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2012.11.21

コンゴがえらいことになっとる

コンゴ民主共和国(旧ザイール。コンゴ共和国とは別)では今年の4月以降,東部地域で国軍と反政府武装勢力「3月23日運動(M23)」が戦闘を繰り広げているわけである。

Democratic_republic_of_the_congo

そして11月20日,東部最大都市のゴマがM23側の手に落ちたとの報道があった:

"Congo rebels take Goma with little resistance and to little cheer" (Pete Jones in Goma and David Smith in Johannesburg, guardian.co.uk, Tuesday 20 November 2012 20.03 GMT)

M23のバックには隣国ルワンダがついており,ルワンダが暗視ゴーグルや120mm迫撃砲などの最新兵器をM23に供給していると伝えられている。だが,ルワンダ政府はこれを否定している。

ガーディアン紙によるとルワンダの外相は「今回のゴマ陥落が示しているのは,武力による紛争解決は失敗に終わっていること,そして政治的な対話だけが紛争を解決できるということだ」と語っている……が,この発言の真意は「政府軍は戦闘をやめ,M23の利権を認めよ」ということだろう。

コンゴ東部はレアメタルの宝庫で,M23というのはその利権を持つ軍閥の一つである。M23の指導者はツチ族で,ルワンダの政権を掌握しているのもツチ族。M23によって収奪されたレアメタル等の鉱物資源はルワンダを通して輸出されている。その辺の話は「アフリカの星 Etoile d'Afrique」等で紹介されているので,適宜検索をかけていただきたい。


コンゴ,レアメタルと言われて思い出すのが,「BS世界のドキュメンタリー: 血塗られた携帯電話」という番組。今年の3月と9月に二度見た。

某ノキアの携帯電話のコンデンサにはタンタルが入っており,そのタンタルはコンゴ産の原石コルタンから得られている。そして,コンゴ東部に根を張る軍閥というか武装集団が人々を強制労働に駆り出し,コルタンを採掘させているという話。その辺のあらすじと感想は「おゆみ野四季の道 新:(24.3.10) BS世界のドキュメンタリー 血塗られた携帯電話 タンタルの争奪戦」というブログに出ているから参照されたい。その時の武装集団がM23だったかどうかは覚えていない。

地下資源が豊富なために,豊かになるどころか荒廃していくアフリカ諸国。そういえば,ナイジェリアなんかも石油が出るために治安が悪化している,というのを思い出した。

下の本は,国連難民高等弁務官のスタッフだった著者がコンゴ紛争の現状を語った本。

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