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2012.08.05

ラース・フォン・トリアー『メランコリア』を見てきた件

なんか,4週連続でツマと一緒にYCAMで映画鑑賞をしている。

今回はラース・フォン・トリアー監督『メランコリア』(2011年)。主演はキルステン・ダンストとシャルロット・ゲーンズブール。

Melancholia02
(c)2011 Zentropa Entertainments ApS27

あらすじであるが,まず,YCAM発行のガイド誌の短い紹介文を引用してみる:

森の中にある豪華な邸宅で開かれるジャスティンの結婚パーティー。しかし,彼女は幸せの絶頂であるにも関わらず,何故か虚しさにとらわれ,感情をコントロールできないでいた。(YCAMシネマ Vol.75より)

これだけを読むと,結婚を機に起こる,華麗な一族のサスペンス劇かと思うわけだが,全然違う

というわけで小生なりのあらすじを書いてみる:

豪華でありながらどこか不穏な空気の漂う結婚式。主役でありながら奇行に走り,式を台無しにする花嫁ジャスティン(キルステン・ダンスト)。彼女が見上げた空には何やら異変が起こり始めていた。青く輝く巨大惑星「メランコリア」が地球へと迫りつつあった…。

Melancholia01
(c)2011 Zentropa Entertainments ApS27

というわけで,おおざっぱに言えば,天体衝突モノの映画である。だが,ハリウッド映画『ディープ・インパクト』のように知恵と勇気でどうにかなるような話ではない。『24』のキーファー・サザーランドが出演しているが,『アルマゲドン』のブルース・ウィリスの如く,危機から地球を救ったりはしない。


物語は,精神がどうかしちゃったジャスティン(キルステン・ダンスト)とその姉クレア(シャルロット・ゲーンズブール)を中心に展開する。

ジャスティンは結婚式をぶち壊した後,精神を病んでいたのだが,「メランコリア」が地球に近づくに従って,精神の安定を取り戻し始める。一方,ジャスティンの世話をしていたクレアの方が徐々に恐怖にとらわれ始める。

この映画,何よりも素晴らしいのが映像である。とくに冒頭の8分間。甘美なワグナーの『トリスタンとイゾルデ』が流れる中,本編のダイジェストともいうべき映像が展開される。夜空に黄色い月と青い「メランコリア」が浮かび,これら二つの天体に照らされて二つの影ができるシーンには息をのむ。花嫁姿で水に浸かるジャスティンの姿はジョン・エヴァレット・ミレーの「オフィーリア」を想起させる。


キルステン・ダンストとシャルロット・ゲーンズブールが見せる感情の動き,そして映像とワグナーの音楽の絶妙なコンビネーション。とにかく筆舌に尽くしがたい名作なので,読者諸氏にはぜひ,一見していただきたい映画である。

第64回カンヌ国際映画祭主演女優賞受賞(キルステン・ダンスト),第24回ヨーロッパ映画賞最優秀作品賞・撮影賞・美術賞受賞。


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