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2012.07.29

キルギス映画『明かりを灯す人』を見てきた件

毎週,YCAMに映画を見に行っているような気がするが,今週はアクタン・アリム・クバト監督・主演『明かりを灯す人』(2010年,キルギス・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ)を見てきた。

Svetaki

キルギスの小さな村の電気工,泉谷しげる似の通称「明かり屋(svet-ake)」は,村の人々の生活を第一に考えて働き,また村人からも愛される,純朴な男性である。豊かではないが,愛する妻と娘たちに囲まれて穏やかに暮らしている。彼の望みは「風車で電力を作り村中に配ること」と「男の子を授かること」である。

ということで,しみじみ,のんびりとしたキルギスの田舎のハートウォーミングな物語が始まるかと思いきや,そうはいかない。

その頃,キルギスではアカエフ政権が倒れ(チューリップ革命),「明かり屋」の村にも民主化とともに市場経済の波が押し寄せてくる。

村はやがて経済マフィアに牛耳られる。最初は従順に経済マフィアに従っていた「明かり屋」も凄絶な最後を遂げる。

貧しい国で急激な市場経済化が進むと,こんなことになります,という典型的なパターンを見た気分。

だが,簡単に「市場原理主義は伝統社会を破壊するからいかん」と言うこともできない。市場原理主義を受け入れ,経済マフィアを支えているのもキルギスの人々だからである。

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