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2012.07.29

オリンピック・ミステリー:インド選手団に紛れていた赤い服の女

ロンドン五輪の入場式で,インド選手団に紛れて行進していた赤い服と青いパンツの謎の女性が話題である。

タイムズ・オブ・インディア紙は他紙の情報として,この女性はバンガロール出身でロンドン在住の大学院生,マドゥラ・ハニー(Madhura Honey)ではないか,と伝えている:

London Olympics: Mystery woman identified; Indian contingent still clueless

この女性,入場行進前に,フェイスブック上でオリンピックのパスを公開していたというが,そのアカウントは現在,非公開になっているという。

【続報】

初めに,この謎の女性を同定したと報道したのはデカン・クロニクル紙だった:

"India's Olympics mystery woman revealed" (July 29, 2012, DC and agency inputs, London)


【追伸 2012/7/31】

開会式で日本選手団が退場してしまった(退場させられた)というミステリーもあるようだ。いったいこのオリンピックでは何ごとが起きているのか?

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キルギス映画『明かりを灯す人』を見てきた件

毎週,YCAMに映画を見に行っているような気がするが,今週はアクタン・アリム・クバト監督・主演『明かりを灯す人』(2010年,キルギス・フランス・ドイツ・イタリア・オランダ)を見てきた。

Svetaki

キルギスの小さな村の電気工,泉谷しげる似の通称「明かり屋(svet-ake)」は,村の人々の生活を第一に考えて働き,また村人からも愛される,純朴な男性である。豊かではないが,愛する妻と娘たちに囲まれて穏やかに暮らしている。彼の望みは「風車で電力を作り村中に配ること」と「男の子を授かること」である。

ということで,しみじみ,のんびりとしたキルギスの田舎のハートウォーミングな物語が始まるかと思いきや,そうはいかない。

その頃,キルギスではアカエフ政権が倒れ(チューリップ革命),「明かり屋」の村にも民主化とともに市場経済の波が押し寄せてくる。

村はやがて経済マフィアに牛耳られる。最初は従順に経済マフィアに従っていた「明かり屋」も凄絶な最後を遂げる。

貧しい国で急激な市場経済化が進むと,こんなことになります,という典型的なパターンを見た気分。

だが,簡単に「市場原理主義は伝統社会を破壊するからいかん」と言うこともできない。市場原理主義を受け入れ,経済マフィアを支えているのもキルギスの人々だからである。

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2012.07.26

【震災前後で電力需要と気温の関係はどう変わったのか?】:東電データの分析

震災以来,電力需要が関心を呼んでいる。今後のエネルギー政策に関わる問題だからだ。

本ブログでも過去に2度ほど,東京電力の最大電力需要と気温の関係について検討したことがある。

2004年データでは夏場は最高気温1℃上昇で150万kWの需要増,2009年データでは110万kW増という結果だった。

今回は,経済産業省が公開している「各電力会社管内の電力需給状況:各電力会社管内における対前年度日需要について」のPDF資料をもとに,震災前後で東京電力の夏季・冬季の最大需要がどう変わったのかを検討してみる。

同資料には夏季:2011(平成23)年6月20日~9月22日,冬季:2011(平成23年)12月1日~翌3月31日の電力各社の日最大需要データが,前年度の値とともに示されている。

このデータから土日祝日および震災直後である3月11日以降31日までのデータを外し,東京管区気象台の気温とともにプロットしたのが,以下の図である。


   ◆  ◆  ◆


まず,2010年度および2011年度夏季の比較結果:

20102011maxelectricitysummer

縦軸は日最大需要,横軸は東京管区気象台の日最高気温。青い◆が2010年夏,赤い□が2011年夏のデータである。直線はそれぞれのデータセットに対する回帰直線である。

震災後(赤い□)の方が最大電力需要が低いことが明らかである。最高気温が36℃に達した時,震災前の2010年夏は6000万kWの需要があったのに対し,震災後は5000万kW未満である。節電努力が明確に見られる。

傾きに関しても震災前は最高気温1℃上昇で150万kWの需要増だったのが,震災後は110万kW増という結果になっている。


   ◆  ◆  ◆


つぎに2010年度および2011年度冬季の比較結果:

20102011maxelectricitywinter

青い◆が2010~2011年冬,赤い□が2011~2012年冬のデータである。

ここでは横軸に東京管区気象台の日平均気温をとっている。冬季は最大需要が発生するのは夕刻で,最低気温の時間帯でも最高気温の時間帯でもないので,ここでは便宜的に平均気温を使うことにした。回帰結果はそれほど悪くない。

ここでも震災後(赤い□)の方が最大電力需要が低いことが見て取れるが,夏季ほどではない。傾きは震災後の方が大きく,低温域では震災前後の電力需要の差がほとんどなくなっている。統計的検定を行っていないのではっきり言えないが,震災前後で有意な差が無い可能性もある。

冬季の方が節電が難しいという話を聞く。この結果を見ると,まさにその通りという感じを受ける。

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2012.07.24

インドで何が起きているのか?

7月18日,スズキのインド子会社「マルチ・スズキ」の工場(ニューデリー郊外)で暴動が発生した。このニュースは大きく取り上げられているので,諸兄もご存じのことと思われる。同工場は操業を停止したままである。

時をほぼ同じくして,18日の夜から翌朝にかけて,日立のインド子会社のエアコン工場(カディ郊外)では火災が発生し,施設の90%が焼失した:

"Fire guts Hitachi unit near Kadi" (Daily News and Analysis, Friday, Jul 20, 2012, 14:56 IST)

"Unit of Hitachi`s plant gutted in fire" (Business Standard, BS Reporter / Mumbai/ Ahmedabad Jul 20, 2012)

カディはグジャラート州の都市で,人口26万人。アーメダバードから40キロのところにある。

上記のインド英字紙の記事によると,火災は18日の午後8時30分ごろに発生し,翌朝10時まで続いたが,幸いにして怪我人はなかったようである。

ビジネス・スタンダード紙によれば,日立カディ工場では6月中旬以来,条件の向上を求める契約社員たちによるストライキが続いていた:

"Contractual workers at Hitachi's Kadi plant on strike, take out rally" (Business Standard, BS Reporter / Mumbai/ Ahmedabad Jul 04, 2012)

契約社員たちは正社員への昇格および正社員と同等の賃金を求めていたというが,工場側はストライキ自体違法なものとして認めておらず,両者は対立したままだった。

詳細はこれから明らかになるのだろうが,火災とストライキに関係があるのではないかという気がする。

スズキと日立の事件の間には直接の関係は無いだろうが(スズキの場合は「毛派」の扇動があったのではといわれている),これらの事件の背景には,賃上げなど,労働者側の要求の高まりがあるのだろうと推測する。

中国は既にそうなりつつあるが,インドもまた経済成長に伴い,「安い労働力」の提供元としての役割を終えつつあるのかもしれない。

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2012.07.23

これ,あかん奴や:ヘルツォーク『小人の饗宴』

先日,『バッド・ルーテナント』の記事を書いた時に予告した通り,ヘルツォークの『小人の饗宴』(1969~1970年,西ドイツ)を日曜日にツマとともにYCAM(山口情報芸術センター)で見てきた。

一言で感想を言うと「これ,あかん奴や」。全編狂気に満ちている。

拾伍谷氏のコメントでは「胸糞の悪くなる最低映画」ということだったか,完全に同意。

小人のための福祉施設で,ある日,小人たちが反乱を起こし,低俗な破壊と暴力を繰り広げるという内容。

「低俗な」というのは知性のかけらも感じられない,クソ餓鬼のような行動をしていることを意味する。

小人たちは,同じく小人で盲目の兄弟をからかい,施設で買われていた豚の親子をいたぶって親豚を死に至らしめ,食べ物や皿を投げ合い,サルを十字架にかけて行進し,軽トラックを乗り回した挙句,竪穴に捨て,鶏を窓から建物の中に投げ込み,立ち上がれなくなっているラクダをからかい・・・というように執拗に悪事を繰り返してはゲラゲラと下劣に笑っている。

全編にわたり,小人たちがやたらに大きな,そして甲高い声で,幼稚なことを言い合っているのだが,これがまたイライラさせてくれる。挿入歌としてたびたび流れる民謡も気が狂いそうな高音の歌であり,いわば音響効果も映画の狂気を倍増している。

ヘルツォークの一貫したテーマというのは「狂気」で,それを最大限に発露したのがこの『小人の饗宴』。その後の作品は狂気を洗練するか薄めるかして商業化にこぎつけているのではなかろうかと思った。

先日の『バッド・ルーテナント』はR15+指定だったが,この『小人の饗宴』の方こそR15+指定なのではなかろうか,というのがツマの意見。確かに多感な時に,こんなのを見たら,その後の人生が狂いかねない。

「あかん奴」とは言ったものの,同時に凄い映画でもある。一見の価値あり。ちなみに上映中に観客が一名退場してしまったということを申し添えておく。

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2012.07.21

【宇部かま】タラのすり身入りソフトクリーム

ここ数年、宇部かまは海産物でスイーツを作るという、チャレンジングなことをしている。

海産物のスイーツと言ったら、「桜でんぶ」しか思いつかなかったが、宇部かまは2011年に"riple"というタラのすり身を使ったプリンのようなものを開発している。

で、今回、第二弾として登場したのが、タラのすり身入りソフトクリーム、マリンソフトである。

さっそくツマとともに本社工場の直販店に言って食べてみた。

【宇部かま】タラのすり身入りソフトクリーム

ふつうに牛乳の味がする、爽やかなソフトクリームで、魚臭さは無かった。嬉しかったような、拍子抜けしたような…。

今月31日まで特別価格の200円である。宇部近辺の人は試してみると良い。

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2012.07.20

アシナガバチの巣ができた件

アシナガバチの巣ができた件

うちのウッドデッキのペンキの塗り直しでもしようと思ったところ、木のテーブルの裏にアシナガバチの巣ができているのを発見した。

アシナガバチの巣ができた件

スズメバチよりは攻撃性が低く、害虫を捕食する益虫ではあるものの、家の周りに定住されるのは迷惑なので、殺虫剤で駆除することにした。南無阿弥陀仏。

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2012.07.17

ヴェルナー・ヘルツォーク「バッド・ルーテナント」を見てきた

YCAM(山口情報芸術センター)で7月13日から22日にかけてヴェルナー・ヘルツォーク特集というのをやっている。

で,今日はツマと一緒に,ニコラス・ケイジ主演の『バッド・ルーテナント』を見てきた。

Badlieutenants

ニコラス・ケイジ,汚職刑事やらせたらNo.1だなぁというのが感想。

ずっと前にブライアン・デ・パルマ監督の『スネーク・アイズ』を見たことがあるが,同作でもニコラス・ケイジが汚職刑事を好演していた。『スネーク・アイズ』の場合,汚職刑事は一瞬,栄光に浴するものの,汚職がばれて一気に凋落するが,『バッド・ルーテナント』の場合,汚職刑事は,いくつもの危機を奇跡的に乗り越え,大出世を果たすという違いがある。だが,堕落ぶりは似たようなものである。

上のチラシだけを見ると,硬派の警察モノといったイメージだが,実際に『バッド・ルーテナント』を見ると,そのイメージは裏切られる。ニコラス・ケイジ演じる刑事テレンス・マクドノーをはじめ,登場人物全員に狂気と滑稽さが同居しているのが感じられる。それって,ヘルツォークの過去の作品『フィツカラルド』のクラウス・キンスキーの演技でも言えることだ。

本作はアベル・フェラーラ監督の『刑事とドラッグとキリスト』(原題: Bad Lieutenant)のリメイクだといわれることがあるが,Wikipediaによると,ヘルツォークはリメイクであることを否定しているということである。

今週土曜日に『小人の饗宴』を上映するそうだから見に行かなくては。

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2012.07.15

古事記の英訳をやってみる

日本の神話を外国人に説明しようと思ったらどうすればいいのだろう?

小学校の頃に,鈴木三重吉や福永武彦による,とてもわかりやすい子供向けの古事記物語を読んだが,そんな感じの古事記の英訳版があればなぁ,と思った。

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しかし,洋書で出ているのは,チェンバレン訳の,精確だがとっつきにくい古事記である。海外の専門家しか読まないだろう。きわどい描写はラテン語での表記になってしまっているし。

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ということで,非力ながら小生が古事記の超訳にチャレンジすることにした。

以下は古事記の最初の部分,「天地初発之時」から「生水蛭子。此子者入葦船而流去。」のあたりまで。

  ◆   ◆   ◆

Kojiki: The Records of Ancient Matters The Beginning of the Heaven and Earth

When the heaven and earth began, a god named the Deity Master-of-the-August-Center-of-Heaven was born. Next, two deities named the High-August-Producing-Wondrous Deity and the Divine-Producing-Wondrous-Deity were born. After that, twelve dieties were born one after the another.

And at last, the male and female deities named Izanagi (Male-Who-Invites) and Izanami (Female-Who-Invites) were born.

At that time, the earth was not solid and looked like floating oil or jellyfishes. Therefore, the deities called Izanagi and Izanami, ordered them to "solidify the pulping earth and create the country," and gave them a great spear.

Izanagi and Izanami stood on the Floating Bridge of Heaven and stired the pulping earth with the great spear. When they drew up the spear, the brine dropped from the end of the spear to the pulping earth, piled, solidified, and became a small island named Ono-goro island.

Izanagi and Izanami went down to the island and built the pillar and grand palace. Now the male deity Izanagi asked the female deity Izanami, "What is the shape of your body?" The female deity answered, "There is something lacking in my body." The male deity said, "There is something extra in my body. Then, I wish unite my thing to your thing to create our country. What do you think?" The female deity answered yes.

Their first child was a leech. Izanagi and Izanami placed him on a reed-boat and moved it out of the Ono-goro island. This result came because they had a wedding in an impolite manner.


  ◆   ◆   ◆


神名はチェンバレン訳をそのまま用いることにしたが,伊邪那岐神(いざなきのみこと)・伊邪那美神(いざなみのみこと)は,親しみやすいようにイザナギ・イザナミとした。

チェンバレン訳の古事記とアストン訳の日本書紀を参考にしたら,やっぱり英語の表現がそっくりになってしまったが,今後推敲を加える予定。

ロゼッタストーン,レベル1実施中の人がやる仕事じゃないと思う諸兄がおられるだろうが,ご寛恕願いたい。

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2012.07.13

ポリネシアの神話

月に一回は立ち寄る宮脇書店で神話の本が山積みになっていた。

つまり小生に対する罠が仕掛けてあったわけである。

で,立ち読みの結果,ロズリン・ポイニャント著,豊田由貴夫訳『オセアニア神話』を買った。

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ロズリン ポイニャント Roslyn Poignant

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第一刷は1993年だから約20年前に訳出された本である。そして原著の初版は1967年とさらに古い。

原題は"Oceanic and Australasian mythology"と言うのだが,オーストラレシアとは聞きなれない言葉である。ロズリン・ポイニャントはオセアニアという言葉にオーストラリア周辺が入らないイメージがあるので,オーストラリアとその周辺海域を含むオーストラレシアという言葉を入れたらしい。しかし,今では広義のオセアニアにオーストラリアが含まれるので,わざわざオーストラレシアという必要は無くなっている。

この本では,ポリネシア,ミクロネシア,メラネシア,オーストラリアの4地域に分けて,それぞれの地域の神話を概説しているのだが,最もページを割いており(100頁以上),記述が充実しているのはポリネシアである。


  ◆   ◆   ◆


ポリネシアは非常に広い海域であるにもかかわらず,ほぼ同質の身体・言語・文化的特徴を持つポリネシア人によってカバーされている。ハワイ,タヒチ,マオリ,サモア,トンガ,皆ポリネシア人である。

広い海域をカバーしているのはポリネシア人が高度な航海技術を持っているからである。ずっと前にナショジオで見た番組によると,彼らの航海技術の精度は,10000キロ移動して1キロのズレが生じる程度だという。


さて,小生がポリネシアの神話に興味を持っているのは,日本の神話との類似性があるからである。

日本列島は文化の吹き溜まりと言われ,ユーラシア大陸や海洋から多様な人・言語・文化・技術が流れ込み重層的な文化が形成されている,というのはわりと常識化している。

日本神話とポリネシア神話の類似性については,戦前,松本信廣が指摘し,その後,多くの人々が研究することとなった。小生の場合は,吉田敦彦『日本神話の源流』でこのことを知ったわけだが,今回手にした『オセアニア神話』を通して,日本神話とポリネシア神話との類似・関係性を強く感じることができた。


  ◆   ◆   ◆


東部ポリネシアでは,祖先たちの故郷の地はハワイキ(hawaiki)と呼ばれ,西方にある。ハワイキはまた,死者の魂の行く地でもある。

この話を聞くと,スサノオが根の国(黄泉の国とされる)を「妣(はは)の国」と呼び,そこに行きたいと言って泣いていた件(くだり)を思い出す。

「僕(あ)は妣の国(ははのくに)根の堅州国(かたすくに)に罷らむ(まからむ)と欲(おも)ふ」(スサノオ)

祖先の国=黄泉の国という世界観の類似性は,小生の想像を逞しくしてくれるものである。


  ◆   ◆   ◆


マオリ族の神話によれば,男性神タネによって人間が生まれた。また,タネ神と妻との争いから,人間は死を運命づけられた。

タネはハワイキの土で女性を作った。その女性はヒネ・ハウ・オネ,すなわち「土でできた女」と呼ばれる。タネとヒネ・ハウ・オネとの間に娘,ヒネ・ティタマ(夜明けの女)が生まれるが,タネはヒネ・ティタマを妻とする。

ヒネ・ティタマはやがてタネが父であることを恥じ,ハワイキから地下世界ポに逃れた。タネはヒネ・ティタマを追いかけるが,ヒネ・ティタマは地上世界との縁を切り,今後,タネの子孫を地下世界に引きずり込み続けることを宣言する。これが人間の死の由来である……。

この話,古事記の「黄泉比良坂」の件(くだり)を思い起こさせる。根の国(根の堅洲國,死者の国)の住人となったイザナミは,イザナギに対し,「私はこれから毎日,1日に1000人ずつ殺す」と言い,これが人間の死の由来となった。


  ◆   ◆   ◆


2つほど例を挙げたが,もちろん,日本神話とポリネシア神話の間には似ていないことも多々ある。

似ていたり似ていなかったりすることについて,小生はこのように考えている:

まず,祖形となる神話が,ポリネシア人の祖先の住んでいた東南アジアにあり,それが人々の移動とともに,日本やポリネシアに伝わり,それぞれの環境に合わせて変貌していったのだと。日本の場合は,ユーラシア大陸から伝わった神話との融合があって複雑化し,ポリネシアの場合は島ごとの生活環境に合わせて変化する程度で,祖形はあまり崩れなかったのではなかろうかと。

とりあえず,もうちょっと勉強します。


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2012.07.11

真ん中にでっかい湖がある県の事件

例の事件。ついに県警が動いた。

だらだら書くつもりはないので一言二言。

「いじめ」などという言葉は単なるすり替え。
実際にあるのは暴行傷害恐喝自殺教唆といった立派な犯罪である。
さらに,証拠隠滅も加わっている。

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2012.07.04

急にロゼッタストーンを始めた件

これまで散々,海外で仕事してきたというのに,今頃になって,英語の本格的な勉強を開始したわけである。

職場で,「これからは英語」というまるで楽天のような指令が下り,ロゼッタストーンの黄色い箱(↓)が配られた。

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で,現在,レベル1からコツコツと勉強を開始している。

すごく簡単なレベルからスタートするわけだが,それでもクイズ形式だとビビるし,間違えもする。

高い買い物なので頑張るしかない。

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