田中慎弥『共喰い』,バカ売れの件
今日の宇部日報によると,県内では田中慎弥先生の『共喰い』がバカ売れで,各書店で品切れ中という話である:
芥川賞『共喰い』売り切れ 県内作家,発言で著書に注目 (宇部日報,2012年1月31日)
この記事によると,小生が良く通う宮脇書店宇部店では入荷分が全て予約でいっぱいになり,店頭に並ぶことがなかったという。それに加えて連日,問い合わせが絶えないようである。
集英社発表によると,『共喰い』は増刷で累計15万部になったという。
あの,笑顔のない記者会見が,かえって好感を読んだのではないかと思う。話題性だけで売れているという批判はあるだろうが,まず,人の目に触れる機会が増えたことが重要である。
こういう出版界の朗報が聞かれる一方で,週刊ブックレビュー終了という悲報も。
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