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2011.10.31

Harun Farocki映画漬け

ここ数日間,YCAMに通って,映像作家というか実験的ドキュメンタリー作家のハルーン・ファロッキ (Harun Farocki)の作品をいくつか見てきた。

Ticketharunfarocki


見たのは

  • 「ルーマニア革命ビデオグラム(ある革命のビデオグラム) 」(1992年/106分)
  • 「隔てられた戦争」(識別と追跡)(2003年/58分)
  • 「リスクへの挑戦」(2004年/50分)

そして,ファロッキの作品ではないがファロッキが役者として登場する

  • 「アメリカ(階級関係)」(ジャン=マリー・ストローブ,ダニエル・ユイレ,1983-84年/126分)

の4作品である。

ファロッキは1944年1月9日,当時はドイツ第三帝国領のチェコスロバキア生まれ。1966年から1968年までドイツ映画テレビアカデミーベルリン(Deutsche Film- und Fernsehakademie Berlin)で学んだ。1974年から1984年まで雑誌"Filmkritik"の編集者として働き,その後は100本以上の映像作品を世に送り出している。2000年からはベルリン芸術大学(Universität der Künste Berlin)で,2004年からはウィーン芸術アカデミー(Akademie der bildenden Künste Wien)で教壇に立っている。


最初は「ルーマニア革命ビデオグラム」だけ見ようと思っていたのだが,YCAMに行ったところ,全作品を1000円で見られるということだった。なので,それ以外の作品も見ることにしたわけである。

以下は感想。


  ◆   ◆   ◆


「ルーマニア革命ビデオグラム(ある革命のビデオグラム) 」
Videogramme einer Revolution

1989年末の東欧革命の中で最も血が流されたと言われる「ルーマニア革命」を,一般の人々や当時のテレビ映像等をつなげて描き出した作品。

映画は「ティミショアラの虐殺」で負傷し病院に運ばれてきた国営デパートの店員が証言をする映像から始まる。そのあと,ティミショアラでビルの高層階から極秘に撮影された市民デモの映像,続いて12月21日にブカレストで開催されたチャウシェスク支持の官製デモの映像,というように時系列に沿って映像が切り替わっていく。

革命を指導する明確な組織も無く(一応,「救国戦線評議会」が結成されたが,反チャウシェスクという旗印でまとまった緩やかに過ぎる組織だ),市民側についた軍も誰と戦っているのか分からないまま市街戦を展開している。身元の良く分からない者は「テロリスト」すなわち大統領派と見なされ,軍や市民によって吊るし上げを食う。

チャウシェスク夫妻の裁判・処刑の映像がテレビで流されるところに至ってようやく事態の収束が暗示され,最後に革命後の市民インタビューで映画が締めくくられる。

この映画では「軍と戦っていたのは軍の特殊部隊で,軍に武勲を立てさせるための演出だった」という説が紹介されている。Wikipediaにも書いてあるが,ルーマニア革命は「民衆蜂起を利用したチャウシェスク政権内部の共産党官僚による宮廷クーデターだった」という説がある。「軍の演出による市街戦」説は「宮廷クーデター」説の傍証となる重要な情報だと思う。

全体的に見て,独裁者も市民も軍も状況を把握できず,混乱したまま革命が進展していくというのが興味深い。革命とはこういうものかもしれない。おりしも数日前,リビアでカダフィ大佐がリンチに遭って殺害されたが,リビア内戦とルーマニア革命にはなにやら重なるものを感じる。


  ◆   ◆   ◆


「隔てられた戦争」(識別と追跡)
Erkennen und Verfolgen

テクノロジー―ビデオゲーム―戦争という,ポール・ヴィリリオが大喜びしそうなネタを取り扱った,58分の映画である。工業の自動化の進展と軍事技術の発達が並行して進んでいることを,自動車工場の生産ラインや戦闘シミュレータの映像の組み合わせによって表現している。

電子部品の製造ラインを見てもわかるように,今や,ロボットのセンサーとマニピュレータの性能は人間の眼と手の性能を凌駕している。最新鋭の技術を応用することによって,先進国の兵器の識別・追跡能力は極めて高水準となり,戦場は指揮命令拠点から大きく隔てられるようになっている。

この作品は明確なメッセージを発しているわけではないが,兵器がスマートになることによって戦争のリアリティが希薄化することを訴えているのではなかろうか。ただし,兵器のスマート化の恩恵をこうむるのは先進国であって,戦場となる国々,とくに発展途上国では今までと同様に血が流されるわけである。

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純粋戦争 (GS叢書)
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  ◆   ◆   ◆


「リスクへの挑戦」
Nicht ohne Risiko

英語で言えば"Not without risk"ということになるが,実際の英語でのタイトル名は"Nothing Ventured"である。この英語タイトルの方が内容をよくあらわしている。

新型のトルクセンサーを開発した企業NCTEとベンチャーキャピタル・ブハナン社の二度にわたる資金調達契約交渉を記録した作品。ひたすら会議室の様子を記録しただけなのでベンチャー資金戦略に興味のない人には面白くない映画かもしれない。

NCTE側は75万ユーロの資金を必要としているが,ブハナン社はその代償として34%の株式を要求している。NCTEとしては株を20%以上手放したくないわけだが,ブハナン社は事業が上手くいかないというリスクに備えて(その場合にはNCTEの資産売却が行われるわけである),NCTEの支配権を握りたいわけである。

NCTEとブハナン社の交渉は日を改めて二度行われ,最終的には合意に至る。合意後,イタリアンレストランで両社が昼食をとるのだが,そのときNCTE側の代理人が「最終的に合意に至るのに何時間もかけるというのはどういうことなんでしょうね?」という疑問を呈するところで,この映画は終わる。

この作品,トルクセンサーの技術以外は,監督側からのコメントは一切なし。だが,見ていてわかるのは,資本主義というのは信頼関係が基礎だということ。リスクがあるのにお金を出すというのは信頼があってのことである。


  ◆   ◆   ◆


「アメリカ(階級関係)」
Klassenverhaltnisse
Class Relations

Classrelations

上述したように,これはジャン=マリー・ストローブ(Jean-Marie Straub)とダニエル・ユイレ(Danièle Huillet)の映画であって,ハルーン・ファロッキの映画ではない。
1984年の作品だが,全編白黒である。

舞台は第一次世界大戦と第二次世界大戦の間ぐらいの時代のアメリカだろうか? 両親から勘当されたドイツ人の青年,カール・ロスマンが渡米してからの顛末を描いている。米国の上流階級に属している伯父の下にいたかと思ったら,そこを離れて放浪し,ホテルのエレベーターボーイになり,悪友のせいで首になり,オクラホマの競馬場に再就職するため旅に出る・・・というように,とりとめなく物語が進む。カール・ロスマンを翻弄する悪友の1人を演じているのがハルーン・ファロッキである。

フランツ・カフカの"Amerika"をベースにした作品であるが,没個性的なことが逆に個性的なカール・ロスマンが米国の様々な階級に出入りすることによって,アメリカに存在する階級社会を強調して描き出しているのだと思う。

ハリウッド映画などと違って話に脈絡がないのもカフカ原作らしいかも。よくよく考えたら現実の世界には起承転結など無いのである。人生もなんとなく始まって突如終わる。それに味付けをして意味を見出して物語を紡ぎだしていくのはそれぞれの個人である。

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2011.10.27

The Eyewriter 2.0で遊んできた

ハルーン・ファロッキ(Harun Farocki)のドキュメンタリー映画を見るためにYCAM(山口情報芸術センター)に行ったのだが,1階で面白い展示があったので紹介する。

視線を通じて世界と繋がる。「視線入力技術」
LabACT vol. 1 "The EyeWriter"
(2011年10月1日~12月25日)

The EyeWriter 2.0で遊んできた

この展示では眼球の運動によってコンピュータを制御するシステム"The EyeWriter 2.0"が紹介されている。

もともとは筋萎縮性側索硬化症(ALS)に罹り身体の自由を奪われたTempt1というアーティストに再び芸術活動をさせようとして始まったプロジェクト"EyeWriter Initiative"で作成されたシステムである。

下の写真がそのThe EyeWriterである。

The Eyewriter 2.0で遊んできた

小生も実際に係員の指示に従って操作してみた。

まず,顔を台の上に固定し,右目の動きをシステムにリンクさせる。この調整がなかなか難しく,2回目にようやくリンクできた。

以後は画面のカーソルを眼球運動で制御するのだが,難しいのは定位置に固定すること。視点というものが絶えず動き回っていることがわかる。小生が画面の特定の場所に視点を固定するために行った方法は,「遠い目」をすることである。

眼球の動きというなかなかコントロールし難いものをアートに取り入れるという発想は,アートの可能性を広げるものである。

と同時に,このプロジェクトで開発されつつある視線入力技術はALSによって自由を奪われた人々に新たな希望を与えることだろう。

EyeWriterの詳細はEyeWriter Initiativeのサイトをご覧いただきたい。

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森川穣『此方』

またまた、第24回UBEビエンナーレの作品を紹介する。

森川穣『此方』。

弧を描くように曲げられた巨大な鉄板が,黒い内表面を見せながら鎮座している。

森川穣『此方』

よくよく見ると,ちょうど目の高さに無数の穴が横一直線にうがたれているのがわかる。

森川穣『此方』

これらの穴を通して常盤湖を見るのか。あるいは,常盤湖の表面の輝きがこれらの穴を通してこちらにとどくのか。

作者,森川穣のことば:

「初めてときわ公園を訪れた際,もっとも印象的だったのは,常盤湖に反射する眩い光だった。」
「私はこの彫刻たちを照らす光こそ,作品にしたいと思った。」

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2011.10.26

ただいま、地球

また,第24回UBEビエンナーレの作品紹介である。

岡野幸絵『ただいま、地球』。

ただいま、地球

素材はFRP,ステンレス,鉄。
作者は宇部市の人である。

1983年生まれ。2005年山口芸術短期大学芸術文化学科「美術・工芸コース」卒業。(参照

作者の解説によると,

「お月様のうさぎさんも帰りたくなるような美しい地球。それを包み込む宇宙はリボン」

とのことである。

ウサギが着ている服の模様は地球である。太平洋が正面を向いている。

周りのリボンの内面には鏡のようなステンレスが張り付けてあり,星を表していると思われる。

ただいま、地球

かわいらしく仕上がっているが,わりと大きく本体の身長は2メートル以上あるだろうと思う。遠くからでもよく目立つ。

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2011.10.24

料理は科学:Cooking for Geeks

「料理は科学」だと言っていたのは小林カツ代だったと思う。

そのことをより強調する本が出た。これである:

Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)Cooking for Geeks ―料理の科学と実践レシピ (Make: Japan Books)
Jeff Potter 水原 文

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オライリーから出ている"Make:"のシリーズはとても面白く,何冊か持っているのだが,これは極めつけだと思う。

科学実験というものは,それを行うことによって現象と原理を頭だけでなく身体でも理解しようという試みである。

それを料理でも実践しようというのがこの本の目的である。

料理における最も重要な調理方法である加熱について,本書では「時間と温度:料理の主要変数」という一章を割いて詳しく説明してくれる。

例えば,食材は加熱によって褐色になり,良い香りがしてくるわけだが,これを"Cooking for Geeks"では「メイラード反応」という名前で説明する(201ページ)。肉の焼き色と共に香ってくるあの良いにおいはアミノ酸と還元糖との間の反応だということを明かしてくれる。

肉類の加熱に関する重要な温度については175ページで図解してくれるのだが,その図を見ると,何度でどの細菌が死滅するのかということが分かる。逆にいえば,生肉というのがどれほど危険なものかということがわかる。ユッケなんぞは初めからリスクのある食べ物なのである。

この本のいいところは単なるレシピ紹介に留まらず,背後にある原理を解き明かしてくれることである。ギークにとって料理は舌や鼻だけでなく大脳皮質全体を刺激するものでなくてはならない。

この本は通常の調理法以外にもギークらしい調理法も紹介している。例えば,真空調理法や液体窒素やドライアイスを使用する極低温冷凍調理法などである。じっさいにこれらを実践するためには相当な準備が必要である。

料理はギークにとってまだまだ未開拓の沃野であることを教えてくれるのがこの"Cooking for Geeks"である。

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ふわふわ5!

常盤公園で開催中のUBEビエンナーレをみてきたので、少しずつ紹介しようと思う。

今回紹介するのは、山口銀行賞を受賞した、「ふわふわ5!」(和田的)である。

ふわふわ5!

言うまでもないが,手前のが「ふわふわ5!」で,後ろに立っているオレンジ色の象のようなものは常盤公園のシンボル「蟻の城」(向井良吉)である。

ふわふわ5!

素材はFRP。

作者の和田的曰く「命の輝きそのものであるこども達が,わくわくするような作品にしたいと考え,単体ではなく集合体で,単色ではなく多色で表現することにしました」とのことである。

見に行った時は天気も良く,芝生の上に色鮮やかに浮かび上がった「ふわふわ5!」は生命感あふれる優れた作品に見えた。

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山本昌弘『株とは何か』:あらゆる面から株について語り尽くす本

「株とは何か」という茫漠たる疑問に対し,あらゆる側面から答えてくれるのがこの本である。

株とは何か 市場・投資・企業を読み解く (講談社選書メチエ)株とは何か 市場・投資・企業を読み解く (講談社選書メチエ)
山本 昌弘

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株について書かれた本と言えば,金融工学について述べた本,株式投資指南本など,特定のトピックスについて述べた本が多いが,この本ほど株について網羅的に語っている本はあまりないのではなかろうか?

著者は第一章において,株には「資金調達(ファイナンス)の手段としての株」という側面と「企業統治(ガバナンス)の手段としての株」という側面の2つがあることを述べる。つまり株主から見れば,投資手段としての側面と投票券としての側面とがあるということである。小生なりに短く言うと「投資と統治の2面性」ということになるだろうか。

企業統治というのは,株主にとって利益をもたらすように企業が経営されることである。しかし,株が多くの株主に所有され,株主一人ひとりの発言力が低下すると,経営者は株主の言うことを聞かずに行動するようになる。これを「エージェンシー問題」といい,あるいは「株主の外部化」という。本書ではこの問題を「ファイナンスとガバナンスの相克」と呼んでいる。

第2章以降,著者は株の歴史から金融工学から会社四季報の見方からリーマンショックからベンチャー資金・企業再生に至るまでありとあらゆる角度から株について語り尽くすわけだが,常に中心にあるのは「ファイナンスとガバナンスの相克」という問題意識である。

例えば,日常の,株主が外部化されている状況では株には単なる投資手段としての役割しか無い。この状況では,やはり株式を単なる投資手段とみなす金融工学が大いに役に立つ。ところが,経営者の作為によって企業経営に大きな変化が起こると(例えばエンロン事件であったり,ライブドア事件であったり,リーマンショックであったり・・・),金融工学は全く役に立たなくなる。このとき,株主は企業統治の手段としての株の役割をやっと思い出すわけである。

著者本人も「本書は株についてのきわめててんこ盛りの書物となっている(5ページ)」と述べるほどの充実した内容の本である。多少なりとも株なんかに手を出しちゃった人は,本書を座右に置き,株価の上がり下がりだけにとらわれず,「儲かるためには投資先の企業のガバナンスが健全であることが大事」ということに思いを致すべきだろうと思う。

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2011.10.21

熟語テスト(その4)

熟語テスト4回目。漢字検定ではない。
例によって,中央の横一行も四字熟語になります。

Jukugo04

縦のヒント

  1. 自分もおなじようになりたい
  2. 急変
  3. 弱いものが滅び去る
  4. 死を覚悟して臨む

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熟語テスト(その3)

熟語の組み合わせに凝り始めてしまった。例によって,横一列も四字熟語になります。

Jukugo03

縦のヒント

  1. 聖徳太子
  2. まごころ
  3. すみずみまで知らせる
  4. よく見る,声を出す,集中する

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2011.10.20

熟語テスト(その2)

今回もGoogle先生などを頼って,縦の四字熟語を完成させてください。中央の横一行も四字熟語になります。

Jukugo02

縦のヒント

  1. 苦労の末,ようやく楽になる
  2. 知識が少なく,学識が浅いこと
  3. 一所懸命
  4. 人柄がすぐれていること

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2011.10.19

熟語テスト(その1)

Google先生などを使って,縦の四字熟語を完成させてください。中央の横一行も四字熟語になります。

Jukugo01

縦のヒント

  1. 月日,光陰,時の流れ
  2. 生ける屍
  3. ほとんどない
  4. 常日ごろ

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2011.10.16

学研の「科学」の日光写真

小学校の時,学研の「科学」を取ってもらっていた。

某学年の某月号の教材として日光写真のセットがついていて,それで何枚か写真をとったことがある。


そんなことをすっかり忘れてから幾星霜。昨日,本棚から浅田彰『ヘルメスの音楽』を取り出してぱらぱらめくっていたら,本の間から日光写真のネガとポジが出てきた。

下の2枚はその時のネガ:

Blackwhite1982nega
実家の庭を撮った写真

Blackwhite19822nega
実家の壁を撮った写真


当時,なんでこんなものを撮ったのか今となっては理解できない。

とりあえず,スキャナーで取り込んで色を反転させてみたら,なんか,幕末の写真みたいで意外な味わいが出てきて面白いと思った次第。

Blackwhite1982
物干し竿とカイヅカイブキ

Blackwhite19822
コンクリートブロックと椿らしき植木

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2011.10.14

広島土産に「あたらしもみじ」

広島土産といったら「もみじまんじゅう」だと思っている。小生はいつも「にしき堂」のを買っている。まあ「新平家物語」でもいいんだが。

で,最近,新たなもみじまんじゅうが登場したので,買ってみた。

広島土産に「あたらしもみじ」

これはなんと,広島の名門企業,アンデルセンとにしき堂のコラボ商品なのである(参照)。

瀬戸の藻塩ショコラ」(赤い包装)と「瀬戸の柑橘フロマージュ」(白い包装)の2種類が発売されている。ばら売りだと「瀬戸の柑橘フロマージュ」が売り切れになるほど人気だが,「瀬戸の藻塩ショコラ」だって旨い。

アンデルセンの広報記事によると「生地とフィリングの一体感をめざし」と書いてあるが,実際,餡子と皮が分離していなくてなめらかな触感が楽しめるお菓子である。

小生のおすすめは両方の味が楽しめる「あたらしもみじ(瀬戸の藻塩ショコラ&柑橘フロマージュ) (2 種類×4 個入)」(1箱1000円)である。上の写真はそれ。

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のぞみよりさくらに乗りたい

最近、広島に出張するときに思うことは、「のぞみ」より「さくら」に乗って移動したいということ。

あまり時刻表を見ずに新山口駅に行き、ちょうどいい新幹線に乗るのだが、「さくら」の指定席(下の写真)に乗るとちょっとしたゆとりを感じるわけである。

のぞみよりさくらに乗りたい

下の写真は「のぞみ」の社内。自由席だが、指定席もまあ同じようなもの。木目調の「さくら」の指定席に比べると、椅子はギシギシするし、なんだかなあ。時間に余裕があったら、「こだま」の方がよかったりする。

のぞみよりさくらに乗りたい

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2011.10.04

99%のアメリカ市民VS金融界:"Occupy Wall Street"

諸兄もご存じの通り,「ウォールストリートを占拠せよ」デモが続いている。

Occupywallstreet
"Occupy Wall Street"の公式ホームページ: http://occupywallst.org/

彼らが主張するのは「人口の1%に過ぎない金融界の連中が富を独占し,99%の市民が困窮しているのはおかしい」ということである。

このデモは保守かリベラルかという枠を超え,老若男女,あらゆる層の人々が参加しているが,特定の政治勢力が司令塔となっているものではない。

一連の「アラブの春」デモやロンドンの暴動と比較して論評するものもいるが,今のところ極めて平和的に行動しているという点で一線を画している。スティグリッツやマイケル・ムーアが支援に駆けつけていて,かなり盛り上がっているようだ。

彼らの怒りの炎に油を注ぎそうなのがこの映像:

シャンパンを片手にデモを楽しむウォール街のエグゼクティブたち。時代劇の悪役顔負け。Youtubeのコメント等を見ると

「9.11で吹き飛ばされるべきだったのはこいつら」
「この醜いシーンこそ米国の完全なる縮図だ」
「レーザーポインターでヤツラの目をつついてやれ」

というような反応が見られる。

この運動がどのように帰結するのかは分からない。

平和的な行動を続ける限りは支持が拡大していくと思うが,それが政治的な変化を呼び起こすことができるだろうか?

運動が挫折した場合には,例えば義憤に駆られたミリシア(民兵)が金融関係者の別荘を襲うというようなことも起きるかもしれない。


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2011.10.02

名古屋製ラムネ菓子の比較

名古屋は駄菓子で有名だが,小生が名古屋製駄菓子でとくに好きなのがラムネ菓子。

今回,安部製菓のものとカクダイ製菓のものを食べ比べたので報告する。


  ◆   ◆   ◆


まず,カクダイ製菓(名古屋市西区名西)のラムネ菓子:

名古屋製ラムネ菓子の比較

昔から「クッピーラムネ」の名称で知られている。ウサギとリスのキャラクターでおなじみ。

原材料(メロン味)は


  • 砂糖

  • コーンスターチ

  • ばれいしょでん粉

  • デキストリン

  • 酸味料(クエン酸,酒石酸)

  • 重曹

  • 香料

  • 着色料(クチナシ色素,ベニバナ色素)

昔から親しんでいる味だが,粉っぽい感じ。舌の上で溶けたときにザラザラした感じもする。味わいはわりとマイルド。


  ◆   ◆   ◆


つぎに,安部製菓(名古屋市西区則武新町)のラムネ菓子:

名古屋製ラムネ菓子の比較

これは生協で50袋入りの箱(「あべっ子」)で買ったもの。

原材料(メロン味)は


  • ブドウ糖

  • コーンスターチ

  • 澱粉分解物

  • 酸味料

  • 香料

  • 着色料(スピルリナ青,クチナシ)

舌の上で速やかに溶ける。また,溶けるときに清涼感がある。わりと酸っぱいかも。


  ◆   ◆   ◆


成分を比較すると随分違うことに気づく。ラムネ菓子には重曹が入っているものだと思い込んでいたが,「あべっ子」には重曹が入っていないので驚いた。あと,「あべっ子」の方が溶けやすかったのは原材料がブドウ糖だからである。清涼感の理由は良く分からない。

「クッピーラムネ」はマイルドな味で子供向け,「あべっ子」はなめらかだが酸っぱさがあるので大人向け,という感じ。

駄菓子に高級感求めてどうするという突っ込みが入りそうだが,小生としては「あべっ子」の方が高級な感じがして良いと思った。さすが生協取扱い製品。

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外国語教育は5歳から:英国

"the gardian"の記事によれば,英国で初等教育の大幅な改革が提唱されている。

800pxflag_of_the_united_kingdom_svg

「マイケル・ゴーヴ教育長官,5歳からの外国語教育を提唱」
"Michael Gove proposes teaching foreign languages from age five" (Patrick Wintour and Nicholas Watt guardian.co.uk, Friday 30 September 2011, the gardian)

英米人は最初から国際標準語を使えるのでうらやましい,と思っていたら,それはいかん,と当の英国人が提起したわけである。

保守党政権になってから英国ではいろいろと改革が行われている。教育省(Department for Education)も以前はDepartment for Education and Skills (DfES)とかDepartment for Children, Schools and Families (DCSF)とかいう名称だったのだが,保守党+自由民主党連立政権になってからは「教育省」という単純な名前になった:

Department_for_education_logo

さて,マイケル・ゴーヴ(「ガヴ」かもしれない)教育長官は保守党大会(10月2日~5日)を前に次のようなことを提唱している:

  • 5歳から外国語教育を開始
  • 教育時間を延長。例えば1週間で5時間,1年で6週間増加
  • 不登校児童の親には厳しく罰金を。たばこ・アルコール・衛星放送に費やす金があるならしっかりと罰金を払ってもらう

まず,5歳からの外国語教育に関してだが,ゴーヴ長官は,小さいころからの外国語教育は子どもの脳の発達に良い影響を与えるし,偏狭なモノの見方を捨てさせ,異文化に対する理解と共感を促すと述べている。

長官が外国語教育の強化を唱える背景には,英国人の外国語力の弱体化という問題がある。

英国にはGeneral Certificate of Secondary Education (GCSE: 一般中等教育修了証)というものがあるが,GCSEの外国語試験の受験者は1998年夏の444,700人から2010年夏には273,000人に激減している。


つぎに教育時間の延長について。ゴーヴ長官は英国では初等教育にかける時間数が少なすぎると見ている。

時間制限に縛られないフリースクールなどでは,生徒は非常に充実した教育を受けている。これに対し,一般の学校では教職員組合は年195日・1265時間というラインを維持しようとしている。

しかし,それは古株の教職員の考えであって,若い教職員はもっと時間をかけて教育をしたいと考えている。教育省は若い教職員の味方なのだと長官は言う。


最後に不登校児童の親への罰金について。煙草代や酒代,衛星放送契約に費やす費用なんか控除としてカウントしない,ということ。


日本においてはすでに「ゆとり教育」の見直し,小学校における英語教育の導入が始まっているが,英国も同じ主旨のことを実施しようとしているわけである。

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インドの州教育大臣に替え玉受験疑惑

昨日,いい話として紹介した「インドの州教育大臣,高校卒業資格にチャレンジ」の件,一転して疑惑になっている。


800pxflag_of_india_svg

「ポンディシェリの州教育大臣が替え玉受験?」
"Puducherry education minister used 'proxy' in exam?" (Bosco Dominique Oct 2, 2011, THE TIMES OF INDIA)

昨日の記事では,高校中退のカリヤナスンダラム教育大臣(34歳,インド・ポンディシェリ(プドゥッチェーリ)連邦直轄領教育大臣)が,高校卒業資格を得ようと,理科と社会のテストを受けている,といういい話だったのだが,今度は替え玉受験ではないかとの疑惑が持ち上がっているという。現在筆跡鑑定中。

その一方で,この疑惑,カリヤナスンダラム教育大臣の政敵によって引き起こされたものだという見方もある。

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2011.10.01

インドの州教育大臣,高校卒業資格にチャレンジ

スマートフォン用のアプリで海外の新聞記事を見ているのだが,インドの新聞,Times of Indiaにこんな記事があった:

800pxflag_of_india_svg

「ポンディシェリの州教育大臣が高校卒業資格(Class X)の試験に挑戦」

"Puducherry education minister sits for Class X examination" (Bosco Dominique Oct 1, 2011, THE TIMES OF INDIA)

今年34歳になる,インド・ポンディシェリ(プドゥッチェーリ)連邦直轄領の教育大臣,カリヤナスンダラム(P. M. L. Kalyanasundaram)氏が高校卒業資格(Class X)の取得にチャレンジしているという話。

以下は記事の抄訳。

カリヤナスンダラム大臣は1991年,14歳の時,理科と社会の試験に落ちたことを期に高等学校(インドでは14歳~18歳)を辞め,兄のビジネスを手伝うことにした。その後,インド人民党員として政界入りし,現在の職に至っている。

大臣は木曜日に理科のテストを受けたものの,金曜日は会議のため社会のテストを受けることができなかった。ちなみに大臣の1991年の成績だが,タミル語48点,英語47点,数学75点だった。

大臣は人目を避けるためポンディシェリから40キロ離れた町にある学校で試験を受けた。試験監督は大臣が受験していることには気がつかなかったという。

カリヤナスンダラム大臣はこう語る:
「みんなは学位を買うように勧めるんだが,私はちゃんとしたルートを経て資格を取りたいんだ」


いい話じゃないですか。

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スマートフォンにしました

スマートフォンにしました
京セラからだいぶ前にでたW44Kという携帯電話を今まで使っていたのだが、「2012年にサービス終了」というAUからの脅しに抗しきれず、ついに機種変更することにした。

で、どうせ機種変更するならば、ということでスマートフォンに乗り換えることにした。

AUからiPhoneが出るという噂が広がっているにも関わらず、Android携帯を選ぶことにした。

さらにタッチパネルによる文字入力に自信がなかったのでキーボードが付いているIS11T(REGZA phone)に決定。

使い方の違いに戸惑いつつ、いろいろ試しているここ2日間である。本記事も頑張ってIS11Tで書いているところである。

パケット通信というものが恐ろしくて仕方がないので、データ通信は家では主に無線LANを使っている。職場の無線LANはproxyの設定が必要なのだが、IS11Tのproxyの設定がうまくできないのでとりあえず使わないことにする(公私混同禁止)。

それにしてもスマートフォンは電力の消費が著しくて驚きである。

写真はW44Kのカメラで撮ったIS11Tの姿。

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