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2011.07.22

インラック,首相への道開く

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7月20日に,インラックの当選がElection Commissionから承認されたとBangkok Postが報じている:
"YINGLUCK APPROVED" (Bangkok Post, July 20, 2011)

これでタイ初の女性首相が誕生する道が開かれた。

しかし,インラックはさっそく3つの問題に直面しなくてはならない:
"Three time-bombs ticking for Yingluck" (Bangkok Post, July 22, 2011)

一つ目はタイ経済。
二つ目は外交。
三つ目は国内の政治対立の解決。

Bankok Postの記事を要約すると,次のようなことを主張している:

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まずタイ経済の問題。

タイからの食糧輸出は好調だが,エネルギー価格が高騰すれば,それが相殺されてしまう。輸出相手国である欧米の債務危機も暗い影を落としている。あと,長らく続く国内の政治対立は,政府の経済調整機能を失わせてしまった。

次に外交問題。

プレアビヘア遺跡におけるカンボジアとの紛争はまだ解決の糸口が見つからない。ASEANにおける地位の低下も著しい。

最後に政治対立。

タクシン派vs反タクシン派の対立を和解に持っていけるかどうか。インラックがタクシンおよび赤シャツ隊(タクシン支持派)の言うなりにならず,公正な態度を示すことができるかどうかがカギである。


インラックがこれら3つの問題に対応できるような人材を閣僚として登用できるかどうかが問われているわけである。

とくに政治対立解決のためには法務大臣(司法大臣)に政治的に中立で,公正で,国民からの尊敬を受けているような人物を選ぶことが必要である。

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非常にごもっともな主張である。最後に挙げられた政治対立の解消こそが残りの2つの問題を解決するカギである。

しかし・・・

タクシンはかつてインラックのことを「自分のクローン」と言ったという。インラックもまたその気であるのなら,中立公正な政府は生まれず,そしてこれらの3つの問題は解決できず,タイの政治経済は混迷を続けるのみである。

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