帆船「海王丸」が下関に寄港
この日曜日,下関に帆船「海王丸」が来ているというので見物に行ってきた。
海王丸はその優美な姿から「海の貴婦人」と呼ばれている。
下関への寄港は平成20年11月以来6回目。
毎年のように下関まで大型船を見に行っているなぁ,といまさらながら思う:
「下関でイージス艦『きりしま』を見てきた」(2009年4月13日)
「USS MOMSEN (DDG 92) called at Shimonoseki port. 米駆逐艦モンセン(マンセン),下関に来航の巻」(2010年11月5日)
午前中は結構空いていて,並ばずに海王丸の船内見学ができた。
↓これは無線室。マストに取り付けられたアンテナから世界のどことでも連絡が取れるようになっているという。
↓これは講義室だろうか?「他船の針路・速力の求め方」という勉強をしていた。
帆船を見て感心するのは,よくもロープが絡まってごちゃごちゃにならないということ。
海王丸の諸元は次の通り:
船籍港: 東京
竣工: 1989年9月15日
造船所: 住友重機械工業株式会社追浜造船所浦賀工場
船型: 4檣バーク型帆船
定員: 199名
総トン数: 2556トン
純トン数: 863トン
主要寸法
全長: 110.09m
全幅: 13.8m
型幅: 10.7m
吃水(最大): 6.584m
メインマスト高(船楼甲板から): 43.5 m
主機関: ディーゼル機関 1500馬力(1103kW)×2基
航海速力
帆走: 6~7ノット
機走: 12.95ノット
8月2日14:00には下関港を出発するが,そのとき登檣礼がみられるという。近郊の人は観てみると良い。
◆ ◆ ◆
【おまけ】
同時開催で「帆船模型展」が海響館・小松★ワローホールで開催されていた。
なんと大正11年~昭和3年頃は日本でも帆船でセメントを運搬していたのですね。
遣唐使船は全長30m程度で,200人が乗っていたという。海王丸が全長110mで199名だから,同じぐらいの人数を三分の一以下の大きさの船で運んでいたというわけである。さぞ窮屈だっただろうと思われる。
なおかつ遣唐使船の多くは遭難したわけだからひどい話である。
他にも数多くの帆船の模型が展示してあったが,下関の「模型専門店 プレイバック」からの出展作品ではなかろうかと思う。
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