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2011.07.29

神経政治学が政局を解明する

Neuropolitics clarifies political chaoses in the U.S. and Japan

WIRED誌に掲載されたJonah Lehrerの記事"The Collapse of Political Trust"を読むと,日本や米国で起こっている政局の混乱の真相が理解できる。

この記事の中でLehrerはBrooks King-Casasらの研究成果"Getting to Know You: Reputation and Trust in a Two-Person Economic Exchange"をもとに,「債務上限」を巡って米国議会と政府が機能不全に陥っている現状の根底にある問題を読み解いている。

様々な意見が対立する民主政治では「妥協」が大事である。そして「妥協」が成立するためには対立者間の「信頼」が必要である。

では「信頼」とは何か。King-CasasらがfMRI(functional magnetic resonance imaging)を駆使してゲーム中の人間の脳の働きを探った結果によれば,「信頼」とは何も崇高なものではなく,「報酬を得られるという期待」と強く結びついたものであるという。人は,何かいいことをもたらしてくれる他人を信頼するのだ。

経済成長が著しい時代ならば,政権は公共投資のような「報酬」によって野党や国民からの「信頼」を得ることができる。しかし,コストカットの時代にはそのような信頼獲得手段は存在しない。

日本も米国も,政治家が明るい未来像(単なるイメージではなく実現可能性が高いもの)を描けないかぎり,政治の混乱は延々と続くだろう。

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