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2011.04.24

【西京シネクラブ4月例会】キャリー・ジョージ・フクナガ監督・脚本『闇の列車,光の旅』 (Sin Nombre)

この土曜日,西京シネクラブ4月例会に行き,キャリー・ジョージ・フクナガ監督・脚本の『闇の列車,光の旅』 (原題: Sin Nombre)を見てきた。

Sinnombre

父親とともに貨物列車の屋根に乗り,ホンジュラスからメキシコ経由でアメリカへ向かう少女サイラ

そしてメキシコのギャング団マラ・サルバトゥルチャ13に所属する少年カスペル(別名ウィリー)。

この二人が出会い,アメリカとの国境を目指して旅を続けるというロードムービーである。

少年・少女が互いにほのかな恋心を抱きながら逃避行を続けるというのが本筋だが,それよりも何よりも目を奪われるのが,メキシコのギャングの恐ろしさ。

カスペルたちは,よその組織のメンバーがシマに入ってきただけで殺してバラバラにして犬に食べさせる。カスペルには恋人がいたのだが,組織の秩序を乱す存在として,マラ・サルバトゥルチャのリーダー,リル・マゴによって殺されてしまう。

ギャングにとっては,アメリカへと向かう列車の屋根に乗る不法移民たちも標的である。

あるとき,カスペル,その弟分のスマイリー(小学生ぐらい。本名はベニート),リル・マゴの3人は強盗目的で列車に乗り込み,不法移民たちから金を巻き上げていた。そのとき不法移民たちの中にいたのがサイラたちである。サイラはリーダーに暴行されかけるが,カスペルがリーダーを殺害したことによって助けられる。これが主人公たちの出会いとなる。

カスペルはリーダー殺害の罪で組織から追われる身となり,サイラとともに米国国境を目指すことになる。ネタばれになるが,結末を言うと,サイラは国境を越えるものの,カスペルはスマイリーに射殺される。

サイラがアメリカに脱出できたことは救いである。しかし,まだ幼いスマイリーが裏切り者カスペルを殺害した功績でマラ・サルバトゥルチャの正式メンバーに迎えられてしまうあたりは,中南米の貧困問題解決の困難さを思い起こさせ,暗い気持ちにさせてくれる。


キャリー・ジョージ・フクナガ監督はまだ32歳だという話である。不法移民とギャングを,ドキュメンタリーかと思うぐらいにリアルに描いた手腕は大したものであると感心した。

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