【特濃ナニワ人情道】"オバハンSOUL"を読んだ件
先日の朝日新聞の読書欄で取り上げられていたので,清水川交差点の宮脇書店にて購入。こら面白(おもろ)いわ。
オバハンSOUL 1巻 (ニチブンコミックス) もりやま つる 日本文芸社 2010-12-27 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
オバハンが主人公のまんがといえば,堀田かつひこの4コマ漫画『オバタリアン』というのがあったが,それはどっちかというとオバハンの生態を面白おかしく描いた観察日記のようなもの。読者がオバハンの生き様に共鳴するような作品はこれが初めてであろう。
きっついパーマと豹柄の服という典型的な大阪のオバハン,渡辺直美がトラックを転がしながら身近に起きる事件を強引に解決するというのがこの漫画のパターン。「そんなんあるかい」と思いつつも作品の世界に飲み込まれていく。
隣で発生した児童虐待など,「あんた関係ないやろ」と言われれば普通は引き下がってしまうような事件に対してもオバハンはひるまずに介入していく。親を懲らしめるだけでなく,更生の道を開くあたり,「大岡越前」のごとき爽快感と安心感がある。
さて,問題です。
脳卒中で倒れ,一刻を争う状態の患者を載せた救急車が,放置自転車で埋まった道で立ち往生しています。あなたのトラックは救急車のすぐそばにあります。あなたには何ができるでしょうか?(NHK「ハーバード白熱教室」より。嘘)
答えは「オバハンSOUL 1巻」に。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 小池正就『中国のデジタルイノベーション』を読む(2025.01.06)
- 紀蔚然『台北プライベートアイ』を読む(2024.09.20)
- 『ワープする宇宙』|松岡正剛に導かれて読んだ本(2024.08.23)
- Azureの勉強をする本(2024.07.11)
- 『<学知史>から近現代を問い直す』所収の「オカルト史研究」を読む(2024.05.23)
コメント