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2011.01.16

映画『ソーシャル・ネットワーク』を見てきた件

土曜日にツマとともに映画『ソーシャル・ネットワーク』(デヴィット・フィンチャー監督)を見てきた。

2003年。ハーバード大学に在籍する若干19歳の青年,マーク・ザッカーバーグは,ルームメイトから得た1000ドルを元手にハーバード大学生向けのソーシャル・ネットワークサービス「ザ・フェイスブック」を立ち上げる。「ザ・フェイスブック」は瞬く間に全米の大学に広がり,やがて世界最大のソーシャル・ネットワークサービス「フェイスブック」に成長する。しかし,その過程でマークは友人を失い,また,アイディアの盗用者として訴えられる。マークは何を得,何を失ったのか?・・・という話。



凄く面白かった。

「事実に基づき,随所にフィクションを交えた作品」だということだから,これをドキュメンタリーなどと考えてはいけないのだが,それでも,ITベンチャーが立ちあがる瞬間の狂気と興奮というものが正しく伝えられているのではないだろうかと思う。

ストーリーは,マーク・ザッカーバーグに対する2件の訴訟(一つは最初の出資者であり,共同設立者であるエドゥアルド・サヴァリンからのもの,もう一つは「ザ・フェイスブック」に先行して設立されたソーシャル・ネットワークサービス"ConnectU"の創設者キャメロン・ウィンクルヴォス,タイラー・ウィンクルヴォス,ディヴャ・ナレンドラからのもの)のシーンから始まる。訴訟内容の確認作業の中で「ザ・フェイスブック」の創設時を振り返る,という構成である。

小生が見ていて最もおもしろかったのは,ファイル共有ソフト・ナップスターの開発者にしてIT界の風雲児ショーン・ファニングパーカーがマークに出会うシーンである。「ザ・フェイスブック」の共同設立者,エドゥアルドにとっては「ザ・フェイスブック」はよくあるITビジネスの一つに過ぎないのだが,ショーンにとっては一時代に一回起きるかどうかのビッグ・アイディアであり,ひたすらクールであり続けなくてはならないものだった。マークもまたショーンに共鳴し,その言動にひきつけられ,エドゥアルドとは距離を置き始める。

マークはショーンの「ザ・フェイスブックの『ザ』は外すべきだ。なぜならそのほうがクールだからだ」という勧めに従う。「ザ・フェイスブック」が「フェイスブック」となった瞬間が,マークとエドゥアルドの別れの始まりだったのである。


小生は仕事柄,起業家を名乗る人物や創業社長らに出会うことが多いのだが,その中にはこの映画の中のショーン・ファニングパーカーの如き,ギラギラした言動の人物,いわゆるビッグマウスもいる。本当のショーンがそのような人物かどうかは知らないが,一つの起業家の典型なのだろう。


あと,映画を見て感じたのは,米国の大学におけるフラタニティ(もしくはソロリティ)文化の強さ。フラタニティは男子学生や女子学生の社交クラブなのだが,単なるサークル活動ではなく,そこでの付き合いが学生生活全般,さらには就職まで影響するような組織である。その辺りの事情が分からないと,なぜ,映画の中で大学生が必死になって特定のフラタニティに加入しようとするのか,また,フェイスブックのようなサービスがどれほど渇望されていたのか,が理解できないと思う。

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