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2011.01.11

2011年以降はアフリカの時代

時々,「カンボジア経済」なるブログを見ている。このブログを書いている人には数年前にプノンペンの居酒屋「比摩人」で一回だけ会ったことがある。

で,本日の「カンボジア経済」の話題は「カンボジアの成長率が世界9位」という話。"The Economist"の記事が元ネタなのだが,2001年~2010年の成長率トップテンを見ると,10か国中6か国がアフリカの国だったりする。カンボジアの成長よりもアフリカ勢の台頭に驚かされる。

大事なのはこれからのこと。2011年~2015年の予測値(年平均GDP成長率)を見ると,次のような順位である:

1位 中国 9.5% 13億人
2位 インド 8.2% 10億人
3位 エチオピア 8.1% 7910万人(2008年:世銀)
4位 モザンビーク 7.7% 2289万人(2009年:世銀)
5位 タンザニア 7.2% 4248万人(2008年:世銀)
5位 ベトナム 7.2% 8579万人
7位 コンゴ(民主共和国?) 7.0% 6600万人(2009年)
7位 ガーナ 7.0% 2380万人(2009年:UNFPA)
9位 ザンビア 6.9% 1262万人(2008年:世銀)
10位 ナイジェリア 6.8% 1億5470万人(2008年、UNFPA)

中国・インドの両巨頭が頂点を占めているので,依然として「アジアの世紀」といえるかもしれないが,残りの8か国中7か国をアフリカ勢が占めているのは圧巻。アフリカでは巨大市場が成長中である。

ただ,アフリカに商機ありと見ても日本からは遠すぎる。タイやドバイなどがアジア・ヨーロッパ・アフリカを繋ぐ拠点として成長を続けるのかもしれない。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

カンボジアでビジネスをしますと、パチもんの世界です。

当社の製品が中古で改造されて流れていたりして、どこから来るのだろうとか思うのですが、商売はしずらいですねー。
安かろう悪かろうの中国製品だと勝負できるんじゃないでしょうか。そう感じております。

ところで、一人当たりのGDP値が低い国は、投資効果が大きいので、成長率も自ずと高くなります。500ドルの国で10%で50ドルでしょ。年間五千円にもならない伸びです。

それでも、アフリカ全体の市場や人口規模で見るとバカになりません。こういう市場を開拓しなければなりませんが、早くカイロにでも事務所を作れと日本側にせかしております。

投稿: ぐりぐりももんが | 2011.01.11 19:12

久々にコメントいただきましてありがとうございます。

カンボジアは来年あたり行くと思いますが,「安ければ良い」という雰囲気なのですかね?それにしてもリーマンショック前のプノンペンの土地バブルは何だったのでしょうか?

日本の政治家および企業の多くはアフリカのことを失念しているような気がします。やはり距離感の問題でしょうか?中国は抜け目なく投資していますけど。

投稿: fukunan | 2011.01.12 16:26

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