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2010.12.07

【中東情勢】オバマの中東政策への批判【イスラエル有力紙】

イランの核開発問題に関する最近の動きとWikiLeaksの情報をもとに,オバマ政権の中東政策を批判した文章がイスラエルの最有力紙イェディオト・アハロノトに掲載された:

Opinion: Obama's Iran failure
"Unlike Arab leaders, American president fails to understand scope of Iranian threat" (by Shoula Romano Horing, December 5, 2010)

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Shoula Romano Horing氏はイスラエル生まれのイスラエル育ちだが,アメリカのミズーリ州で弁護士をしているらしい。

で,彼女のオピニオンを簡単に述べると,次のとおりである:

  • 中東で最大の問題は「イスラエル入植地問題」ではなく「イラン核開発問題」である
  • これはイスラエルだけの主張ではなく,中東穏健派(スンニ派)諸国もまた同意見である
  • WikiLeaksの公開文書で明らかなように,サウジアラビアやカタールやバーレーンの指導者たちはイランへの武力制裁をアメリカに要請している
  • イランは核兵器の脅威を武器に,シーア派がリーダーシップをとる世界秩序を構築しようと企んでいる (Iran’s ultimate aim is to establish global Islamic rule, a new Islamic empire, but this time under Shiite leadership.)
  • わかっていないのはオバマだけである
  • オバマはかつてのソ連と同じように,イランが話のわかる相手だと思っている (Obama does not believe in a military solution... But he does not undestand that contrary to the Communist leaders, Iranian leaders are not "rational" adversaries.)
  • しかし,イランはソ連ではない (Iran is not Soviet Union)
  • オバマは「イスラエル入植地問題」の解決が「イラン核開発問題」の解決に結びつくと考えているが,イスラエル政府はそんな話し合いには応じてはならない

イスラエル人としては当然の意見だろう。イランは核開発を「平和目的」と述べているが,ウラン濃縮を自前でやろうとするかぎり,他の国の信頼を得られるとは思えない。サウジアラビアが原発を導入することに関しては世界の誰も非難しないのに,イランが導入することに関しては非難が集中するということについて,イランはよく考えておくべき。やはり衣の下から鎧が見えるんですよ。

現在ジュネーブで,安保理事国+ドイツの6か国とイランとの間で核問題について協議が行われているが,今のところ進展がない様子。先日の核物理学者襲撃事件についても言及しているとか。

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