コロ語発見:インド山岳地帯というか,チベットに近いところで未知の言語が・・・
ナショナルジオグラフィックによると,インド北東部の山岳地帯=中国とインドの紛争地帯で,全く未知の言語が発見されたそうで:
「インド山岳地帯で未知の言語を確認」(Dan Morrison, for National Geographic News, October 6, 2010)
言語の名前はコロ語(Koro),チベット・ビルマ語族系の言語.話者は800人程度だそうで,すでに危機言語である.放置しているとコロ語は滅びる可能性がある.
この記事で思い出したのが,今年の初めごろに,アンダマン諸島で,ある言語が滅亡したという話:
「最後の話者が死亡、消滅危機言語が絶滅 インド・アンダマン諸島のボ語」(2010年02月06日,AFP)
インドのアンダマン諸島で話されているアンダマン諸語のひとつ,ボ語(Aka-Bo)を話す最後の話者,Boa Srさんが2010年1月26日に死亡し,ボ語が死語となったという.
最後の話者は,自らの言葉で誰かと会話することができないまま,その生涯の最後の日々を送ったわけである.
我々日本人の多くは日本語で考え,日本語で話すことができるが,これは実に幸せなことなのであるよ.
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