折口信夫『歌の円寂する時』
(先週・今週と出張続きで一日も休みが無く、ブログ更新が滞っておりますが、根性を出して少しだけ書いてみます。)
今読んでいるのが、折口信夫の『歌の話・歌の円寂する時』である。
円寂って言うのは死ぬと言うこと。入滅とか逝去とかよりもなんか良い表現だと思う。
![]() | 歌の話・歌の円寂する時 他一篇 (岩波文庫) 折口 信夫 岩波書店 2009-10-16 売り上げランキング : 119195 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この本には
- 歌の話
- 女流短歌史
- 歌の円寂する時
の三篇が収められているが、いずれも共通して短歌について論じている。
「歌の話」と「女流短歌史」では、折口信夫が有名な短歌を挙げて「良い」とか「悪い」とかはっきりと評しているので面白い。
でもまあ一番面白いのは大正15年に発表された「歌の円寂する時」だろうと思う。短歌はこれ以上発展せず、滅亡するという話。
今でも短歌を読む人は数多く居て、滅亡していないといえば、滅亡していないのだが、ほとんどは趣味のレベルだろうと思う。時代を切り取ったり、人間を揺るがす文学として成立しているかと言うと、よくわからない。
◆ ◆ ◆
先日、ある学会に行って、数値流体力学(CFD)関係の研究が20年前と本質的に変わっていないのを見てびっくりしたのだが(ダウンサイジングは進んだが)、「数値流体力学の円寂する時」というのでも書こうかしらん?
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 蔵前仁一著『よく晴れた日にイランへ』読了。(2026.10.04)
- 秋道智彌『海の人類学』読了(2026.09.30)
- 博品社「博物学ドキュメント」(第1期)を揃える(2026.03.24)
- 佐々木美佳『うたいおどる言葉,黄金のベンガルで』を読む(2026.03.23)
- 『学術書を読む』を読む(2026.02.13)



コメント