学会懇親会二景
家にあれば筍(け)に盛る飯(いい)を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る 有間皇子
ここ10日間、某学会と某学会に付き合って、旅枕を重ねていた。
学会(の大会)で大変なのは、発表会自体よりも懇親会だと思う。
良い余興を準備しないと白けてしまう。
某月某日、山口の湯田温泉で開催された、某学会(1)の懇親会の出し物としては太鼓の演奏が行われた。宇部の中村社中「薫童子」のみなさん。
小生が、学会の大会を運営している人に「太鼓を呼んだ方がいい」と発言した結果、これが実現した。クラシックはあまり懇親会になじまないし、尺八とか他の邦楽だと、酔っ払いたちの会話にまぎれて聞こえなくなってしまう。和太鼓がこういうときにはふさわしい。
某月某日、名古屋で開催された、某学会(2)の懇親会の出し物は「おもてなし武将隊」のパフォーマンス。現地では人気らしい。さすが、武将ブーム。なお、この出し物には小職は絡んでいない(当り前)。
名古屋は信長、秀吉、家康の戦国三大英雄を有する土地だということが自慢のようだが、歴史上の有名人の密度で言えば、萩の方が高い。とくに松下村塾付近はその近所に高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋という強烈な人材が集中していた。萩で「おもてなし奇兵隊」でも作ったらどうかと。
なお、来年度、某学会(2)は東京で開催される由。学会を東京で実施すると盛り下がるという法則があるが、今度はどうなる?
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