マン・レイ展
某月某日、国立新美術館にマン・レイ展を見に行った。
マン・レイ(Man Ray)は元の名前をエマニュエル・ラドニツキーという。1890年8月27日、アメリカのペンシルヴェニア州フィラデルフィア生まれ、1976年11月18日パリで死去。姓名を改めたのは1912年。ユダヤ人差別を逃れるためだという。
マン・レイは写真家として名高いが、オブジェ・絵画・映画にもその才能を発揮した。今回の展示ではおよそ400点の作品が展示されている。個人の展覧会としてはかなり大規模である。小生は最初、なめてかかって見物していたが、展示数が多すぎて疲れ果てた。
今回の展示の最大の見ものは「黒と白」という2枚1組の写真だろう。フィルムの保存状態が悪く、プリントができないと言われていたのが、最新のスキャニング技術によって復活したのである。
オブジェの中では、マン・レイが情熱を注いで設計した一群のチェスの駒およびチェスボードが優れた作品であると思う。
1500円で2時間以上は楽しめる、お得な展覧会である。2010年9月13日まで開催されているので、興味がある人は見に行くとよい。
さて、下の写真は国立新美術館で同時に開催されていた「オルセー美術館展」に入場するべく並んでいる人々である。最後尾は入場まで50分待ちというありさま。
日本人は印象派とゴッホが大好きですねぇ、と喫茶コーナーで相席になった刈谷市からお越しの元サラリーマン(推定70歳)と話したものである。
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