[[Zendegi]] 予約した [[Greg Egan]]
グレッグ・イーガンの新作"Zendegi"が出る(というかNightshade Bookからはもう出たのか?)というので、予約した。
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あらすじ(の意訳)
主人公は二人、ジャーナリストのマーチン(Martin Seymour)とイラン人科学者ナシム(Nasim Golestani、女性)。ナシムはアメリカに亡命していて、"Human Connectome Project"とかいうプロジェクトへの参加を望んでいたのだが、米政府の決定でこのプロジェクトは頓挫。ちょうど2012年のイラン国会(イスラーム諮問評議会?)選挙により、イランの政治情勢は大きく好転したので、ナシムはこの機に帰国した。
そして15年後。ナシムは電脳空間"Zendegi"の管理責任者となっていた。ナシムは"Human Connectome Project"の成果を生かして、より人間らしいバーチャル人格をZendegi内に生み出し、Zendegiを他者の運営する電脳空間の追随を許さないものに変えていった。
バーチャル人格の人権に関する議論が沸騰する中、マーチンはナシムにある頼みごとをもちかける。そのころ、Zendegiはまさに戦場と化そうとしていた・・・。
面白そう。電脳空間やバーチャル人格といったネタはグレッグ・イーガンにとってはお手の物。それにペルシャの味付けが加わるあたりが今回の特色か?
日本語訳が出るまでには何年もかかるので、英語で頑張ることにした。
ちなみに"Zendegi"とはペルシア語で"life"の意味。ゼンデギー・キャルダンで「生活する」という言葉になる。岡田恵美子の『ペルシャ語基本単語2000』で調べた。
"Zendegi"の一部はグレッグ・イーガンのサイトで読める:
Zendegi by Greg Egan
【2011年8月6日加筆】
Zendegi前半のあらすじは次の記事でまとめている:
Greg Egan: Zendegi (The Life) Part Oneのまとめ
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コメント
Nice post and this fill someone in on helped me alot in my college assignement. Thanks you for your information.
投稿: WP Themes | 2010.06.25 14:31