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2009.11.26

宇部空港の乗降客数

先月初めの山口新聞によれば、山口宇部空港の乗降客数は減少を続けているとのことだった:
山口宇部空港の東京線 利用者12カ月連続減」(山口新聞、2009年10月6日)

具体的には本年度4月~8月まで5カ月間の利用者数が、前年同期と比べ13%落ち込んでいるということである。短期的な原因としては(1)景気悪化、(2)新型インフルエンザ、(3)豪雨災害の3つが、長期的な原因としては(1)北九州空港開港、(2)JR新山口駅の「のぞみ」停車本数増加が挙げられている。

2003年度に96万人だったのがピークで、2008年度には85万人まで乗降客数が落ち込んでいる。

あー、こりゃダメか?と思ったら、朝日新聞にこんな記事が。
空港需要、甘すぎた予測 達成4空港のみ」(朝日新聞、2009年11月22日)

2000年以降に開港もしくは拡張を行った国内30空港のうち、着工前の需要予測よりも実際の乗降客数が上回ったのは、岡山、広島、山口宇部、天草の4空港だけ、という話である。すごいな、中国地方、よくやった山口宇部空港、という感じである。まあ、山口宇部空港は101%で、ぎりぎりセーフだけど、良しとしよう。

上述したように山口宇部空港の需要減には隣接する北九州空港の影響があるとされているが、その北九州空港はどうかと言うと・・・達成率24%!。

山口宇部空港の足を引っ張っている上に、自身も酷い結果とは。北九州空港は本当に必要なのだろうか?

まあ、これは宇部側からの見方であって、北九州側には北九州側の主張があるはずである(むこうは山口宇部が邪魔になっているに違いない)。

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2009.11.20

Zhejiang大学から切手シートをもらった件

先日、中国のZhejiang(せっ江大学<「せつ」の字が出ん>)大学の論文誌"Journal of Zhejiang University SCIENCE A"(大手学術出版社のSpringerと共同発行)の査読をやったら、お礼に切手シートが届いた。中国らしく「筆墨紙硯」をテーマとした切手4枚が張ってある:

Zhejiang01

Zhejiang02

中国からの贈り物というと、でかい箱でもらって困るようなものが多いのだが、こういう切手シートだと保存も楽で良い。それにしても中国の切手は昔に比べて綺麗になったものだ。

Zhejiang大学は中国最古の大学のひとつで杭州市にある。清華大学、北京大学についで、第3位の大学とされている。

日本の場合、大学の論文集というと「紀要」という価値が微妙なものが多いが、中国の場合、トップ校は"Journal"という体裁をとる。アカデミックの世界で言うJournalとは、学者相互の査読(peer review)を通過した論文のみを掲載する論文集のことであり、ニュースが載っている一般の雑誌や随筆みたいなのが載ってしまう「紀要」や誰でも登録料を払えば発表できる「講演論文集」とは格の違うものである。

まあ、中国の大学のJournalのpeer reviewはいまのところ、形式的な意味合いが強く、伝統あるJournalとはレベルが違う。掲載されている論文は一流誌に掲載されている研究の二番煎じ的なものが散見される。

しかしながら、Elsevier(エルゼビア)やSpringer(シュプリンガー)といった学術出版社と組むあたり、長期的な戦略に基づいていることが伺える。

つまりこういうことである: 中国の国力が伸張するに従って、学術的にも中国は米国と並ぶ地位に達する(G2時代の到来)。そのとき、中国トップ校のJournal群は権威ある学術交流の場として機能するわけである。

日本の学者が欧米諸国の動向だけ見ていれば良いと言う時代は既に終わっている。学術レベルでも中国との付き合い方(例えば、中国トップ校の雑誌にも論文を投稿していくべきかどうか)を真面目に考えるべき段階なのだなあと思った。

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2009.11.04

【清張生誕100周年】松本清張記念館に行く

社会派ミステリーファンのツマの勧めにより、昨日、一緒に松本清張記念館に行った。2009年は清張生誕100年の年なので、タイムリー。

Seichomemorial
(「松本清張記念館図録」(同記念館売店にて\1,500で販売)表紙より)

小生は、清張の本を読んだ記憶が乏しいのだが、ドラマや映画はいくつか見ているつもり。丹波哲郎・加藤剛主演の「砂の器」(1974年、松竹)とか、桃井かおり主演の「疑惑」(1982年、富士映画・松竹)とか、斉藤由貴主演の「ゼロの焦点」(1995年、NHK)とか、ビートたけし主演の「点と線」(2007年、テレビ朝日)とか。多分他にもあるはず。

42歳のとき「西郷札」でデビューし、遅咲きと言われながら、1992年に82歳で病死するまで、40年間全力疾走した。晩年も最前線で執筆を続けた凄い人である。

この記念館の売り物は、清張の自宅の一部を移設して再現した、書庫・書斎である:
Seichomemorialbookshelf
(「松本清張記念館図録」42~43ページより)
すっごい量の書籍である。清張に匹敵するだろうと思われるのは、司馬遼太郎(故人)と立花隆と井上ひさしの3人だろうか?

清張作品の凄いところは現在でも読み次がれ、映画・ドラマが製作されていること。清張の著書はいずれも膨大な文献調査と取材を下敷きにして書かれたと言われているが、そのような作業から抽出されたエッセンスが含まれているので、著書は本質的には古くならないのだろうと思われる。

著作や原稿、遺品や年表、さらに松本清張記念館オリジナルのドキュメンタリー「日本の黒い霧―遙かな照射」(80分)を見たりして、結局3時間あまり滞在した。小生、様々な美術館や博物館に行ったことがあるが、こんなに長時間滞在したことは無い。

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