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2009.08.20

gawkによるエネルギー関連データ処理【その1】

家庭部門のエネルギー消費量を推計するためには、統計局による家計調査と小売物価統計調査の結果(統計表)を利用すればよい。

どういうことかというと、例えば、東京の平均的な家庭(二人以上世帯)の12月の灯油消費量を求めようとすれば、


  1. 東京の二人以上世帯の12月の灯油代を家計調査データから抽出し、
  2. 東京の12月の灯油単価を小売物価統計調査データから抽出し、
  3. 灯油代を灯油単価で割れば、

良いわけである。

問題は家計調査や小売物価統計調査の統計表から必要なデータを抽出することである。統計表には、こちらにとっては不要なデータが沢山乗っているので、それらをどける必要がある。

ということでgawk(awkのGNU版)を使って必要データの抽出を行うこととする。

今回は小売物価統計調査の統計表、「調査品目の月別価格及び年平均価格【県庁所在市及び人口15万以上の市】」から県庁所在都市&政令指定都市の月別エネルギー価格を抽出してみる。

<事前準備>
まず、統計局から2001年の統計表「調査品目の月別価格及び年平均価格【県庁所在市及び人口15万以上の市】」「3181火災保険料」~「3701灯油」(エクセル)をダウンロードする。

開いてみるとこんな感じ:
Priceexcel

このままだと処理できないのでタブ区切りテキストファイル"2001.txt"として保存しなおす。エクセルで改めて開くと、こんな感じである:
Pricetab

この"2001.txt"から全国49の県庁所在都市&政令指定都市の電気、都市ガス、プロパンガス、灯油の料金を抽出することにする。

<gawkによるデータ抽出>
"2001.txt"には火災保険料のデータや県庁所在都市&政令指定都市以外の都市のデータなど、目的外のデータが含まれているので、gawkを使ってそれらを取り除き、電気、都市ガス、プロパンガス、灯油の料金に関するデータを取り出すことにする。

その一方で、データに含まれている「a)最低料金制,15kWh」などという脚注は重要な情報なので、これは取り出すことにする。

という目論見の下、適当に作ってみたのが以下のawkプログラム


BEGIN  {
    FS = "\t"
    OFS = ","
    itemonoff = 0    #電気、都市ガス、プロパンガス、灯油に関するデータを出力する場合は1
    footonoff = 0    #脚注を出力する場合は1
    items = "電|ガ|灯"    #電気、都市ガス、プロパンガス、灯油という品目を捕まえるため
    cities = "札幌|青森|盛岡|仙台|秋田|山形|福島|水戸|宇都宮|前橋|浦和|さいたま|千葉|東京|横浜|川崎|新潟|富山|金沢|福井|甲府|長野|岐阜|静岡|名古屋|津|大津|京都|大阪|神戸|奈良|和歌山|鳥取|松江|岡山|広島|山口|徳島|高松|松山|高知|福岡|北九州|佐賀|長崎|熊本|大分|宮崎|鹿児島|那覇"
    footnotes = "[a-zA-Z]"
}
$8 ~ /品目/ && $11 ~ items {
    gsub(/[", ]/, "")
    print $11
    itemonoff = 1
    footonoff = 0
    }
$8 ~ /Cities/ && itemonoff == 1 {
    print $8, $12, $13, $14, $15, $16, $17, $18, $19, $20, $21, $22, $23, "footnotes"
}
$9 ~ cities && $9 !~ "東大阪" && itemonoff == 1 {    #東大阪が引っ掛かるのを防ぐため
    gsub(/[",]/, "")
    for (i = 10; i <=23; i++)
        if ($i ~ footnotes)
            footonoff = 1
    print $9, $12, $13, $14, $15, $16, $17, $18, $19, $20, $21, $22, $23, $10
    if ($9 ~ "那覇")    #那覇が来たらいったん終了
        itemonoff = 0
}
$11 ~ footnotes && footonoff == 1 {
    print "footnotes", $11
}
END {    #終了処理はとくにないけど残しておく
}

このプログラム(コード)を「pickup03.txt」という名前で保存しておく。なんで拡張子をtxtにするのかというと、メモ帳で作業するため。ちゃんとしたエディターを使えという意見は無視できないが・・・

あとはWindow PowerShellを立ち上げて(コマンドプロンプトを立ち上げても良し)、


gawk -f pickup03.txt 2001.txt > output.txt

と打ち込めばコンマ区切りでデータが出力される。

結果はこれ

・・・このままでは後々のデータ処理に使えなそうなので、次回はさらに工夫することにする。

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2009.08.10

movie plusで「バック・トゥー・ザ・フューチャー」シリーズを上映している件

夏休み特集だと思うのだが、movie plusで「バック・トゥー・ザ・フューチャー」シリーズを上映している。今週は「2」だそうだ。

見ていて気になったのが「デロリアン」が1回のタイムスリップする度に必要な電力量。「1.21ジゴワット」って???

「はてなキーワード」にはちゃんと「ジゴワット」についての記事が掲載されていた。それによると、脚本家がギガワット"Giga Watt"の綴りを"Jigo Watt"だと思ったスペルミスが発端で、その後、「あの」戸田奈津子先生が訂正もせずに字幕に「ジゴワット」と書いたという経緯があるのだそうだ。

やっぱりギガワットだったか。そして、やっぱり戸田奈津子先生だったか。

ちなみに原子力発電所一基で100万キロワット=1000メガワット=1ギガワット発電する。つまり、デロリアン1回稼動のたびに原発一基分の電力が必要。だからプルトニウムを燃料にしていたわけである。意外に科学的考証がしっかりしている映画だ。

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2009.08.07

香港で酒井法子について怪情報が流れている件

今週は「のり塩事件」と称される2つの芸能人麻薬汚染事件で大騒ぎである。

酒井法子女史は香港・台湾など中華文化圏で人気の女星なので、当然、かの地でも連日の報道が行われているのだが、こんな怪情報が流れている:
伝酒井法子買兇自殺」(新浪網、2009年8月7日)

有日本網点更指酒井法子既被殺害、更指兇手是収取酒井的酬金後将他殺害、並将其死体埋於深山中
(訳: 日本の某サイトの情報によれば、酒井法子は報酬と引き換えに殺害され、山中に埋められたという)

不謹慎な冗談に尾ひれがついて、こんな怪情報になったのでは、と思う。

探偵ファイルのBOSSが「嘘ばっかり書いているタブロイド紙」と批判しているが、こういう怪情報は当分留めようがない。

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2009.08.05

夏の迷惑電話特集

思い起こせば、

というように、今まで業者各位からマンションを勧められてきたわけだが、この夏もある業者様から是非に!とマンションを勧められている。ありがとうございます、035786760キューの業者様。迷惑電話番号サーチズに掲載されていますよ、お気をつけあそばせ。

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2009.08.01

「アズールとアスマール」を見た後、イブン・ジュバイルと旅をする

先週の日曜日(2009年7月26日)は山口のYCAMで「アズールとアスマール」(ミッシェル・オスロ監督)というアニメーションを見てきた。

<あらすじ> ヨーロッパ人(南フランスか?)領主の子で金髪碧眼のアズールは、アラビア人の乳母ジェナヌの子、アスマールと共に子守唄を聞きながら育てられた。あるときジェナヌとアスマールは領主から追放され、イスラム世界(多分モロッコ)へと逃げ延びる。アズールは成長し、子守唄に歌われている「ジンの妖精」と結婚するため、故郷を離れ、海を渡る・・・。

ストーリーはアラビアンナイト的なおとぎばなしで、それほど複雑なものではないのだが、映像が素晴らしい。鮮やかな色彩と装飾性に富んだ映像は、まるで細密画(ミニアチュール:参照「写真でイスラーム : ペルシアのミニアチュール」)のような美しさである。

華麗なるイスラム世界に魅せられた小生は、同じ日曜日(2009年7月26日)の毎日新聞朝刊で読んだ「イブン・ジュバイルの旅行記」の書評を思い出し、その本を買いに宮脇書店に走った。

イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)イブン・ジュバイルの旅行記 (講談社学術文庫)

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これは12世紀、スペインのヴァレンシア(当時はイスラム世界)で生まれ、グラナダの太守に仕えている書記、アブー・アルフサイン・ムハンマド・イブン・アフマド・イブン・ジュバイルの2年3ヶ月にわたるメッカ巡礼の旅の記録である。

小生が読んだのはイブン・ジュバイルはスペインのグラナダから地中海を経てエジプトに至り、ナイル川沿いを南下し、紅海を渡って、メッカに到達したところまで。

当時はイスラムの英雄サラディン(サッラーフ・アッディーン)と十字軍勢力がエルサレムを巡って闘いを繰り広げている時代である。しかし、そんな時代にもかかわらず、イブン・ジュバイルはキリスト教徒であるジェノバ人の船でアレクサンドリアまで移動している。宗教戦争がありながらも民間レベルではイスラム教徒とキリスト教徒が共存しているというのが興味深い。

イブン・ジュバイルの記述は公平であり、イスラム教徒であろうとキリスト教徒であろうと、行いの悪いところは批判し、良いところは褒めている。アレクサンドリアやカイロにおけるサラディンの善政、例えば外国人用の宿泊施設や病院に関して褒め称える一方、役人たちの旅行者に対する侮辱的な取扱に関しては口を極めて非難している。

イブン・ジュバイルはカイロではピラミッドを見物している。当時、ピラミッドは古代アラブの部族長とその子孫の墓であるという説や異説が唱えられていたが、イブン・ジュバイルは「総じてこの問題は、栄光ある偉大な神のほかにはわからないことなのである」と正直に謎であることを述べている。

この「イブン・ジュバイルの旅行記」を読むにあたり、小生は旅のイメージをつかむため、一工夫することにした。ノートの一行を一日として、イブン・ジュバイルの足跡をたどることにしたのである:
Rihlaibnjubayr

見えにくいかもしれないが、左からヒジュラ暦の日付、イブン・ジュバイルのその日の行動、世界で起きたこと、西暦の日付、というように記録をとっている。こうすると、イブン・ジュバイルと巡礼の旅に出ているようで楽しいわけである。

イブン・ジュバイルのクース(エジプトの都市名)滞在中に日本では木曽義仲による倶利伽羅峠の戦いがあった、つまり、サラディンの時代は日本では源平合戦の時代だったというのが小生にとっての発見である。

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そのロシア系ハーフ歌手の死はいろいろな物事を思い出させている

28日に川村カオリが死去したが、そのことによって、思い出すことがいろいろある。

ファンというほどではないが、彼女の生い立ちから乳がん手術に至る人生を記録した「ヘルタースケルター」を読んだこともある。乳がん後のセミヌード写真が強烈だった。

川村カオリという人が居ることを知ったのは1991年。パナソニックのミニコンポ「HALFコンポ」であったか、CDラジカセ「RX-DT909/707」であったか、そのどちらかのCMに出演、「это класс (エータ・クラース=this is the class)」とのたまわっていたのが、当時第二外国語でロシア語を学んでいた小生にとって印象的だった。

つぎに思い出すのがNHKドラマ「新宿鮫・屍蘭」(1996年)と「新宿鮫・毒猿」(1997年)。主人公鮫島(舘ひろし)の恋人=ロック歌手の青木晶役を演じていた。フジテレビ作成の映画「新宿鮫」(1993年)では鮫島を真田広之、青木晶を田中美奈子が演じていたが、明らかに川村カオリ演ずる青木晶の方がはまり役であった。

「新宿鮫」に川村カオリが出ていた件については泉谷しげるもブログで触れている:「川村カオリさんへ|泉谷しげるオフィシャルブログ 兎猫豚(うびょうとん)のみらい日記

役者としても共演したいヒトだっただけに~なんか悔しい!
なんかスゴく腹が立った!

と。

Youtubeに「川村かおり - ZOO - StudioLive 1992」がアップされているが、男前で輝いている。当時の小生はご学友の皆様と大塚食堂で連日くだらないことをしゃべっていたことであるよ。

<追記>
川村カオリはそもそも1988年に辻仁成プロデュースでデビューしたわけである。で、辻仁成はどのようにコメントしているのかブログを見てみたのだが、その目的を忘れるほど、辻仁成がビジュアル的に凄いことになっていて腰を抜かした:Jinsei TSUJI Hitonari OFFICIAL WEB SITE [愛情路線バックナンバー]

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