「スラムドッグ$ミリオネア」を見てきた
この頃は土日になると映画を見るという状況だが、今回は「スラムドッグ$ミリオネア」(ダニー・ボイル監督、2008年、イギリス)を見た。放置しているとシネマスクエア7での上映回数が減ってみれなくなる可能性があるので。
あらすじ:
ムンバイのスラム街出身の青年ジャマール(デーブ・パテル)は、電話センターのお茶くみ係。テレビの人気クイズ番組『クイズ$ミリオネア』に出演し、次々に問題を解き、ついに最後の1問にまで到達。一夜にしてインド中の話題に。
無学であるはずの彼に司会者プルーム(アニル・カプール)は疑念を抱き警察に訴える。不正の疑いがかけられ、警察に連行されてしまう。そこで彼は自分の生い立ちを語る。彼の過去とは?そしてなぜ出演したのか?
全インド注目の中、ジャマールは再び番組に帰ってくるのか?そして最後の一問に解答できるのか? (あらすじおわり)
この映画、まず、ストーリーが面白い。いきなり、警察でジャマールが尋問(拷問)を受けているところから始まり、なぜ、ジャマールがクイズに解答し続けることができたのか?という疑問が提示される。これで全体の大きな流れができる。つぎに、ジャマールが尋問の中で生い立ちを語るのだが、その生い立ちがクイズの質問内容と密接に関係していることがわかる。
俳優も良い。主人公ジャマールを演じているデーブ・パテルは感情が現れないものの信念と優しさを感じさせる。映画初出演だそうだが、英国のテレビでは様々な賞を受賞している有名な若手俳優だという。
ジャマールの恋人ラティカを演じているのはフリーダ・ピント。ジャマールが全身全霊をかけて救い出そうとしているからにはそれだけの魅力を備えた女性でなくてはならない。フリーダ・ピントはそれに値するインド美人。
主人公ジャマールの兄、ヤクザのサリームを演じているのはマドゥル・ミッタル。若き日のマイケル・ジャクソンのような容貌で、凄みを感じさせる。映画の中ではヤクザの親分を二人殺している。
「クイズ$ミリオネア」の司会を務めるプルームを演じているのはアニル・カプールだが、大げさでにこやかな表情と腹黒さとの対比を見事に表現している。みのもんたを彷彿とさせる悪役である。
小生がだらだら解説するよりも、映画を見た方が絶対に良い。2時間飽きること無し。エンディングも「総踊り」になるインド映画風で最後の最後まで楽しめる。
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