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2009.06.01

『グラン・トリノ』 クリント・イーストウッド最後の「西部劇」

日曜日にシネマスクエア7に行き、『グラン・トリノ』(クリント・イーストウッド主演・監督)を見た。

あらすじ:

元フォード社組立工のウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)は古風で武骨な頑固者。かつて朝鮮戦争時に騎兵第一師団の一員として戦い、勲章をもらったことがある。つい最近妻を失い、今では身の回りにいるのは愛犬だけ。1972年製グラン・トリノの手入れと庭の芝刈りぐらいしかウォルトにはすることが無い。息子は二人いるが、どちらとも折り合いが悪い。とくにトヨタ車のセールスをやっている方の息子とその家族には嫌悪感を隠さない。

ウォルトの隣にはモン族(字幕ではミャオ族だが間違いではない)の一家が住んでいる。その家に住む、気の強い姉スー(アーニー・ハー)とおとなしい弟タオ(ビー・バン)は同じモン族のギャングにいつもまとわりつかれている。ある日、ギャングたちはギャング入団テストとしてタオにウォルトのグラン・トリノを盗ませようとする。しかし、盗みに入ったタオはウォルトに銃を向けられ撃退される。

また別の日、黒人のチンピラに絡まれていたスーをウォルトが助けたことから、モン族の一家とウォルトの間に交流が始まる。そして自動車泥棒のお詫びと称してタオがウォルトの手伝いを始める。次第にウォルトはタオを一人前の男に育て上げようとし始め、仕事の紹介をする。しかし、タオの成長を阻害するのはあいかわらずつきまとうモン族ギャングたちだった。

タオにつきまとうギャングをウォルトは懲らしめる(ボコボコにして銃で脅す)のだが、その報復としてモン族一家の家には銃弾が撃ち込まれ、スーはレイプされる。ウォルトはタオとスーのために人生最後の戦いに出る・・・(あらすじおわり)。

クリント・イーストウッドはこの映画をもって事実上の俳優活動隠退を宣言しているという。イーストウッド自身も朝鮮戦争時に召集された経験があり(戦線にいたかどうかは小生はよく知らない)、ウォルトにはイーストウッドの人生の一部や性格の一面が反映されているのではないかと思う。

それにしても、もうすぐ80歳の老人の格好よさ。悪者をフルボッコである。『ダーティー・ハリー』時代のイーストウッドなら、ギャングは全員撃ち殺されていたと思う。

ウォルトの生きざまにも痺れるが、他の俳優たち(知らない人ばかり)の演技も良い。とくにウォルトに「27歳童貞」と罵られた司祭(カトリックだから司祭だと思う)なんか童顔でぽっちゃりしていていい味を出している。

イーストウッドは西部劇でのし上がった俳優だが、この作品で演じているウォルトは西部劇ヒーローそのものである。"Clint Eastwood"という名前を並べ替えると"Old West Action"(古き西部劇)となることを知っている人々も多いだろうが、この作品は彼にとっての最後の西部劇なのだと思う。

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