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2009.06.02

【世界エネルギー見通し】2015年には1バレル110ドルに【米国エネルギー省】

2009年5月27日、米国エネルギー省は"International Energy Outlook 2009"を発表した。この中で、2006年から2030年までの世界のエネルギー需要が44%伸びる見込みだと予測されている。この増加は発展途上国の長期的経済成長によるもの。

短期的には金融危機以来の世界経済の冷え込みがエネルギー需要の低減につながるものの、1~2年以内に経済は回復し始め、多くの国でエネルギー消費量が増加するだろうと予測されている。2006年には500エクサ(5.0×10^20)ジュールだった世界のエネルギー需要が、2030年には720エクサ(7.2×10^20)ジュールに増加するだろうという話。

ちなみに日本では普通のご家庭だと一人当たり年間15ギガ(1.5×10^10)ジュールのエネルギーを消費している。2006年の世界需要:500エクサジュールには家庭用だけでなく、運輸、産業部門のエネルギーも含まれているが、日本人一人当たりの家庭用エネルギーの33億倍だと考えるとなんとなく想像がつく。

で、エネルギーというとまっさきに気になるのが原油価格だが、エネルギー省は2015年には1バレル110ドル、2030年には1バレル130ドルに達すると予測している。

この価格、どこの原油価格なのかわからないが、世界的に原油価格はほぼ一緒だと大胆に考え、現在のOPECのバスケット価格と比較してみる。ご存知のように原油価格は2008年7月に131.22ドル(OPECバスケット価格)を記録して以来急落、2008年12月に38.6ドルに達した。ところがそこで価格はまた上昇を始め、現在(2009年5月28日)では61.66ドルになっている。半年で20ドルの上昇。最近ガソリンがまた高くなってきたなあ、というのはこれが原因。これが更に2015年には110ドルになるというのである。2015年までにはあと5年半だが、そこに達するためには(110ドル-62ドル)/5.5年=約9ドル/年の上昇となる。今の上昇率よりは緩いが、家計がじわじわと圧迫されることは間違いない。

原油価格の上昇は悪いことばかりではなく、再生可能エネルギー(日本の新エネルギーに当たる。太陽光、風力、バイオマス、ゴミ火力など)の発展も促す。エネルギー省は今後、2.9パーセントずつ再生可能エネルギーが増加するという予測を示している。

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