【断固支持】麻生株屋発言【良いこと言った】
麻生太郎首相という人は非常に正直な人だと思う。各種マスコミによると今日、「経済危機克服のための有識者会合」でこのような発言をしたという:
株屋ってのは何となく信用されていない。株をやっていると言ったら、田舎じゃ何となく怪しげよ
証券業界以外の人々がなんとなく思っていることをハッキリ言ってしまったのである。
マスコミや野党からこの発言に対して批判が出ているし、与党幹部も支持率下落につながるのではないかと冷や冷やしている様子。だが、一般の人々、少なくともネット上では麻生株屋発言を是とする反応が見られる。むしろ支持率上がるんじゃないか?
麻生首相の発言の裏には、株取引を後ろめたいものだと見なす世間一般の価値観が反映されている。
株は本来は企業に投資して、そこから長期的に利益(配当)を得るために発行されているものである。長期的に保有し、企業の成長を支えるのが本来の株の取引のあり方だろう。まるで金が直接金を生み出すことを禁ずるイスラム金融のよう(小生はイスラム金融を評価しているのですよ)。
ところが、一般の株取引は売り買いして利ざやを稼ぐというビジネスモデル。実際の株取引の上にさらにCDSのようなややこしいデリバティブが構築されて、株式市場は売り手と買い手の間の騙し合いの様相を呈している。それを見て「田舎じゃ何となく怪しげよ」と評しているのである。国外のことではあるが、AIGの高額ボーナス受給者たちの合法的かつ非倫理的な態度は、海を越えて日本の人々の「株屋」一般に対する不信感を強めるのに一役買っているに違いない。
麻生首相の発言は文脈から推定すると、「株取引に対し一般の人々は不信感を持っている。個人投資を推進するためには証券業界の倫理が要求される」ということを意図している。至極常識的な発言である。マスコミは発言の一部分だけ取り上げて揚げ足を取ろうとしているが、国民はそう簡単にだまされはしない。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- アフガニスタンからネパール人救出中(2021.08.18)
- カブール落つ(2021.08.16)
- デモクラシーの正統性と社会経済システムの正統性(2021.02.10)
- 奴隷商人にして篤志家の銅像をブリストル港にポイ捨て(2020.06.08)
- OECDの予測値がえらいことに|Japan hardest hit!(2020.04.09)
コメント