【砂上の楼閣】ドバイの最近の情勢
昨年、12月5日に「【景気後退】ドバイもたいしたことない:世界最高、800mのビル、「ブルジュ・ドバイ」が完成する前にドバイが沈みそうな勢い」という記事を書いた。
その後、どうなったのかということだが、最近のドバイ関係の記事をみると、やはり沈没の途中だというのがよくわかる。
まずこのブルームバーグの記事:
「ドバイ政府系ファンド:米バーニーズを07年買収価格の半値で売却も」(ブルームバーグ、2009年2月11日)
ドバイの政府系ファンド「イスティットマール」が債務返済資金の確保のため、買値の半額でもいいから「バーニーズ」を売却するという話。でもこのご時勢。買い手がつかない可能性もある。
つぎにこの東京新聞の記事:
「高級車乗り捨て…『夜逃げ』 金融危機のドバイ 空港で3000台発見」(東京新聞朝刊、2009年2月11日)
ドバイで豪奢な生活を送っていた外国人どもが、借金の返済に追われ、車を捨てて夜逃げしているのだとか。記事によれば、ドバイでは債務不履行で収監されることがあるそうで、それが国外逃亡に拍車をかけているのだそうだ。
さて、「便りが無いのは良い便り」というが、「サイトの更新が無いのは良い便り」だろうか?
ドバイの象徴とも言うべき、ブルジュ・ドバイ(Burj Dubai)の情報が最近、めっきり入ってこない。とりあえず人類史上最高の高さに達したという話を聞いたことがあるだけ。そこで、何か情報はないものかとブルジュ・ドバイの公式ホームページを訪れてみた。すると・・・。
情報が全然更新されていない。一番新しい情報は"GALLERY & PRESS"の"IN THE PRESS"にある2008年4月7日の記事ぐらいか。金策に追われていて、建築の進行状況やビジネスプランの発表を行っている場合ではないということか?
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