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2009.02.13

「県別の所得格差は二倍以上!」2009年2月発表バージョン

昨年2月5日に「県別の所得格差は二倍以上!」という記事を書いたが、今年も同じ結果が内閣府経済社会総合研究所から発表された。発表内容は2006年の県民所得に関するもので、ここに掲載されている。

新聞各紙でも結果は紹介されているが、一応本記事でも経済社会総合研究所の公表値をもとに、2006年の1人当たり県民所得のランキングを示す:


1人あたり県民所得 [千円]
東京都4820
愛知県3509
静岡県3389
滋賀県3352
神奈川県3257
三重県3193
栃木県3104
広島県3095
大阪府3083
富山県3013
京都府2976
千葉県2962
埼玉県2961
群馬県2921
山口県2883
兵庫県2882
岐阜県2863
茨城県2843
福井県2819
石川県2806
岡山県2800
長野県2789
福島県2775
山梨県2773
新潟県2734
香川県2718
徳島県2694
奈良県2692
福岡県2665
和歌山県2665
宮城県2615
大分県2594
愛媛県2487
佐賀県2475
山形県2472
北海道2463
青森県2443
島根県2437
鳥取県2422
熊本県2398
岩手県2346
秋田県2334
鹿児島県2283
高知県2170
長崎県2159
宮崎県2150
沖縄県2089

東京都がダントツ、沖縄県が最下位というのは例年と同じ結果である。

一応、グラフでも示しておこう:
Kenminshotoku2006

県民所得には企業所得が含まれているので、県民所得=その県民の所得水準というわけではない。しかし、その県が経済的に豊かなのかどうかの指標にはなる。東京がいかに豊かな地域であるかということがこのグラフで明確にわかるだろう。

さて、2006年の値というのはいわば瞬時値に過ぎない。瞬時値よりも大事なのはある都道府県が成長しているのか衰亡しているのかという動きである。これを調べるため、1996年と2006年の1人当たり県民所得を用いて、年平均成長率(CAGR: Compound Average Growth Rate)を算出してみた。CAGRというのは要するに平均的に見て、毎年どのぐらい成長しているかという割合をあらわすものである。


1996年 [千円]2006年 [千円]CAGR [%]
東京都427248201.21
三重県303631930.51
静岡県331933890.21
和歌山県261226650.2
沖縄県205620890.16
山口県29202883-0.13
鹿児島県23202283-0.16
青森県24982443-0.22
熊本県24532398-0.23
京都府30492976-0.24
広島県32023095-0.34
大分県26952594-0.38
岡山県29102800-0.38
福島県28942775-0.42
栃木県32443104-0.44
徳島県28162694-0.44
群馬県30592921-0.46
島根県25532437-0.46
福井県29702819-0.52
佐賀県26142475-0.54
愛知県37143509-0.57
滋賀県35583352-0.59
香川県28932718-0.62
山形県26382472-0.65
宮城県27922615-0.65
石川県29972806-0.66
新潟県29222734-0.66
秋田県24992334-0.68
福岡県28612665-0.71
岐阜県30822863-0.73
千葉県31892962-0.74
山梨県29992773-0.78
宮崎県23382150-0.83
茨城県31052843-0.88
鳥取県26612422-0.94
長野県30702789-0.96
神奈川県35923257-0.97
長崎県23832159-0.98
岩手県25912346-0.99
奈良県29782692-1
愛媛県27602487-1.04
埼玉県32932961-1.06
富山県33783013-1.14
高知県24462170-1.19
北海道28242463-1.36
兵庫県33362882-1.45
大阪府35703083-1.46

これもまたグラフで示しておこう:
Kenminshotoku2

この10年間で成長したといえるのは、東京都、三重県、静岡県、和歌山県、沖縄県の5都県だけで、残りの都道府県は全部衰えているということになる。

この計算は物価上昇を無視しているし、また1996年と2006年の2つの数値しか使用しておらず、非常に荒っぽいものだが、全国の都道府県の成長・衰亡の定性的な傾向はこれで把握できるだろう。

オリンピック招致に燃える東京都と財政再建のことしか頭にない大阪府。この対比がグラフ上にもはっきりと現れている。

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