【Wikipedia】バイデン副大統領の記事がチェイニー前大統領の記事より充実している件
オバマ大統領の一挙手一投足に注目が集まる中、小生はあえてその脇のバイデン副大統領(66)に注目しているのである。
オバマ大統領を支持する人々は、オバマ大統領の経験不足の面を理解しつつ、その理想主義の面を支持しているのだと思う。オバマ大統領の政治家としての経験不足の面を支えるのがバイデン副大統領であり、ヒラリー国務長官である。ということでバイデン副大統領はオバマ大統領やヒラリー国務長官と責任を三分するぐらい重要な立場である。
バイデン副大統領は上院議員生活36年のベテラン政治家である。その人生は凄い浪花節である。有名なエピソードを2つ紹介する。
1972年に30歳でデラウェア州選出の上院議員となったが、同年12月に交通事故で妻と娘を失っている。この事故で生き残った息子二人の看病のために上院議員を辞めようと思ったが、民主党の親分の説得で思いとどまった。普通の議員がワシントンD.C.で生活する中、バイデンは息子たちの世話のため、デラウェア州ウィルミントンの自宅から片道1時間半電車に揺られてワシントン.D.Cまで通勤するという生活を送ることとなる。この通勤生活はなんと最近まで(今はどうなんだ?)続いている。
1988年には脳動脈瘤破裂で生死の境を彷徨った。巷では政治家としての人生終了かと思われたが、7ヶ月のリハビリで見事復帰、「サバイバー」の異名をとることとなった。
最初のエピソードはテレビでも紹介されているエピソードで、小生みたいに老いて涙もろくなった人間なんかそれだけ聞いて一票投じちゃう可能性がある。
前の副大統領、チェイニーなんか軍事関連企業ハリバートン社の株主で、湾岸戦争とイラク戦争で巨万の富を得ているし、若い頃、飲酒運転で逮捕された経歴もあるし、政治能力有り無しにかかわらず、嫌われる人間の代表格。
それにしてもWikipedia(日本語版も英語版も)のバイデン副大統領とチェイニー(呼び捨て)の記事の量の違いは歴然としている。人間としての厚みの違いか?
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