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2008.11.19

【YCAM】ミニマムインターフェース展に行った

山口情報芸術センター(YCAM)で開催中の「開館5周年記念 特別企画展:ミニマムインターフェース展」というのを見に行った.YCAMでの展覧会は入場料がいらないのでうれしい限りである.

この展覧会の展示物の多くはなんらかのインターフェースを持っており,見物している人が展示物を操作することによって展示内容が変化する.いわば参加型の展覧会である.

小生の独断で賞をあげるとすれば,つぎの展示物群にあげたいと思う.

金賞: reacTable / Music Technology Group, Universitat Pompeu Fabra (スペイン)
テーブル上に駒(小さいブロック)を置くことによって,映像と音楽を生み出す装置.それぞれの駒には楽器(弦楽器,鍵盤楽器),波長(サイン波,矩形波),楽譜などが描かれている.それらの駒の置き方・並べ方を変えたり,回転させたりすることによって,曲を生み出すことができる.まあ,DJ気取り.この装置,ビョークのワールドツアーで使用されたもので,日本初公開だそうである.いい体験をした.

銀賞: Delicate Boundaries / Chris Sugrue (アメリカ)
モニター上にゾウリムシのような生き物が20匹程度うごめいている.見物者がモニターに手を近付けると"ゾウリムシ"が集まってくる.単に集まるだけでなく,画面から出てきて見物者の腕に上ってくる.もちろんそれは腕の表面に"ゾウリムシ"の映像が映し出されているだけなのだが,予備知識なしで遊ぶと非常に面白い.

銅賞: Card Play / Zachary Lieberman (アメリカ),Theodore Watson (イギリス)
次のような仕組みの展示物である:見物者はテーブルにカードを並べる.そうするとスクリーン上にもカードが映し出される.スクリーン上の黒いカード(スペードとクラブ)の上を黄色の球が,赤いカード(ハートとダイヤ)の上を赤い球が飛び跳ねる.それぞれの球は飛び跳ねるたびに音を奏でる.
面白いとは思ったのだが,球が飛び跳ねるパターンが単調になってしまうという難点があった.

言葉では面白さが十分には伝わらないと思うので,山口市近辺の人は暇だったら見に行くこと.2009年2月8日まで開催(火曜・年末年始休館).

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