AIG:売るのか売らないのかはっきりしろ
今朝届いた毎日新聞の朝刊を見ると、AIGが「AIGエジソン生命」と「AIGスター生命」を当面維持し続けるという記事。
ところが、10月4日8時31分配信ロイター通信によると、アリコ、AIGエジソン生命、AIGスター生命を売却するという話。
新聞の方が情報が遅いと考えると、やはり生保3社売却に決定だろうか?米政府によるAIGへの資金850億ドル投入の条件は2年間で返済という話。利率(年率)は3ヶ月LIBOR(9月24日か25日だと3.5%ぐらい?)+8.5%=12%だというし、さらに手数料も加わるとサラ金並み。さっさとグループ内企業を売却しないと、借金が返せないことになるから、売却は決定と考えるべきだろう。
売却決定として懸念されるのは(1)「買い手があるのか?」、(2)「保険契約内容は維持されるのか?」の2点である。
AIGエジソン生命、AIGスター生命の2社(両者合併後に売却なのかどうか知らないが)については、買い手がつきそうな感じである。しかし、アリコは売却額が1兆円を超えると見られるため、なかなか買い手がつかないのでは、と予想されている。
売却後も保険契約内容は維持されるというのが公式のルール。しかし、買った側が儲けを得ようとすれば、サービス内容を劣化させるか、社内の大胆なリストラに着手しなくてはならないだろう。あわてて解約する必要は無いだろうが、保険の転換・下取り・乗り換えを検討する機会になるかも。
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