ショック!、この世の終わり?!:陽子衝突による「ビッグバン」再現実験の報道で自殺
欧州原子核研究機構(略称:CERN)が建設した「大型ハドロン衝突型加速器 (略称:LHC)」が2008年9月10日から稼動を開始した。
この加速器では全長27キロメートルのトンネルを使って陽子を光速近くにまで加速することができる。これから行われようとしている実験は、陽子同士を衝突させ、宇宙誕生の瞬間=「ビッグバン」の状態を再現するというものである。
で、一部の研究者たちが懸念しているのは、衝突エネルギーで極小ブラックホールが生成され、しかもそれが消滅しないまま地球を飲み込んでしまうという可能性である。
そんな報道を耳にしたインドの少女(16)が、世を儚んで農薬自殺をしたということである:「インド16歳少女、欧州の「ビッグバン実験」ショックで自殺」
加速器による様々な粒子の衝突実験は危険なのではないかという指摘はこれまでにもあったが、それを聞いて自殺というのは初めてだろう。
小生としてはブラックホール自体も危ないとは思うが、「ビッグバン」の再現というのも危ないと思う。なぜなら、それは宇宙誕生の瞬間であり、もし本当だったら、陽子同士が衝突した瞬間に、この宇宙が終わり、新たな宇宙が誕生してしまうかも知れないからだ。
とはいえ、この長い宇宙の歴史の中では、陽子同士が衝突することも何回かあったであろう。それでもこの宇宙が継続しているということは、LHCの実験で新しい宇宙が誕生する可能性は無い、ということだろうか?
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