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2008.09.30

米下院が金融法案を否決【やっぱり】

やっぱりね、というのが感想。

米国滞在中(9月中旬)、米政府が9000億ドル(そのうちの不良資産買い取り分が7000億ドル)の金融救済融資を提案していたが、このたび、下院で否決されたとのこと:米下院、金融法案を否決 NY株、最大の777ドル安(2008年9月30日、共同ニュース)

この金融法案否決、株安を招くなど政策的にはまずいかもしれないが、心情的には良くわかる。

米国滞在中に読んだUSA TODAYの記事では7000億ドルの救済融資に関してこのような疑問が寄せられていた:

Amid urgency, questions grow about $700B bailout (USA TODAY, Sep. 22, 2008)

 Who's in charge? (誰が責任をとるの?)
 この法案はどこの官庁のチェックも受けないだろう。

 Wall Street or Main Street?(ウォール街を守るためなのか、一般の人々を守るためなのか?)
 下院議長Nancy Pelosi(民主党)はこのように語った:「無記名の小切手をただでウォール街に渡すわけには行かない」。民主党は独立した監視機関の設置、家の所有者たちの保護、「金融機関の重役たちに対する過剰な補償(excessive executive compensation)」の制限を要求している。

 What's the cost? (いくらかかるのか?)
 Richard Shelby上院議員(共和党)は次のように語った:「不良債権の買取は7000億ドルを超えてはならないし、それ以下にできるはずだ。他の救済措置まで含んだら合計1兆ドルに達してしまうだろう」

 Too much government? (政府が干渉しすぎでは?)
 この政策は市場原理主義に反する。Jeb Hensarling下院議員(共和党)は「ヨーロッパ風の社会主義になるのでは」と困惑を示している。

7000億ドルの不良債権買取政策の前に発表された、AIG救済融資に関して9月18日にはマケイン、オバマ両候補ともにこのように述べている:
 

こういった措置で最も大事なことは何百万ものAIGの保険証券所持者、老後のためにAIGに投資している人々を守ることだ。こんな事態を招いた経営陣や相場師に対して救済融資を行ってはいけない。(マケイン
FRB(連邦準備制度理事会)はこの救済融資計画がAIGの保険に加入している家族を守るものであることを保証しなくてはならない。困難な時だからといって、好況時に甘い汁を吸っていたAIGの大株主や経営陣に救済融資を行ってはならない。(オバマ

ようするに一連の救済措置は議会、大統領候補たち、米国民から見ると高額所得の株屋(より正確に言えば投資銀行群)たちの救済手段にしか見えないわけである。いわゆる勝ち組に対する怨嗟の声は米国中に満ち満ちている。

否決された金融法案はそのまま放置されるわけではなく、修正を加えて(多分、金融機関に対する厳しい条件を加えて)再提出され、議会を通過することだろう。これによって、ある程度は危機的状況に歯止めがかかると思われるが、同時に投機マネーに翻弄される「市場原理」の時代の終焉となる可能性がある。

かの植草一秀先生はブログ「植草一秀の『知られざる真実』」で「『市場原理主義の失敗』が表面化していると考えるのが正しい」と断言しておられる。植草先生は市場原理主義の持つ3つの問題を挙げている:


  1. 「市場原理は正義」との錯覚: 「弱肉強食」の奨励
  2. 「市場メカニズム」への過信: 金融技術への過信が不安定化を増大。「経済のカジノ化」
  3. 「人間性疎外」の罠: 本来「ある人が住宅を所有するためのローン」だったものが、いつの間にか人間が介在しない権利書の授受に変化

昨日の毎日新聞朝刊に「今回の金融危機で米国の投資銀行トップファイブが消滅するか商業銀行化してしまった」という内容の記事が載っていた。「市場原理主義」の終焉と「身の丈経済」への回帰を示している出来事だと思う。

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2008.09.29

『鹿と少年』下巻読了【やっと】

7月初旬に『鹿と少年』の上巻を読了したものの、下巻はしばらく放置していた。

鹿と少年(下) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-2)鹿と少年(下) (光文社古典新訳文庫 Aロ 3-2)
土屋京子

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米国出張時の旅のお供として持参し、なんとか下巻を読み終えたので報告する次第である。心の荷が少し下りた気がする。

上巻ではジョディーの父、ペニーがガラガラ蛇にかまれるのが最大の事件であった。このとき、ペニーは応急処置として雌鹿を殺し、その肝臓を傷口に当てて毒を吸い出すことによって、ペニーは九死に一生を得た。

そして、雌鹿の子供フラッグをジョディーが育てることになったわけである。ジョディーは自分に従順な自分だけのものが手に入ったことで大喜びであった。何をするにもフラッグを連れて回っていた。

下巻ではバクスター家はハリケーンに見舞われる。このハリケーンはフロリダ半島に惨禍をもたらした。ハリケーンが引き起こした洪水によってバクスター家の畑は完全に荒廃し、森の中は死の世界と化した。

スカンクとオポッサムが最も大きな被害を受けたようで、何十という死骸が地面に転がっていた。水が引くときに取り残されたのだろう。くずと一緒に木の枝にひっかかっている死骸もあった。(下巻45ページ)

高台に棲む爬虫類の死骸がびっしりと水面を埋めて、まるで倒伏したサトウキビ畑のようだった。ガラガラヘビ、キングスネーク、クロヘビ、ムチヘビ、チキンスネーク、ガーターヘビ、サンゴヘビ。(下巻46ページ)

水が完全に引いた後も、被害は続く。動物たちの間に疫病(黒舌病)が広がったのである。小動物の減少によって、クマやオオカミなどの肉食動物たちはバクスター家など開拓者の家の家畜を狙い始める。バクスター家のペニーとジョディーはフォレスター家の男たちとともにオオカミ退治に乗り出すが、この狩りの際のいざこざによって、バクスター家とフォレスター家の間に亀裂が入る。

クリスマスが近づいたころ、バクスター家の牝牛が雌の子牛を産む。これで乳牛が増えたと喜ぶバクスター家の一同だったが、スルーフットとあだ名されるクマの襲撃によって子牛は殺される。ペニーとジョディーは夜に昼を継いでの追跡行の末、スルーフットを仕留める。スルーフットは巨大なクマであり、運ぶのは困難だった。ペニーは道の途中で偶然に出会ったバクスター家の男たちにスルーフットの輸送を頼んだ。

スルーフット退治がきっかけでバクスター家とフォレスター家の間の溝は埋まったかのように見えたが、フォレスター家の男たちがヴォルーシャという町でクリスマスに引き起こした事件(バクスター家と親しい「ハットーばあちゃん」の家屋への放火)によって両家の関係は完全に断たれてしまうことになる。

3月になりペニーとジョディーが畑作りに励んでいた時のこと、ペニーが切り株を引き抜こうとして力を入れた時に足の腱を切ってしまう。これでペニーは満足に歩けない体に。以後はジョディーが畑作りを担うことになる。ところが、成長したフラッグが芽を出したばかりのトウモロコシを食い荒らすという事件を引き起こす。ジョディーは母親の協力を得て畑の周りに柵を作るが、フラッグは軽々と柵を乗り越え、再びトウモロコシの芽を食い荒らす。ペットの悪戯によって生命の危機に陥るバクスター家。

ペニーは言った。「ジョディ、できることはすべてやった。残念だよ。おれがどれほど残念に思ってるか、言葉ではとても伝えられん。だが、一年分の作物をだめにされるわけにはいかん。食うものなしで生きていくことはできんのだ。フラッグを森に連れてって、木にしばりつけて、撃ち殺せ」(下巻345ページ)

さて、少年ジョディーはどうするのか?というのが、この小説全体のクライマックスである。

上巻は『鹿と少年』あるいは『仔鹿物語』という題名から連想されるような、「知恵と勇気と優しさをそなえた父親の背を見ながら、少年が自然の中でのびのびと育つ」という話だったのだが、下巻では自然の脅威にぶちのめされながら少年が成長するという話になっている。決して児童文学などではなく、全年齢層向けのハードな小説である。

上下巻通して感じたことを2つ。

1. 自然をよく描いている
著者、マージョリー・キナン・ローリングスはフロリダの原生林で生活していただけあって、非常に詳しく自然の様子を描いている。前に引用した蛇の名前の多さもそうだが、矮樹林(スクラブ)、沼地(スワンプ)、樹林地帯(ハンモック)、樹島(アイランド)、湿地林(ベイヘッド)など森や地形の区別をあらわす言葉や大王松(ダイオウショウ)、オーク、常緑カシ、パームツリー、ヒッコリー、イトスギ、スパニッシュ・モス、ゴールドベリー、ミクリ、チェロキー・ビーンなどの草木の名前を駆使して多様で複雑なフロリダの自然を描き出し、読者を圧倒している。

2. 白人しか出てこない
この小説には原生林およびそれに隣接する町で生活する貧しい白人(プア・ホワイト)たちしか登場しない。解説によれば、こうすることによって、プア・ホワイトと黒人との激しい対立を描かないようにしているとのことである。自然にぶちのめされながら少年が成長する話として小説を完結させようとすれば、現実の一部をカットせざるを得ない。この技巧によって『鹿と少年』はすぐれた小説として成立することになった。

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2008.09.26

帰国:エアフォースミュージアムに行った

23日に帰国したものの、荷物(スーツケース)が到着しとらんわ、山口宇部空港で小型飛行機のオーバーランによる滑走路閉鎖が起こるわ、散々な帰路だった。というドタバタのせいで更新は遅れて今になった次第。

さて、シンシナティ滞在時の話。
9月20日(土)は出張先の企業の案内で、オハイオ州デイトンのエアフォース・ミュージアムに行った。正式名称はNational Museum of the USAF。ほとんど見るものがないといわれるシンシナティの近所で唯一の観光名所である。広大な敷地に何百機もの飛行機が展示されているのである。

Airforcemuseum00

Airforcemuseum01

米空軍創設期から現在に至るまでの様々な飛行機が展示されているが、第二次世界大戦中のものが充実している。例えば、B-24とか、
B24

長崎に原爆を落としたB-29「ボックスカー」とか:
B29bockscar

下の写真は広島に落とされた原爆「リトルボーイ」と長崎に落とされた原爆「ファットマン」のレプリカである。アメリカにとっては原爆は戦争を終わらせた偉大な兵器なのである。中国人観光客がにぎやかに写真を撮っていた。
Fatman

第二次世界大戦中の敵国である、日本のゼロ戦や
Zerofighter

ドイツのメッサーシュミットME262Aもあったが、米軍の大型爆撃機の迫力には負ける:
Me262a

現在の戦闘機も展示されていた。特にひきつけられたのはF-22ラプター
F22raptor01

F-22は米国の誇る、最新鋭、最強の戦闘機である。戦闘機界のロールスロイス、一機150億円のF-15を5機相手にできるという話。屋外にももう一機展示されていた:
F22raptor02

案内してくれた米国人によれば、屋外に展示されていたのはF-22開発時のテスト機だという。整備すれば今でも飛ぶとか言う話。

この博物館、ロケットまで展示されている:
Rockets

米空軍は、このような大規模な展示を行うことで、見学者たちに世界の正義を守る軍隊であることをアピールし、とくに米国市民に対しては米国人としての誇りを植え付けているのであろうと思った。

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2008.09.21

アメリカには58万人の留学生がいる

これもUSA Todayネタ(2008年9月19日~21日、by Anne R. Carey and Alejandro Gonzalez, USA TODAY)。

アメリカには現在(2006~2007教育年度)58万3千人の留学生がいるとのこと。これはアメリカの大学生1500万人の4%にあたる。留学生の母国のトップファイブは次の通り:

 1位 インド 83,833人
 2位 中国 67,723人
 3位 韓国 62,392人
 4位 日本 35,282人
 5位 台湾 29,094人

人口比で考えると、日本が韓国や台湾に負けているように見える。だが留学生が多いということは、逆にいえば、母国では満足なレベルの勉強ができないということではなかろうか? だとすれば日本はアジアの中でも母国語で高度な教育を受けることができるすぐれた国と言うことになる。

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アメリカ人の過半数は守護天使の存在を信じている

毎朝、ホテルの部屋にUSA Todayという新聞が届けられるのだが、そこに乗っていた記事がこれである:"Most say they're touched by guardian angels"(By Cathy Lynn Grossman, USA TODAY, September 18, 2008)

Baylor大学の宗教研究所が2007年秋に成人1700人を対象に行った調査によると、アメリカの成人(様々な宗教を含んでいる。無宗教も20%含まれている)は次のように発言しているとのこと:

 55%: 守護天使に守られている
 45%: 神からの召命を感じている
 23%: 奇跡や肉体的な癒しを目撃したあるいは受けたことがある
 20%: 神の声を聞いたことがある

宗教がまじめに語られているというのは日本人から見るとすごいことである。

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米国滞在中:車社会

さて、小生、まだシンシナティにいるのである。

こちらは車社会なので、車が来ないとどこにも行けない。ホテルに戻ったが最後、スーパーにすらいけないのである。小生にとっては非常に不便。

高速道路(無料。料金所無し)はもちろんのこと普通の町中の道でも歩いている人は見かけない。人々は徹底的に車から降りない癖がついている。

ドライブスルーの銀行だってある:
Drivethurubank

高速道路は片側3車線が普通で常磐道のようである:
Road01

制限速度は時速65マイル=約105キロと表示されているから、日本と同じくらいか?ここをやたらにでかい車がガンガン走り抜ける。エネルギー浪費社会だなあ。

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2008.09.19

米国滞在中:シンシナティにいます

海外出張時にはパソコンのような重い荷物を持ち歩かない主義なのだが、今回は同行者が「おれはパソコンを持っていかない」と小生と同じようなわがままを言っていたため、小生がパソコンを持参する羽目になった。

小生のパソコンは台湾の藍天電脳製CLEVOM72Rワイド液晶で重いのである。損を取り返す意味でブログを書くことにした次第である。

シンシナティには、成田―>シカゴ・オヘア国際空港―>シンシナティという道のりで、現地時間17日13時過ぎに到着。シカゴ~シンシナティ間はEMBとかいうブラジル製の地域間ジェット、50人乗りの飛行機で移動。小さいので着陸時はよく揺れた。シンシナティ空港には同じような小さいジェット機がたくさん待機しており、どんどん離着陸していた。アメリカ人にとっては飛行機なんてバスの一種なんだろうと思った。

さて、アメリカにおける話題はやはり、金融危機。小生が到着した日にはAIGの救済がきまったが、850億ドルも投入すんの?!という驚きの声が挙がっていた。あと、リーマンのときには助けなかったのに、なぜAIGは助けるのか?という疑問の声も上がっている。米政府は今年、この850億ドルを含む合計9000億ドルを金融危機のために導入することになったようである:

$300 billion to Refinance Failing Mortgages
$200 billion to Loan to Banks thuru the Fed's Term Auction Facility
$200 billion to Buy Fannie Mae and Freddie Mac Stock
$87 billion to JPMorgan Chase for Financing Lehman trades
$85 billion to Loan to AIG
$29 billion to Financing fo JPMorgan Chase to buy Bear Sterns

今回の金融危機は米国では大統領選に影響を与えているが、日本でも総裁選&総選挙に影響を与えそうな感じ。とくに総裁選で盛り上げて総選挙になだれ込もうと考えていた自民党にとっては思惑を外れさせる事態になったようである。

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2008.09.16

AIGもリーマンの余波で・・・

保険セクターでは世界第1位といわれる、アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の格付けが下がり、出資者たちが資本を引き上げる可能性が出てきたようだ:「JCフラワーズ・KKR・TPG、米AIGへの出資見合わせ=NYT」(2008年9月14日、ロイター)。

同記事によればニューヨークタイムズが「カウンターパーティーが資本を引き揚げれば、AIGはあと48時間から72時間しか存続できない可能性がある」と報じているとのこと。以下はニューヨークタイムズの原文から:

Ratings agencies threatened to downgrade the insurance giant's credit rating by Monday morning, allowing counterparties to withdraw capital from their contracts with the company. One person close to the firm said that if such an event occurred, A.I.G. may survive for only 48 hours to 72 hours.(The New York Times, September 14, 2008)

AIGはもともとクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)とかいうオプション取引で100億ドル以上の損失を被っているということだったが、リーマン・ブラザース倒産の余波でさらに莫大な額の評価損を計上することになったようである:「米AIG、リーマン清算で相当な評価損計上も=UBS」(2008年9月15日、ロイター)

AIG傘下の企業は、日本だとアリコジャパン、AIGスター生命保険、AIGエジソン生命保険が有名。保険加入者大丈夫か? というか小生入ってたっけ??

日本の土地バブル崩壊以来の様々なマネーゲームの悲惨な結末を見ていると、投資活動なんかしないで、現金を持ち続けるのが一番安全なんじゃないだろうかと思う次第である。

合衆国に金融不況の波が押し寄せているときに渡米なんかして大丈夫なのか?いやいや、関係ないか。

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2008.09.15

リーマン倒産->円高->旅行者大助かり?

米国証券業界第4位のリーマン・ブラザースが倒産したとのこと。

夜のうちに、リーマン・ブラザースの社員たちが、会社にダンボールを持ち込んで撤収作業をしている映像が流れたが、高給取りの皆さんが一夜にして夜逃げのようになるとは盛者必衰の理をあらわす。

米政府が公的資金投入をやめたことが原因だが、世界的危機を引き起こそうとも、納税者に負担をかけるわけにはいかないという姿勢は立派。

で、現在急速にドル安・円高が進んでいるとのこと。小生、明日から渡米するので、円からドルに交換するとき、助かるかも?などと、思っていたりする(でも輸出業は大変だろうと思われる。)

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2008.09.14

シンシナティに出張します

今年は海外に出ないつもりだったが、結局、今週16日からシンシナティに出張する羽目に陥った。

渡米かぁ・・・。なんかめんどくさそう。小生は欧州方面か中国・アジア方面ばかり行っているので、渡米するイメージが全然沸かない。

シンシナティ渡米記念ということで、逆に渡欧時に食べたお菓子の紹介を行う。

まず、バールセンという会社から出ている「メッシーノ」。

Messino

スペインでもスロベニアでも食べたが、これは旨い。スポンジケーキの上にマーマレードをたっぷり塗り、全体をチョコレートでコーティングした菓子。スペインだと一箱80円ぐらいだった(2001年ごろ)。朝ごはん代わりになる。たぶんEU内ならどこでも買える。

次は「ルクミ」というギリシャの菓子。物凄く甘い水あめをさらに粉砂糖でコーティングしたもの。

Loukoumi

これは旨い不味いを通り越して、ひたすら甘い。村上春樹の『雨天、炎天』によると、田舎のギリシャ正教の教会では、疲れた旅人をこの菓子とギリシャコーヒー(あるいはウゾ?)でもてなすのだそうだ。甘い物好きの小生でも一日2,3個が限界。

ちなみにトルコでもルクミがある。まあ、対立していても非常に似通った文化圏だから、どちらにもルクミがあってもおかしくない。しかし、トルコ産ルクミはギリシャ産のものに比べて甘さ控えめである。

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2008.09.13

リベラルアート:最後の晩餐

昨日紹介した「最後の晩餐」の部分拡大図である。

リベラルアート:最後の晩餐

リベラルアート:最後の晩餐

リベラルアート:最後の晩餐

すべて細線で表現されており、緻密かつクリア。

昔の人はこんないい仕事をしていたのである。

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2008.09.12

リベラルアート:オーナーズ・コレクション

さて、今日は仕事の合間に広島の画廊、リベラルアートに足を運んだ。今月で閉廊となるので、今回は最終展覧会としてオーナーズ・コレクションが披露されている。

リベラルアートの外観はこんな感じ。来月にはなくなってしまうのだなあと感慨深げ。

リベラルアート:オーナーズ・コレクション

外観2

まず入ってすぐに驚かされるのが、ダ・ヴィンチの最後の晩餐を銅版画にした作品である。1903年のものだという。携帯で撮影した写真ではわからないと思うが、この銅版画、お札のような細かい細工で、人物の指の先の爪の光った部分まで再現されている。

最後の晩餐

面白いのが三沢厚彦の彫刻作品。窓際に展示してある。非常にいい表情の犬である。黒柴だろうか?

外観1

他にも教科書に出てくるような巨匠の作品も展示されており、いったい今までどこに隠していたのか?!と思う。

リベラルアートの今回の展覧会については広島経済新聞にも記事が載っているので参照ありたし:「現代アートの老舗画廊で最後の展覧会-ミロやダ・ヴィンチ展示

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2008.09.11

ショック!、この世の終わり?!:陽子衝突による「ビッグバン」再現実験の報道で自殺

欧州原子核研究機構(略称:CERN)が建設した「大型ハドロン衝突型加速器 (略称:LHC)」が2008年9月10日から稼動を開始した。

この加速器では全長27キロメートルのトンネルを使って陽子を光速近くにまで加速することができる。これから行われようとしている実験は、陽子同士を衝突させ、宇宙誕生の瞬間=「ビッグバン」の状態を再現するというものである。

で、一部の研究者たちが懸念しているのは、衝突エネルギーで極小ブラックホールが生成され、しかもそれが消滅しないまま地球を飲み込んでしまうという可能性である。

そんな報道を耳にしたインドの少女(16)が、世を儚んで農薬自殺をしたということである:「インド16歳少女、欧州の「ビッグバン実験」ショックで自殺

加速器による様々な粒子の衝突実験は危険なのではないかという指摘はこれまでにもあったが、それを聞いて自殺というのは初めてだろう。

小生としてはブラックホール自体も危ないとは思うが、「ビッグバン」の再現というのも危ないと思う。なぜなら、それは宇宙誕生の瞬間であり、もし本当だったら、陽子同士が衝突した瞬間に、この宇宙が終わり、新たな宇宙が誕生してしまうかも知れないからだ。

とはいえ、この長い宇宙の歴史の中では、陽子同士が衝突することも何回かあったであろう。それでもこの宇宙が継続しているということは、LHCの実験で新しい宇宙が誕生する可能性は無い、ということだろうか?

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タイゾーの秘書、死去

先月28日に「タイゾーの秘書、自殺未遂」という記事を書いたが、その秘書(25)は今日の午前6時過ぎにお亡くなりになられたとのことである。28日に自宅のドアノブで首をつっているのを発見されたとき、すでに意識不明の重体だったという。

事務所は「詳細は分からない」というコメントしか出していないので推測するしかないが、いい加減な主君、タイゾー(および自ら)の前途に不安を覚えていたのではないだろうか?

で、タイゾーの方だが現在、何をやっているんだか不明である。衆議院のホームページで調べた限り、最近の動向としては平成20年 6月20日に「新たなウイルス肝炎総合対策の推進を求めることに関する請願」に名を連ねていたり、同日、決算行政監視委員会で委員を辞任したり補欠選任されたり(なんだソリャ)している程度である。「ニート対策」をテーマとした講演会活動でもしているのかと思ったら、そんな情報も無い。赤坂の議員宿舎にでも篭っているんだろうか?

ブログは相変わらず更新していない。トップ記事が「福田新政権発足 2007年09月27日21:00」というのが、すでに福田首相が辞任を表明した今となっては哀愁を誘う。

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あなたの暗証番号がさらされているかもしれません

JGeek Logの記事「君の暗証番号がネットにあるぞ!」(2008年9月4日)より。

このページにはひょっとしたらあなたの暗証番号が載っているかもしれません。

小生の暗証番号も載っていたので驚きました(笑)。

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2008.09.10

昨日アップすればよかった:平成9年9月9日発行の記念切符(吹田駅)

平成9年頃は大阪の吹田に住んでいた。

9月9日は9が3つ並ぶということでJR吹田駅では記念切符(入場券だから120円)が発売された。だからなんだという感じもするが、何故か買ってしまうのである。

999kippu

切符自体は何の変哲も無いのだが、それが収められていたケース(写真上部)のデザインは意味不明。謎の超特急が走っているし、横には子供たちが絵筆を構えている。

そういえば大昔、昭和54年3月21日に、郵便局でスタンプを押してもらったような記憶が・・・。当時は小学生の間で切手収集がブームだった。

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2008.09.08

リベラルアート:今月で閉廊

昨日の記事「リベラルアート:森田麻水美展」でも触れたがリベラルアートは諸般の事情により今月で閉廊ということになった(´・ω・`)ショボーン。

Lartclose

最後の展示会はオーナーズ・コレクション(2008年9月10日~23日)。小生はゾンネンシュターンの作品をもう一度拝見しようと思っている。あと、三沢厚彦の犬は写真を見る限りいい顔をしているので、本物に期待、である。

それにしても、ダ・ヴィンチ、ボッティチェリって・・・?

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2008.09.07

リベラルアート:森田麻水美展

広島のリベラルアートで新進気鋭の作家による個展が開かれたので、出張ついでに覗いてみた:「森田麻水美展、Masumi MORITA Solo Exhibition 2008年9月2日~7日」

Masumimorita2007

岩絵具による作品もあるが、この個展では墨による作品が多く展示されている。大きく分けて和モダン的な作品と現代的でありながら古遺物の如き味わいのある作品の2系統がある。小生としては後者が好み。2点購入することにした。また、他にも依頼している作品もある。いずれ読者諸氏にもお目にかけることとなるだろう。

森田麻水美氏の略歴は以下の通り:

2002 宝塚造形芸術大学 卒業
    グループ展 CROSS LANE展
    ギャラリー サーカス サーカス(神戸)
    個展 / tea salon 球(広島)
2003 個展 / リベラルアート(広島)
2007 グループ展 日本文化と造形芸術展 / 広島大学

なお、リベラルアートは今月で閉廊の由。花発けば風雨多し、人生別離足る。

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小相撲ガンジャ疑惑(ウソニュース)

2008年9月6日 環球新報

西太平洋某国では「国技」とも称される小相撲が揺れている。9月3日に行われた抜き打ちの簡易尿検査でユーラシア連邦出身の幕内ルーペン(Lupeng)、十両ベイルーシャン(Bailushan)の2名にガンジャの「陽性反応」が出たのが騒動のきっかけである。先月もガンジャ取締法違反の疑いでユーラシア連邦出身力士のルオペン(Ruopeng)が逮捕されており、小相撲愛好家の間からは「またか」との声が上がっている。

ルーペン、ベイルーシャンはともにガンジャ吸引を否定しているが、専門機関による精密検査でも陽性反応が出ており、ますますガンジャ吸引の可能性が濃厚になっている。小相撲協会理事長でルーペンの師匠でもあるノーザンレイク(Northern lake)氏は「陰性になるまで検査を続ける」と発言。報道陣からの失笑を受けながら行きつけのサウナの中へと姿を消した。

小相撲の親方衆で構成する年寄会は本疑惑よりもサウナを優先するノーザンレイク理事長の姿勢に猛反発。8日に緊急理事会および評議員会を開催させることを執行部に認めさせた。評議員会では理事長の進退についても議論が行われる見込み。

<記者の目>
小相撲ではこれまでにも様々な疑惑や騒動が持ち上がっていた。しかし小相撲の内情を暴露・批判をすると、取材証を取り上げられたり病院で不審死を遂げたりするなど、様々な形での圧力が加わり、いつの間にか問題がうやむやになってしまうことばかりだった。今回の小相撲ガンジャ疑惑は小相撲正常化の最後の機会である。協会が自ら綱紀粛正を行うことができなければ、小相撲は衰退の一途をたどるだろう。世間がいつまでも小相撲を甘やかし続けてくれると思ったら大間違いである。

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2008.09.04

迷惑電話:今度は「ニッショー」:マンションはいかが?

2007年8月の「日本ワークス」様、2008年1月の「日本インベスト」様、2008年6月の「ネスト」様、2008年7月の「明和住販」様に続き、今度は大阪の「ニッショー」様からのお電話攻撃に遭った。

日商なんだか日照なんだか知らないが、ご苦労様なこってす。

今度は正しく名前を呼んでいました。ということは、読み仮名までつけた親切な(迷惑な)名簿にが出回り始めたということか?

マンション市場に不況が押し寄せる中、マンションデベロッパー各位には、BNPパリバのような外資の餌食にならぬように気をつけつつ、ますますの営業活動展開に励まれるよう、お祈り申し上げます。

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2008.09.03

迷惑電話増加の件について

ここ数週間、迷惑電話らしきものがかかってくる。岡山県方面のo8b2q24l4Xとか東京方面のo3357oll4qXとか。

知り合いの電話番号を登録するのが面倒な性格なので、ひょっとしたら知り合いかも、と思うこともある。

しかしそうだとしても、よほど重要なことなら留守電にメッセージを残すだろうし、あるいは短時間に繰り返しかけてくるだろうから、まあこれは迷惑電話なのだろうという結論に至っている。

念のため、東京方面のo3357oll4qXをググってみたら、Yahoo!掲示板のキャッシュに

Yahoo!掲示板 - 悩み相談 - こいつムカつく!頻繁にo3357oll4qXから電話が掛かってきて電話に出ると同時に切られる。 こちらから掛け直すとずっと話中でつながらない。 うっとうしいから着信拒否にしたが・・・ 正体を知っている人が居たら教えて下さい。

というのが出ていた。かなり高い確率で迷惑電話ですな。

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ポニョの本名はブリュンヒルデだそうで

ポーニョ、ポーニョ、ポニョ・・・。暇なときに口ずさんでしまう人も多いことであろう、この歌。ベネチアでも口ずさまれているってホント?:「外国人記者も口ずさむ「ポ~ニョ、ポ~ニョ」」(2008年9月1日、スポニチ)

夏休み中、どこかに耳にしたら最後、その日一日、頭の中から消えない、強烈な歌だと思った。サブリミナル広告は禁止されているが、この歌は問題なしとはいかに。

さて、見てもいないアニメーションについて語るのは気が引けるが、ポニョの本名はブリュンヒルデだそうだ。「ポニョ」って単なる人魚姫の話じゃなかったのですね。BUBKA10月号の松田洋子の漫画を読んで知った。

ブリュンヒルデは北欧神話に出てくるワルキューレの長女。ワルキューレというのはワーグナーの「ワルキューレの騎行」で知られる半神たちのことで、戦死者を天上の宮殿、ヴァルハラに連れて行くという仕事をしている。何でポニョがワルキューレの長女と同じ名前なのか?それは映画を見てないから知りません(無責任)。

ところで、上述のBUBKAの漫画。松田洋子は北欧つながりで山本モナをポニョに見立てていて面白い。「命がけの上のモナ」だそうだ。略奪癖はヴァイキングのDNAだろうという内容には笑った。ただし、モナという名前はとくに北欧神話とは関係ないようだ。

ついでに雑談その1:
以前の記事「女子アナという不思議な仕事」で触れた龍円愛梨(りゅうえん・あいり)。この人はスウェーデン生まれで、神話から名前をとったというから、北欧神話関係かと思ったら、ギリシャ神話の平和の女神、アイリーン=エイレーネーだった。

雑談その2:
松田洋子のブログ:。o・0o。水泡日記 . 。°oOo。。は面白い。この人、絵上手いわ。更新頻度低そうだけど。

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2008.09.01

福田首相辞任:昼は防災訓練してたのに

福田内閣最大のサプライズですな、これは:「福田首相、辞任表明」(2008年9月1日、産経新聞)

昨年9月13日、小生が仙台で忙しくしている間に、安倍ちゃんが勝手に政権を放棄しやがったのを思い出した。そうか、それも9月だったなぁ。

とりあえず、昨年掲載した「晋ちゃん応援菓」を再掲いたします。みなさん懐かしんでください。

今こそ、晋ちゃん応援菓

ちなみに山口県ではまだ売っています。パッケージのデザインが若干替わりましたが。

というわけで満を持して「俺たちの太郎」(byアキバの人々)こと、麻生太郎が首相になるわけですよ。ホントか?

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沖縄工業高校に念願のクーラーが!

7月4日に「教室は42℃、弁当は腐敗」というタイトルで紹介した、県立沖縄工業高校の仮校舎。プレハブの仮校舎にクーラーが無く、室内が猛暑に見舞われていたという話だった。

このたび、念願のクーラーがつき、ようやく勉強に集中できる環境になったとのこと:「待ってました“クーラー” 沖工高、プレハブ教室に設置」(2008年9月1日、琉球新報)

以前の報道では「教育委員会に予算が無い」とか書いてあったのだが、やれば出来るじゃないか。

前の記事にも書いたが、改築工事前にこういう事態はわかりそうなもんだ。解決したからって、もともとの問題の所在を忘れちゃいけません。

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みんな野球が好き:星野ジャパン惨敗から

サッカーも惨敗(1次リーグ敗退)だったのだが、野球の惨敗の方が話題(問題)になっている。

星野の人格的な問題もあるが、結局、日本人の多くは野球のことが気になってしょうがないので、星野ジャパンの惨敗について語りあわずにはいられないのであろう。野球のルールが良くわかっていない小生ですらこの問題には関心がある。

他のスポーツにおける指揮官のあり方をベースに、星野の監督としての資質について厳しく批判を加えた記事を紹介する:
星野監督の采配より見事な“すり替え戦術”」(イザ)

監督の資質どころか、人間性の問題にも踏み込んでいるあたり、この記事の切れ味は鋭い。

「惨敗」だけだったらともかく、星野は敗戦後の言い逃れが凄い。これがますます人々の批判を浴びる原因となっている。ネット上ではインパール作戦(大失敗)で知られる牟田口中将との比較がよく行われている。

星野は「五輪というよりも、野球そのものが不思議でしようがない」とのたまうが、野村克也監督の「負けに不思議の負けなし」(もとは松浦静山の言葉)に照らせば、敗戦分析が出来ないだけでも指揮官としてアウトである。そんな有様でWBC監督の座に秋波を送るとは・・・。

以下はWBC監督に誰がいいかという、小生の周囲における与太話である:
「野村とか落合とか、理論派の指揮官は、こんなリスクが高い仕事の監督なんか引き受けないよ」
「外人監督がいいかも」
「ヒルマンとか、バレンタインとかね」
「ブラウンとか」
「トルシエとか、オシムはどうですかね?」
「・・・・・」

最後に修正。みんな、野球そのものというよりも、野球を通した人間性を見るのが好きといった方が正確かも。

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