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2008.08.31

こういうビラはもらっても良い

街中で配られているものにうかつに手を出すと、ややこしい目に会うことがある。

絵葉書受け取ったら強引にイルカの絵が飾ってある画廊に連れて行かれたり、とかね。

だが、こういうビラはもらっても良い:「ビラ配り:徳島駅前に男性出現 えっパズル!!興味津々 /徳島」(2008年8月31日、毎日新聞)

京大の大学院生(通称「ビラがパズルの人」、チェバ氏)がJR徳島駅前でパズルのビラを配っているのだという。ご本人のブログ:「ビラがパズルの人オフィシャルブログ」から推定するに、「数独」とか「漢字しりとり」が出題されているようである。

ビラ配り風景はこちら

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2008.08.30

ゾウの怨(おん)返し

スリランカの人々が、井戸に落ちた子ゾウを助けたところ、恩知らずにも子ゾウは人々を追い回したという:「恩を仇で…井戸に落ちた小ゾウ、救出したら大暴れ」(ANNニュース、8月30日)

助けた人たちにけが人は無かったというが、子ゾウでよかったと思う。大人のゾウだったら、死傷者が出たことだろう。

ゾウは非常に頭が良いというが、人間と同じでバラつきがあって状況を全く理解できないものもいることだろう。ましてまだ思慮の足りない子ゾウには助けてもらったなどという意識は全く無いかもしれない。

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2008.08.29

党代表選というもの

民主党では小沢氏の無投票三選が決まった。

これで継続が決まった小沢主導体制に嫌気が差したのか、民主党の一部参議院議員が離党をしたり、そうかと思ったら一人戻ってきたりという面白いドタバタ劇がおこっている。それはまあ、ここではひとまず置いておく。

民主党代表選の「無投票」という状況に対しては自民党やマスコミから批判があるわけだが、その一方で民主党とほぼ同時期に「無投票」で代表の続投が決定する見込みである公明党に対しては批判は無い。なんという非対称性。

この「非対称性(与党と野党の扱いの違い)」に対して、植草一秀先生はマスコミ(マスゴミ)によるイメージ操作であると批判している:「民主・公明代表選の「マスゴミ」報道」(植草一秀の『知られざる真実』、2008年8月29日)

文章が長く、また、地の文と引用文が区別しにくくて読みにくい記事であるが、面白い指摘であると思う。

まあ、実際にそのようなイメージ操作がなされているとしても、民主党は「無投票批判するなら公明党にも言ったらどうだ」(by 鳩山由紀夫幹事長)などと、同じ土俵で戦うような発言をせず、淡々と次の選挙に向けて有権者をひきつけるような政策立案と有効なPR活動(ドブ板といわれようがマスコミに左右されない支持層の強化は重要)に専念するべきではなかろうか?

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タイゾーを以って他山の石とすべし

昨日、「タイゾーの秘書、自殺未遂」という記事を書いたことで、久々にそういう議員が存在していたことを思い出した。

そこで、世の中にはタイゾーに関連してどんなネタが転がっているかGoogleで調べてみた。以下はキーワードを「タイゾー」にして調べた結果(Googleで表示された30位以内の項目)からピックアップしたものである:

■「J-CASTニュース : 「CHANGE」モデルはタイゾー君??」(J-CAST、2008年7月24日)
これは割りと新しいネタである。タイゾーがChangeのモデルは自分だとのたまわったという怪情報が出回った一方で、事務所は「タイゾーはドラマ見てないのでは?」と返答したという、まったくどうでも良い情報。

■「タイゾ-恥を知れ」(にじ魂、2005年10月7日)
3年近く前の記事が未だにGoogleの10位以内に現れるというあたり、タイゾーに関してあまり面白い情報が転がっていないことがわかる。まあ、「タイゾー」というキーワードが悪かったとは思うが。この記事は昨日の小生の記事のタイゾーの暗黒部分(女性関係)を詳しく書いたものである。筑波大にスポーツ推薦で入学したものの根性無くて女遊びに明け暮れていたことが書かれている。元ネタは当時の週刊ポスト。

■「タイゾー先生からメールの返事が来た/杉村太蔵衆議院議員」(新・堺ではたらく番頭!はんのブログ、2007年2月24日)
タイゾーのブログに書かれているアドレスにメールを送ったら、返事が来たという話。「翌日には返事が来るとはなかなか大したものです。」と記事は好意的。しかしながら、返事の文章は「ありがとうございます。これからも頑張ります。杉村太蔵」と、自動返信とほとんど変わらない、内容の無い返事で、褒めるほどのことは無いのではないかと思う。

■「タイゾー君 赤坂駅至近 「恐怖の館」に入居説」(森羅万象×色即是空×唯我独尊、2006年12年12日)
納税者から物凄い反発を食らった「衆議院赤坂議員宿舎」にタイゾーが堂々入居を宣言したという記事。で、小生、追跡調査として、タイゾーのブログを見てみたら以下の記事があった。

赤坂議員宿舎に入居しますか?」(2007年03月29日)

という質問。
もちろん、入居しますよ。
その分、国会議員として、国政において一生懸命に働きます。
何か問題ありますか?

どうやら入ったようである。まあ、正当な権利の行使であるが、他の議員とは異なるタイゾーらしい反応である。

以上、グーグル検索30位以内の記事からピックアップしたが、まあ中身の無い話ばかりである。

では、政治家が中身のある言動をするとはどういうことであるか? それは「自らの政策スタンスを言葉によって明確化する」(野口旭:経済論戦、194ページ)ことである。「政治家が経済政策に対して一定のスタンスを打ち出して、それを有権者が判断するというのが、民主主義社会における政権選択に基本なのである」(同書、同ページ)。タイゾーがそうでないことはブログならびにマスコミ報道をみれば明々白々。

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2008.08.28

タイゾーの秘書、自殺未遂

久々にニュースになったと思ったら、ご本人ではなく、その秘書(25)が自殺未遂、という話:「杉村太蔵議員の秘書が自殺未遂」(2008年8月28日、MSN産経ニュース)

今のところ何が原因かはわかっていない。

以前、タイゾーが公認争いで負けたという記事を書いた:「タイゾー」(2007年12月27日)。このとき「タイゾーが2007年9月27日以来、全然ブログを更新していない」ということを指摘した。今回のこの事件で、タイゾーの存在を思い出したので、改めてブログを見てみたが、相変わらず更新していない。いい加減だなぁ。

この間、古雑誌を片付けるという大義名分の下、BUBKAのバックナンバーを読んでいたのだが、同誌2005年12月号に「永田町紀行」という議員特集記事があった。タイゾーに関する記事が1ページ近くあった。タイゾーの当選までの略歴が簡潔に紹介されているので、この機に紹介しよう:

祖父は地元の名士。実家は歯科医というボンボン育ちで、テニスの王子様だった筑波大学時代には妊娠させた女性の中絶費用として実家が50万円用足しというエピソードあり。自民党公認締め切り日に30分程度で書き上げた課題論文を会社からメールし、比例南関東ブロックから緊急出馬。そして棚ボタ当選。(BUBKA2005年12月号、54ページより)

過去はどうあれ、議員になってからちゃんと仕事をしていればよいのだが、まあそんな風には見えない。

「まっさきに国会議員の給料を調べました」、「料亭行ったことないですよ、行ってみたいですよ!料亭!!」などといった珍発言は自民党幹部からのお叱りによりなりを潜めたものの、これらの発言が象徴する程度の能力に応じた仕事しかしていなかったことだろう(報道されていないので憶測だが)。ニート対策を叫んでいたような気がするが、対話集会以外に何かやったんだろうか?

公認から外されたことから考えても、自民党ではもはや無用者扱いなのであろう。それならそれで、マスメディアやウェブを活用しての存在感をアピールすればよいものを、ブログの更新すらしていない。こんな主君の下で秘書も疲れ果てていたのではなかろうか?

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2008.08.25

「篤姫」が北京五輪閉会式に勝利

ほぼ毎週見ている「篤姫」であるが、昨日の視聴率はオリンピックの閉会式のそれを上回ったとのことである。まあ、閉会式、つまらなさそうだもんね。

で、昨日は姑である天璋院篤姫(宮崎あおい)が皇女和宮(堀北真希)に嫁の道を説く、という話だったのだが、ふと心配になったのは、年齢が逆転してはいないかということである。調べたら下記の通り、大丈夫だった:

 宮﨑 あおい 1985年11月30日(22歳)
 堀北真希 1988年10月6日(19歳)

ちなみに和宮と篤姫の生年を調べてみた:

 天璋院 天保6年12月19日(1836年2月5日)生まれ
 和宮親子内親王 弘化3年閏5月10日(1846年7月3日)生まれ

実際には10歳ほど違ったわけである。

和宮が14代将軍家茂と結婚したのは1862年2月11日(旧暦?)で、当時、篤姫26歳、和宮15歳ということになる。宮崎あおいは実年齢よりも4歳上、堀北真希は4歳下を演じたわけだが、まあ、テレビ映り的には問題無い。

と、書いていたら、かつて中学生だった小生が、大河ドラマで松坂慶子が10代の貞奴を演じたのを見て厳しいものを感じたことを思い出した。

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チリメンモンスター

子供はこういうのが好きそうだなー:「ジャコに紛れるエビ・タコ…その名は「チリモン」人気モン」(ヨミウリ・オンライン、2008年8月25日)

ちりめんじゃこに紛れ込んでいる小さなエビやカニ、タコ、ヒトデなどを採集できる「じゃこパック」(250グラム、730円)が、インターネットで販売され、子どもたちの人気を呼んでいる。
とのこと。

発売元の和歌山湯浅「カネ上」のホームページによれば、2004年7月の「ヨーコおねーさんのつぶやき」のコーナーの記事から静かなブームが始まったようである。アサリに紛れ込んでいる小さなカニを発見するようなものだが、種類が豊富なので面白そうである。

チリモン図鑑」によると、魚の稚魚、イカ・タコの子供、ヒトデや甲殻類が混じっているようである。樹脂で固めてストラップ化したら面白いかも。

なお、チリモンは硬くて尖った生き物があって口を怪我することがあるので、食べないようにと「カネ上」のホームページでは注意を呼びかけている(毒があるわけではなさそうなので、怪我を覚悟すれば食べても大丈夫だと思うが)。

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2008.08.23

星野ジャパン、次の五輪に向け再出発

嘘です。

野球は五輪種目から無くなる。とうとうメダルが取れず、有終の美を飾れなかった。女子ソフトボールとは対照的な結末である。

リーグ戦でアメリカに負けたのは、決勝トーナメントでキューバにぶつからないための高等戦術だという話を「通」の人から聞いた。星野も考えてますなー、と思ったが、トーナメントでは韓国にもアメリカにも負けた。リーグ戦でも同じ相手に負けているわけだから、単なる運ではなく、事実として日本が弱いということになるのだろう。

そもそも、野球を五輪種目に入れる必要はあったのだろうか? 十分な競技人口があるのが、アメリカ、キューバ、日本、台湾、韓国の五カ国に限られているし、他の国での普及の気配がほとんど無い。WBCみたいな国際試合の枠組みで十分だと思うんだが。

400mリレー男子。バトンの受け渡し技術の向上により、銅メダルを獲得したという。これは技術の勝利。日本らしい勝ち方だと思う。

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2008.08.21

BNPパリバの過去

東京アウトローズWEB速報版」の記事によると、BNPパリバ東京支店はCB発行の前日から株価操作をやっていたようである:
「【ミニ情報】東証1部「アーバンコーポレイション」、CB300億円に絡んでBNPパリバ側は「空売り」を仕掛けていた(1)」(東京アウトローズWEB速報版、2008年8月5日)、「同 (2)」(東京アウトローズWEB速報版、2008年8月6日)

同記事に寄せられたコメントを見ると、「 【取得単価200円】。あほか。パリバ全体の損益を考えろ。」とか「パリバ東京支店がアービトラージから取得した3600万株の単価は200円。だから、この記事の内容は間違いとは言えない。ただ、全体の損益としては、割当先のパリバSAが344円で権利行使したものを200円で引き渡しており、ここで大きな損を出している計算になる」というように、8月5、6日時点ではBNPパリバ側の行動を理解しがたいとする反応が見られる。しかし、例のスワップに関する「裏契約」が明らかにされたことで、様々な謎が氷解してきたわけである。

アーバンとBNPパリバの取引については、BNPパリバよりもむしろアーバンの責任を問うブログ記事もある:「アーバンコーポレーションとBNPパリバのデリバティブ取引」(ある経営コンサルタント、2008年8月20日)。これも正論。

ただ、株価が一定金額以下になった場合はBNPパリバはアーバンに金を払わないという約束の下で、パリバ東京支店が株価操作(大量の株式売却による株価押し下げ)をしていたとすれば、BNPパリバにも責任はあると思われる。

BNPパリバ東京支店の株価操作に関しては前科がある:「ビー・エヌ・ピー・パリバ・セキュリティーズ・ジャパン・リミテッドに対する検査結果に基づく勧告について」(平成14年11月29日 証券取引等監視委員会)。これは、ある銘柄の株価によって、ある株券償還特約付社債券(EB)が現金償還となるか株式償還となるかが決まるという条件の下で、BNPパリバ東京支店が株価を操作してEBの株式償還を決定させたという事件である。

こういうことは発覚しないだけで証券の世界では日常茶飯事なのかもしれない。昔、証券業界の人々と話す機会があったのだが、数字の動きや法令に関しては非常に詳しく、話も論理的で、いわゆる理系よりも理系的であると圧倒されたものである。仕事に関しては凄い。そりゃ高給取りになるわ。

しかしながら、私生活や価値観については信義、礼節、貞操といったものがあまり感じられず、他の産業分野の人々とは隔絶していると感じた。彼らは経済に特化したメンタートなのであろう。まあ、「資本主義自体には徳はない」(アンドレ・コント=スポンヴィル)なわけで。

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倉敷の高校の先生が「相加相乗平均の定理」のシンプルな証明

BNPパリバの陰謀とか、グルジア・ロシア戦争とか、殺伐とした話題ばかりだったので、崇高な世界に戻りたいと思います。

倉敷の高校の先生が「相加相乗平均の定理」のシンプルな証明を国際学術雑誌で発表したという:「相加相乗平均に新証明法 高校教諭、運転中にひらめく」(アサヒコム、2008年8月18日)

相加相乗平均の定理」というのは、

相加平均:(A1 + A2 + ... + A[n]) / n

が、相乗平均:(A1 * A2 * ... * A[n]) ^ (1/n) より大きいか、等しい:

(A1 + A2 + ... + A[n]) / n ≧ (A1 * A2 * ... * A[n]) ^ (1/n) ......(1)

という定理である。数式が読みにくくてすみませんね。

実際にその論文を仕入れたので紹介する:
Yasuharu Uchida, A Simple Proof of the Geometric-Arithmetic Mean Inequality, Journal of inequalities in pure and applied mathematics, Vol. 9 (2008), issue 2, Article 56

a1 = A1 ^ (1/n), a2 = A2 ^ (1/n), …とおけば、不等式(1)は

a1 ^ n + a2 ^ n + ... + a[n] ^ n ≧ n * a1 * a2 * ... * a[n] ......(2)

と書き直すことができる。

不等式(2)を証明するために、次の不等式(3)を繰り返し適用するというのが、この証明の味噌である。

x1 ≧ x2, y1 ≧ y2のとき、
x1 * y1 + x2 * y2 ≧ x1 * y2 + x2 * y1 ......(3)

不等式(3)の証明は簡単である。中学生(?)でもできる:
x1 * y1 + x2 * y2 - (x1 * y2 + x2 * y1) = x1 * (y1 - y2) - x2 * (y1 - y2)
= (x1 - x2) * (y1 - y2) >= 0

n = 2の場合:

さて、n = 2の場合の不等式(2)は不等式(3)を使ってすぐに証明できる。すなわち、x1, y1 = a1, x2, y2 = a2として代入すれば、

 a1 * a1 + a2 * a2 ≧ a1 * a2 + a2 * a1

つまり、
a1 ^ 2 + a2 ^ 2 ≧ 2 * a1 * a2

となり、証明終了。

n = 3の場合:

a1 ≧ a2 ≧ a3のとき、

a1 ^ 3 + a2 ^ 3 + a3 ^ 3 ≧ 3 * a1 * a2 * a3

であることを証明するのだが、ちょっと大変。不等式(3)を繰り返し使って、左辺を変形していくのだ。
a1 ^ 3 + a2 ^ 3 + a3 ^ 3 =
a1 ^ 3 + (a2 ^ 2) * a2 + (a3 ^ 2) * a3
a1 ^ 3 + (a2 ^ 2) * a3 + (a3 ^ 2) * a2

何が起きたか分かりましたか? a2とa3が入れ替わっているのである。ここで不等式(3)が適用された。では続き:
a1 ^ 3 + (a2 ^ 2) * a3 + (a3 ^ 2) * a2 =
a1 ^ 3 + (a3 ^ 2) * a2 + (a2 ^ 2) * a3 =
(a1 ^ 2) * a1 + (a2 * a3) * a3 + (a2 ^ 2) * a3 ≧
(a1 ^ 2) * a3 + (a2 * a3) * a1 + (a2 ^ 2) * a3

今回はa1とa3の入れ替えである。さらに続ける:
(a1 ^ 2) * a3 + (a2 * a3) * a1 + (a2 ^ 2) * a3 =
(a1 ^ 2 + a2 ^ 2) * a3 + a1 * a2 * a3

ここで、a1 ^ 2 + a2 ^ 2 >= 2 * a1 * a2ということがすでに分かっているので、
(a1 ^ 2 + a2 ^ 2) * a3 + a1 * a2 * a3 ≧
(2 * a1 * a2) * a3 + a1 * a2 * a3 =
3 * a1 * a2 * a3

以上で
a1 ^ 3 + a2 ^ 3 + a3 ^ 3 ≧ 3 * a1 * a2 * a3

が成立しました。お疲れ様でした。

一般(n = k + 1)の場合:

n = kの場合、すなわち

a1 ^ k + a2 ^ k + ... + a[k] ^ k ≧ k * a1 * a2 * ... * a[k]

が成立しているものと仮定して以下の作業を行う(=数学的帰納法):
a1 ^ (k + 1) + a2 ^ (k + 1) + ... + a[k + 1] ^ (k + 1) ≧
(a1 ^ k + a2 ^ k + ... + a[k] ^ k) * a[k + 1] + a1 * a2 * ... * a[k + 1] ≧
(k * a1 * a2 * ... * a[k]) * a[k + 1] + a1 * a2 * ... * a[k + 1] =
(k + 1) * (a1 * a2 * ... * a[k + 1])

ということで成立。

内田康晴先生、たいしたもんですな。

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2008.08.18

BNPパリバに嵌められたアーバンコーポ

この記事によると、アーバンコーポレイションはBNPパリバに嵌められたようですな:「アーバンコーポの倒産で荒稼ぎ:生き馬の目を抜くハゲタカ外資の裏技」(Net-IB 九州企業特報、2008年8月18日)

記事によれば、BNPパリバの手は以下の2重構造になっている:

第一幕 実際にはBNPはアーバンに92億円しか払っていない


  1. 7月11日、BNPパリバがアーバンの転換社債型新株予約権付社債(CB)300億円分を引き受け
  2. スワップ契約により、アーバンがBNPから調達した300億円はBNPに戻る
  3. BNPはCBを株式に転換して得た金から少しずつダラダラと時間をかけて300億円をアーバンに払う
  4. スワップ契約によれば、その支払額はアーバンの株価によって変動
  5. しかも株価がある額より下になれば支払いはゼロでOK
  6. BNPからアーバンに対して92億円まで払ったところでアーバン倒産

第二幕 BNPは空売りによって一般投資家から金を巻き上げ


  1. 5月にBNPは空売り実施
  2. 7月11日に引き受けたCBの約半分を株に転換(4000万株)
  3. この4000万株の一部を空売りの決済に充てる
  4. 残りを売却・換金し、その一部をアーバンへの支払いに充てる
  5. 残りのCBも株に転換(4700万株)、空売りの決済に充てる
  6. 空売り時と売却時の差額分だけBNPは儲かる
  7. アーバンに支払った92億円を上回る売却益でウマー!

が、外資、怖ぇぇ・・・。

一般投資家もそうだが、間接的にはアーバンの債権の半分を支えていた地銀たちも犠牲になったわけですな。

ちなみにWikipediaによると、BNPパリバはテロ組織の資金洗浄拠点にもなったといういわくつきの銀行グループ。日本法人であるビー・エヌ・ピー・パリバ証券会社様はグラントウキョウ・ノースタワー最上階から庶民を見下ろしているのでございます。


<8月20日加筆>
BNPパリバとアーバンコーポレイションのスワップ取引に関しては、このブログ記事が詳しい。勉強になる:
「アーバンコーポレイション(8868)とBNPパリバ間のファイナンス(1) スワップ取引の概要」(「三叉路」株式日記、2008年8月17日)

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開会式の陰で:ダンサー人生を絶たれた女性

2008年7月27日、開会式の12日前、鳥の巣で行われたリハーサル中に、劉岩(Liu Yan、リュウ・イエン)という26歳のダンサーが舞台から転落し、下半身麻痺に。

New York Timesの記事"Behind the Opening Ceremony, a Paralyzing Fall"(Aug 15, 2008)より。

劉岩は中国最高峰のダンサー。世界数十億人の眼前で独舞を披露する予定だったが、その夢は絶たれた。

この転落事故はほとんどのメディアでは伏せられ、唯一、人民日報で小さく触れられただけだった。

"I hope one day I can just stand up like a normal person," she said wiping away tears.

と劉岩の言葉を引用してニューヨークタイムスの記事は締めくくっている。

国家最大の慶事の陰にこんな事件があったとは・・・。

<追記>
「人民網日文版」に「開幕式出演予定のダンサー、リハーサルで墜落事故」(2008年8月14日)として記事が載っていたので、加筆。

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グルジア・ロシア戦争:ロシア側メディアの見方

西側メディアの情報(民主主義国家グルジアを覇権主義のロシアが踏みにじった、という見方)ばかり示すと不公平なので、ロシア側メディアの見方を紹介する:「バラ色の毛皮を着た臆病者」(ロシア通信社・ノーボスチ、2008年8月15日)

同記事ではまず、サーカシビリ(サアカシュヴィリ)大統領の臆病さが次のように描かれている:

ミハイル・サーカシヴィリとフランスの外相ベルナル・クシニェルそして、外国の同行ジャーナリスト達は、8月11日、ロシアの爆弾投下の野蛮さを自分の目で確認するためにゴリ市を訪れた。
<中略>
グルジアの大統領が空に飛行機を見たその時だった(その飛行機はロシアの爆撃機と思ったのかも知れない)。その戦慄に小ぎれいなサーカシヴィリの顔が歪んだ。そして、男性としての(いわんや大統領としての)尊厳を忘れて、サーカシヴィリは、北京オリンピックの競技場のトラックを疾走する選手の速度で逃げ出した。警備隊(ボディーガード)は護衛のために彼に追いつくのがやっとだった。その後、丸で犯罪の犯人達を抑えつけるように乱暴に動き出し、防弾蒲団を放り投げ、自分の「生きた盾(自分の体)」でサーカシヴィリの体を匿った。

このあと、記事ではサーカシビリの精神的偏向が解説され、最後に、サーカシビリは民主主義の装いをした扇動家に過ぎないと批判されている。「バラ色」とはサーカシビリが政権につくことになった非暴力革命「バラ革命」のことを指している。バラ革命は西側では民主革命として紹介されているが、ロシアから見ると、法秩序の枠組みを無視した危険な行為として見られている。

同記事にはヒトラーに擬せられたサーカシビリの写真が掲載されている。本文中では触れられていないものの、ロシア側から見れば、サーカシビリこそがヒトラーなのであろう。

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グルジア・ロシア戦争:「ヒトラーによるズデーテン併合」と同じ構図?

一応、停戦ということになったものの、グルジア各都市に居座り、グルジアのTVレポーターを狙撃するなど、全く臨戦態勢を崩すことの無かったロシア軍が、ようやく今日から撤退開始をすることとなった:「ロシア、グルジアからの軍撤退を18日に開始と表明・完了時期は示さず」(ロイター、2008年8月18日)

ロシアとしては国の威信に係ることなので、アメリカやヨーロッパ各国の圧力に屈して撤退したかのように思われてはいけない。そのため、撤退の完了時期については明示せず、国内世論の反応を見て撤退をすすめるという方針なのではないかと思われる。

ただ、だらだらと撤退を続けた場合、EUのロシアに対する不信は増すことだろう。すでに英国野党保守党(といっても現在の党政は与党労働党を脅かしており、政権奪回の可能性あり)のキャメロン党首は「G8からはずすぞゴルァ!」という趣旨の発言をしている:「ロシアはG8のメンバーにふさわしくない=英保守党党首」(ロイター、2008年8月18日)

西側メディアの中には、ロシアの南オセチア・アブハジア独立支援を「ヒトラーによるチェコスロバキアのズデーテン併合」になぞらえる見方もある。今回のグルジア侵攻は今までで最高に西側の警戒感を高めることになったことは間違いない。

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「痛いケーキ」のブログ

"痛いニュース(ノ∀`)"というサイト経由で「痛いケーキ」を紹介する"Cake Wrecks"というブログにたどり着いたので紹介。

どいつもこいつも不味そうなケーキばっかり。

「痛いニュース(ノ∀`)」でも紹介されている、「注文したのと全然違うウェディングケーキ」(2008年7月10日)という記事には笑います。

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2008.08.16

銅メダルなぞ、いらぬわ!!:男子グレコローマン84キロ級で

男らしすぎるんだか、女々しいんだか。

北京五輪レスリング、男子グレコローマン84キロ級の表彰式で、スウェーデンのアブラハミアン選手が準決勝での判定を不服として、銅メダルを投げ捨てて立ち去ったという:「「銅」なんかいらんわ! レスリング表彰式で激怒、メダル投げ捨てる」(産経ニュース、2008.8.14)

IOCもびっくりの珍事件。マットに転がっている銅メダルがトホホ感を増している。

<続報>
やはり失礼なことをしたということで、メダルは剥奪されてしまいました。チャンチャン。

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2008.08.15

やっぱりそうだったか開会式

いやー笑わせてくれます。北京五輪の開会式。

ちゃんと始めから終りまで見たけど、こんなに「ねつ造」だらけだったとは。

足型の花火はCG
鳥の巣から見えた花火以外は1年もかけて作ったCGだったとか。観客もCGだったんじゃないの?小生の聞いていた「五輪はすでに8割は収録済み」説はあながちウソではなくなってきたのでは。

歌ってた子は口パク
これは騒ぐまでもなく、見ててわかった。歌ってたように見えた子は今や中国のアイドル。ドラマ出演のオファーが相次いでいるとのこと。

五輪プレスキットに小倉優子の写真が
この記事。報道陣に配られたプレスキットの中に携帯ラジオが入っていたのだが、五輪マークをはがしたら、小倉優子の写真が出てきたという。

中国国旗(五星紅旗)を運んでいた少数民族風子供たちは全部漢民族
この記事。これにはすでに気づいていた。小生がどれだけ中国の山奥に行っていると思ってんですか!少数民族の住む所ばかり出張していた小生をなめてはいけませんよ。あきらかに顔立ちが違っていたもんね。

テレビつけるとオリンピック競技ばかりやっているので、やむを得ず見てたら、面白いことに気がついた。一部の国の応援は中国人(推定)がやっているのだ。でかいイタリアの旗を眼鏡かけた中国人(推定)のオジサンたちが振っていたり。五輪を盛り上げるために私服の軍人や警察が応援に動員されているのかもしれないし、北京の住民の皆様が市当局の指示で担当国の旗振りをしているのかもしれない。

一部のネット情報によると、金髪のヅラがズレ落ちてしまったり、褐色のドウランが汗で流れおちてしまうという東洋人が客席にいるのだとか。観客もねつ造?

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もうダメかもしれんね:マンション関係

ご存じのとおり、この盆休み前に広島に本拠を置く、アーバンコーポレイションが潰れた:「アーバンコーポ:民事再生手続き申請 負債2558億円」(毎日新聞、8月13日)

負債総額は今年度最大だという。いよいよマンション関連企業(マンデベと略すそうな)の倒産が加速しそうな感じである。

分譲型マンション開発企業にせよ、小生に電話攻勢をかけてくる資産運営型マンション開発企業にせよ、「都心回帰でマンションバカ売れ」という枠組みの中でやってきた企業である。この枠組みが崩壊しつつある今、どちらのタイプのマンデベであっても、危機的状況に置かれていることに違いがない。

ということで、これまで小生に勧誘のお電話をくださった「明和住販」様も、アーバンコーポの影響を受けて株価続落の「FJネクスト」様も、「日本ワークス」様も、この逆境の中いかがお過ごしのことでしょうか?(「日本インベスト」様は倒れてしまった

マンデベって、なんでこんなに脆弱なんだ?と思うような倒産ラッシュである。小生としてはその企業の倒産自体よりも波及効果の方が心配だ。例えばアーバンコーポレーションについて言えば、あちこちの地方銀行に迷惑をかけている:

アーバンコーポレイション関連債権
広島銀行:129億円
泉州銀行:16億円
香川銀行:12.5億円
五洋建設:22億円
東急建設:14億円(+建設中のマンション18億円)

広島銀行がダントツのようだが広島の経済にどんな影響がでるのだろうか?

アーバンコーポレイションに対してはJCR(株式会社日本格付研究所)とやらが2006年8月23日に「BBB-/安定的」という格付けを行っている。また、アーバンコーポレイションのIR活動に対してはDaiwa Invester Relationsや日興アイ・アール業種別ランキングが優秀賞を贈呈している。これらの評価も、倒産してしまえば全く空しいものである。

今月は他にもマンション関連企業の倒産があった。

オリンピック開会式の日には宮崎に本拠を置く、志多組が潰れている:「志多組が再生法申請 宮崎最大手負債278億円」(西日本新聞、8月8日)

志多組は宮崎県最大手のゼネコンで、かのシーガイアを施工した会社である。最近は首都圏のマンション建設に進出していた。首都圏の取引先の不動産会社倒産によりで資金繰りが悪化していたというから、やはり首都圏マンション市場の冷え込みが倒産の一因になっているのだろう。

それはそれとしてやはり地元経済への影響が…。志多組の県内下請けは1000社に上るというから、宮崎県はますますやばいことに。入札の厳正化も志多組倒産の一因だというから、東国原知事は相当恨まれているのではなかろうか?

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2008.08.14

黒井千次『たまらん坂』読了

黒井千次という作家を知らなかった。すみません。

しかし「たまらん坂」というユーモアを含んだ不思議な書名に魅かれてこの短編集を読んでみた。すぐれた作品はタイトルからして違うという話があるが、これはまさにそういった作品集だと思った。

たまらん坂 武蔵野短篇集 (講談社文芸文庫 くA 5)たまらん坂 武蔵野短篇集 (講談社文芸文庫 くA 5)
黒井 千次

講談社 2008-07-10
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この本は「たまらん坂」、「おたかの道」、「せんげん山」、「そうろう泉園」、「のびどめ用水」、「けやき通り」、「たかはた不動」という武蔵野の地名を取った7つの短編で構成されている。どの作品でも主人公はそろそろ定年を迎えようとする男たちである。主人公たちがこれらの地名を聞くことによって古い記憶を呼び起されたり、あるいはその地名の場所に赴いて非日常的な光景に出会うというのが基本的なパターンである。

はじめの「たまらん坂」は一種の謎解きの要素がある小説である。毎日、多摩蘭坂を上って帰宅する主人公が、多摩蘭坂は落ち武者が「たまらん」と言いつつ逃亡していった坂だという説に魅かれ、落ち武者のイメージと自分とを重ねつつ、「たまらん」の由来を確かめようとする話である。由来を知ることで主人公は救われるのだろうか?

つぎの「おたかの道」もまた、謎解きの要素をはらんでいるが、その謎は主人公の妻によって瞬時に解消されてしまう。だが「おたか」という音の響きは主人公に青春の艶めかしい記憶を呼び起こさせる、という話である。

「そうろう泉園」の主人公は近所の庭園で、休憩所に備え付けの感想ノートを開く。そこには見覚えのある書体による文章が寄せられているのを見て、衝撃を受ける。

蝉の鳴かない夏なんて、嫌い。蝉の鳴かない庭なんて、いくら樹があっても庭じゃない。でももう一度来てみよう、今度は九月の敬老の日に。思い出が老い果てたのを確かめるために。
これは怖い。主人公はその敬老の日に再び庭園を訪れることにする。

「のびどめ用水」、「けやき通り」はこれらの地名の場所で主人公たちが非日常的な光景に出合う話である。「のびどめ用水」の黒いベレーを被ったコートの女性、「けやき通り」の猫を拾う女性、いずれも現実で出会ったら怖いだろうと思う。

全編を振り返ってみると、サスペンスとでもいうべき怖い作品が多いことに気がついた。日常はサスペンスに満ちているのか?

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眉村卓『消滅の光輪』読了

眉村卓の司政官シリーズは面白い。だが、長編『消滅の光輪』には手を出さないままだった。あまりにも長いので、途中で挫折するかもしれないと思ったからだ。しかしそうこうするうちに、ハヤカワ文庫から姿を消してしまった。

それ以来すっかり忘れていたが、7月下旬、創元SF文庫に復活した。これを機に購入し、読了した。

消滅の光輪 上 (1) (創元SF文庫 ま 1-2)消滅の光輪 上 (1) (創元SF文庫 ま 1-2)
眉村 卓

東京創元社 2008-07
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司政官というのは、連邦経営機構(銀河連邦か地球連邦かわからないが、その中心的な組織)が植民惑星に派遣する役人のことである。植民惑星が自治できるほど政治的に発達していない間、司政官がその惑星の行政をしきるのである。

司政官は一定期間で交代する。日本史でいえば、地元に根付く大名ではなく、中央政府から派遣される国司に当たる。

司政官を支えるのは、現地に配備されたロボット官僚機構である。ロボット官僚は私利私欲がなく清廉潔白だが、連邦の法制度の範囲でしか行動しない頑迷さをもつ。このロボット官僚をうまく駆使して担当した惑星の治安、経済成長、先住民と植民者との調停を行うのが司政官の仕事である。

「消滅の光輪」のあらすじは、「恒星の新星化(大規模なガス爆発)によって惑星ラクザーンが滅亡するという危機のもと、司政官が住民退避を推進する」というものである。

そのようなあらすじから、「消滅の光輪」というのは恒星の新星化による惑星ラクザーンの滅亡を暗示したタイトルだと思っていた。しかし上巻に描かれた主人公マセ司政官とトド巡察官との会話によれば「司政官の光輪が現代では消えかけている」という意味であるようだ。

この時代、連邦経営機構による植民地政策、つまり司政官制度が黄昏を迎えつつある。そんな状況の下で、新人司政官マセは司政官制度の権威を一身に背負って惑星ラクザーンに着任する。ラクザーンの太陽が新星化する前に居住者全員を別の惑星に移住させることが最大の使命だった。

しかし、ラクザーンには司政官制度などものともしない連邦直轄あるいは現地の事業体、まったく別の指揮系統で動く連邦軍、人類と共存しつつも同化を拒む現地先住民たち、マセに真意を告げることなく活動を続ける巡察官トドなど様々な障害が存在していた。こうした多数のステークホルダーの思惑が交錯する中で司政官制度の権威の失墜を防ぎつつ、退避計画を完遂するためにはどのような手を打つべきか?というゲームとしての面白さがこの小説にはある。

ゲームとしての面白さに加えて、この小説にはビルドゥングスロマン(主人公が環境と闘いながら成長する小説)としての面白さがある。上巻では気負いすぎの感があるマセが、下巻では苦境(先住民の退避拒否、大規模な反乱、連邦軍の陰謀、司政官更迭)を経て厚みを持った人間に変化していく過程が描かれている。こうした変化を無理なく描くためには上下巻で1000ページ近いボリュームが必要だったのだろうと思う。ゲームとビルドゥングスロマンという二つの性質が相俟って、この小説は傑作となった。

以下は補足事項。

小説の冒頭で数多くの登場人物の紹介、惑星ラクザーンの各大陸や首都ツラツリット市街の地図、ロボット官僚機構の組織図などが示されている。しかし、これらを頭に叩き込まないとこの小説を読破できないかと言うとそんなことはない。さしあたっては、以下の人物だけ把握しておけばよい:

マセ: 主人公。新人司政官
ラン: ヒロイン。ラクザーン科学センター職員
トド: 巡察官
カデット: マセの後任。大物ベテラン司政官
イルーヌ: 地元の大企業、ツラツリ交通幹部
チュン・~: ラクザーン先住民の皆さん

特に、マセが先住民のことを深く知るきっかけをつくったり、マセの左遷後もそれ以前と同じようにマセとの交流を続けたりすることによって、マセの精神に影響を与え続けたランは重要人物である。

また、ラクザーンの先住民たちも、マセに司政官制度に対する考察を深めさせたという点で重要である。

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2008.08.12

グルジア・ロシア戦争:得をするのは誰か?

オセット人やグルジア人に甚大な被害を及ぼしながら、戦火が広がり続ける「南オセチア紛争」。南オセチアやアブハジアの領域を超え、その他の地域にまでロシア軍が展開しているとの情報もある。

この戦争で得をするのはだれか?

ジェームズタウン財団が発行するユーラシア・デイリー・モニターで、バーンスタイン氏が以下のような記事を書いている。意訳・要約しようとしたが、かなり長くなってしまった:

"SOME ANALYSTS SAY RUSSIA’S SILOVIKI BENEFIT FROM A WAR WITH GEORGIA"
「グルジアとの戦争で得をしているのはロシア強硬派(シロヴィキ)だ―アナリストの見解」
by Jonas Bernstein, August 11, 2008, Eurasia Daily Monitor (Jamestown Foundation)

ロシアでは対グルジア戦争への批判は抑えられている。テレビは政府にコントロールされており、南オセチアの戦場に残された哀れな人々の映像に時間を割く一方で、グルジアへの爆撃のことはほとんど伝えていない(8月11日付けのモスクワタイムス紙による)。

ロシア社会ではナショナリズムが高揚、反グルジア色が広がっており、リベラル派の人々も条件つきながらグルジアへの攻撃を支持している。

カーネギー・モスクワ・センターのコーカサス専門家、アレクセイ・マラシェンコ氏もその一例だ。彼はロシアのコーカサス諸国への外交政策を歓迎してはいないものの、「ロシアは南オセチア問題に対して責任があり、グルジアの電撃戦に対し干渉しなくてはならない」と述べている。

しかし、マラシェンコ氏は、ロシアの行動はすでに「南オセチア防衛」の範囲を超えていると述べている。「ロシア艦隊がグルジアの海岸に配置されているとか、ロシア空軍がグルジアの領土を爆撃しているとかいう情報が事実だとすれば、ロシア・グルジア戦争は南オセチア・アブハジア分離独立問題の範囲を超えてしまっており、停止されなくてはならない」(8月11日付けのノーブイエ・イズベスチヤ紙による)

プーチンに対し終始一貫して批判的なヴィタリ・ポルトニコフ氏は、南オセチア分離主義者を悪役にしようとするグルジアのサアカシュビリ大統領の企ては、1999年にプーチンがチェチェンで憲法秩序の回復を図ったときの企てと同じであると言う。「サアカシュヴィリが大統領就任以来、この企ての準備をしていたことは間違いない。なぜならサアカシュヴィリはプーチンを真似ようと必死だからだ。ソ連崩壊後の社会は武力による勝利にあこがれており、説得工作を旨とする熟練した外交官は嫌われている。もしサアカシュヴィリがグルジアにおける権力維持にこだわり続けるとすれば、プーチン流の新しい戦争以外、思いつかなかったことだろう」(www.grani.ru, 8月8日)

ロシアの人権運動家たちは明確にグルジアへの攻撃を批判している。「良識をかなぐり捨て、地上兵力をグルジアに展開し、南オセチア自治州ですらない地域に爆撃を行っているロシアは紛争当事者の一人である」(人権活動家たちの声明)。人権活動家で故サハロフ博士の夫人だったエレーナ・ボンネルは国連にロシアの平和維持部隊の引き上げを求め、また国連あるいはNATOによる平和維持活動を求めている。(www.grani.ru, 8月10日)

専門家たちはロシア・グルジア戦争がシロヴィキ(ロシア強硬派)の支配を強化すると予測している。「短期間の「平和維持戦争」であっても、西側社会にロシアに対する憎しみを抱かせ、ロシア社会に西側には愚かで譲らない敵が存在するという確信を抱かせることになるだろう」とドミトリー・ヴォルコフは書いている。「ここにはロシアの攻撃を西側諸国がどのように見ているのかという疑問が存在していない。そのため、メドヴェージェフ大統領は疑問をさしはさまれること無く、「強い国家指導者」の地位に収まることができるのだ。」(www.gazeta.ru, 8月9日)

「もしロシアがグルジアとの戦争に関与するのであれば、この戦争はシロヴィキが過去数ヶ月にわたって成し遂げようとしていたことを強固にするだろう」とユリア・ラティニナは書いている。「この戦争で誰が勝者になり、誰が犠牲者になるかということは全く重要ではない。この戦争で重要なことは、シロヴィキ、特殊部隊、そしてプーチンによってロシアが統制され続けるということである、シロヴィキはたとえロシアが不名誉を蒙っても利益を得ることだろう」(www.ej.ru, 8月9日)

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2008.08.11

南オセチア紛争にアメリカやウクライナの傭兵が?

グルジア・ロシア戦争と書きたいところだが、一応、一般的な名称を使う。

様々な形でウクライナがグルジアを支援していることを伝える、ロシア・インターファックス通信の記事:
Конфликт в Южной Осетии: украинский демарш
「南オセチア紛争:ウクライナの手段」

の記事の中に気になる記述があったので訳して紹介する(原文ロシア語):

外人の傭兵がグルジア側に立って戦っていると、南オセチア側が述べている。
「報告によると、黒人兵と白人兵がいたとという。黒人兵とはアメリカの、白人兵とはウクライナの傭兵のことだろう。」 南オセチア外務省のトップ、ムラト・ジオエフ氏はこの日曜日、インターファックスに対してこのように語った。

彼は同時にこのように強調した「今のところ、殺された傭兵の国籍を確認することはできない」

「グルジアの背後にはアメリカとウクライナがいるのだ」という思い込みからの誤情報あるいは意図的な情報の可能性があるが、オセット人たちから見れば真実に他ならないのかもしれない。

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2008.08.10

グルジア・ロシア戦争:ウクライナの意思

ウクライナはグルジア、アゼルバイジャン、モルドバとともに、GUAM(G:グルジア、U:ウクライナ、A:アゼルバイジャン、M:モルドバ)という対ロシア同盟を組んでいる。

今回のグルジア・ロシア間の戦争に関して、おそらくグルジア寄りの立場をとるだろうと思っていたが、やはりそのような声明が出た(インターファックス通信、2008年8月9日、原文ロシア語):
Киев готов помочь Тбилиси

内容を意訳すると以下の通り:

キエフはトビリシを助ける用意がある
ウクライナの外務次官コンスタンチン・エリセーエフは、ウクライナ政府はグルジアを助ける用意がある、と述べた。

「このような状況において、ウクライナ人は無関心ではいられない。ウクライナ政府はあらゆる人道的・政治的な支援を行う用意がある」

ただし、現状ではグルジアへの軍事援助は考えておらず、「状況を見守っている」とエリセーエフ次官は付け加えた。

まあ常識的に考えて、わざわざ戦争をエスカレートさせるようなことはしないだろう。しかしながら、数年前のロシア・ウクライナガス紛争のことを思えば、ウクライナはロシアに対する警戒をより強めているかもしれない。

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グルジア・ロシア戦争:入れ子構造の戦争

オリンピックの裏番組では大変なことが始まっている。グルジアとロシアの間の戦争である。

小生には紛争と戦争の違いがわからないのだが、グルジアの国会が「戦争状態」といっている以上、もはや戦争である。

グルジアからの分離独立を求める親ロシアの南オセチア自治州にグルジア軍が侵攻し、同州で平和維持活動を行っていたロシア軍を攻撃。これが引き金で戦争が始まった。

グルジアとロシアの戦争というと、大国ロシアが小国グルジアを倒そうとしている、というように見えてしまう(判官びいき)のだが、根本の原因は相対的な「大国」グルジアがより「小国」の南オセチアを弾圧したという事実にある。この戦争はいわば入れ子構造の戦争である。

南オセチアは人口7万人程度。住民の多くはオセット人である。

1991年1月にグルジアのガムサフルディア大統領によってオセット人に対する弾圧が行われて以来、グルジアからの独立闘争を行っていた。1992年7月14日に平和維持軍が展開してからは揉め事が一段落していたようである。1993年11月に南オセチア最高会議は憲法を採択、1996年11月に初の大統領選挙を実施するなど、事実上の独立状態にあった。そして、近年はロシアへの傾斜を強めていた。ところが、昨日(2008年8月8日)、グルジア軍が侵攻してきたわけである。

ロシアがなんでこんな「小国」の肩を持つのかというと、カスピ海産原油パイプライン(BTC(バクー・トビリシ・ジェイハン)パイプライン)を擁し、黒海にも面しているこの地域に影響力を持ちたいという地政学的な理由からである。また同時に、親米・親西欧路線を掲げ、ロシアへの対決姿勢を強めているグルジアはロシアにとって目障りな国であり、その力を削ぎたいのである。ロシアの南オセチアへの肩入れの理由は、表向きは人道主義での南オセチア支持だが、本心は黒海とカスピ海に挟まれた地域の支配にある。

ロシア対グルジアという構図では絶対にグルジアが不利である。にもかかわらず、グルジアが南オセチアに進行したのは何故だろうか?その一つとしては、南オセチアの独立はまかりならんという従来からの方針があるだろう。しかし、別の理由として小生はグルジアのサーカシビリ(サアカシュヴィリ)大統領の権力基盤強化ということがあるのではないかと思っている。

サーカシビリ大統領の独裁的傾向・強硬路線に対してはグルジア国内の野党やメディアによる批判が続いており、グルジアは一枚岩とはいえない。サーカシビリは戦争を挙国一致の道具に使おうという危険な思惑のもと南オセチアに進行したのではなかろうか?

国連安保理は今のところ、米ロの対立で話が進展しないようである。

南オセチア側の声明(英語)はここで読むことができる。一方の声だけを取り上げるのは不公平かもしれないが、より小さい声ほど取り上げるべきかと思うので少しだけ引用する。

The Georgian nation is sick, the ideas of the national oneness, justifying the territorial claims are warmed up by the Georgian mass media. The government of Georgia is financed by the USA, having it's own geopolitical interests in the region. Now the tragedy is developed, the Ossetian people are systematically shot in own houses, perish under blockages of the destroyed houses.

We ask for the help, solidarity, and if it is possible with an exit on the international sites. Let the world knows the truth, instead of presented by the Georgian masters of falsifications lie. ("Save the little nation from the annihilation!", 9.08.2008 - 19:37)

グルジアは病んでいる。グルジアのマスメディアは一民族一国家という思想を煽っている。グルジア政府はこの地域の重要性を認識する合衆国から資金を得ている。いま、悲劇が展開されている。オセット人たちは組織的にその家々の中で撃たれ、破壊された家々に囲まれて滅びつつある。

私たちは助けと連帯を求める。そしてもし可能ならば国際的な場への脱出路を。グルジアが示す歪曲情報の代わりに世界がこの真実を知るように。(「この小さな国を滅亡から救え」)

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2008.08.09

結局見ました、開会式

興味ないとか言って、結局9時前から北京五輪開会式の中継を見てしまった。しかも日付が変わって午前1時過ぎるまで。

開会直前のカウントダウンが一番凄かった。

2008人で「缶」という伝統の太鼓を叩くというものだったが、その太鼓は打たれると光るようになっていた。で、遠くから見ると電光掲示板のようになっていて、ちゃんと数字が表示されるという仕組み。

黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
黒黒黒黒一一一一一一一一一黒黒黒黒
黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒黒黒黒黒 ドーン、ドーン!
黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一一一一一一一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒一黒黒黒黒黒
黒黒一一一一一一一一一一一一一黒黒
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
一一一一一一一一一一一一一一一一一
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一一一一一一一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一一一一一一一黒黒黒黒黒 ワーワー!
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒一一一一一一一黒黒黒黒黒
黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒黒

国威発揚ということでは大成功だったと思う。

中継に関して文句を言う。NHKのアナウンサーたち(三宅と青山)は「李寧」すら知らなかったのでもうちょっと勉強して欲しいと思った。シンガポールを「椰子の町」と三宅アナが言ったときは腰が抜けたよ(シンハ(獅子)+プラ(町)だよ)。

オリンピックに関して、ネット上で広がる情報をつらつらと並べてみる:

「オリンピックは既に8割がた収録済み」
収録済みは怪しいが、国内向け中継は数秒遅れで放送されているそうだから、若干の修正は可能だろう。

「日本選手団入場時にブーイング」
日本選手団の入場時にブーイングが発生。NHKが音量を絞ったとの情報。そうじゃなくて、静まり返ったのだという情報も。もちろん現地に行っていないのでわからない。海外の放送との比較ができればわかるのだが。

「チベット政策への抗議サインは"T"」
手でTの字を作るのはタイムを表すサインだが、チベットを表すサインとして使われるとの情報。これは単なる噂というよりも朝鮮日報のコラム記事による。

まだ始まったばかりだが、いろいろ不穏な情報がありそうである。

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2008.08.07

赤塚不二夫の葬儀

ミヤネ屋(大阪系テレビ番組)で赤塚不二夫の葬儀を取り上げていた。

葬儀委員長は藤子不二雄(A)で、弔辞はタモリ(森田一義)。あと、ちばてつやが出棺のときに棺を運んでいた。
タモリの「私もあなたの数多い作品の一つです」は歴史に残る名台詞だと思う。赤塚不二夫とタモリが大昔の24時間テレビでパンツ一丁になってイグアナの生態を真似していたのが懐かしい。

式場周辺では山本晋也、研ナオコ、浦沢直樹(21世紀少年)、松尾貴史(キッチュ)、永井豪(デビルマン)が取材を受け、故人を偲ぶエピソードなどを披露していた。式場に有名人続出、さらにミヤネ屋のコメンテーターとして出ている秋野暢子がテレビの前でボロ泣き、ということで凄く幅広い交友関係だと思ったことである。手塚以来じゃないのだろうか?

で、献花者の一覧表みたいなものも映し出されていたのだが、凄い並びが一瞬写った:

島本和彦
松本人志
松本零士

テレビ取材班としては、笑いの王者、ダウンタウン松本!ということで取り上げたかったのだろうが、両脇に漫画界における濃い人物の名前が出ていたことの方が、小生としては大ヒットであった。

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今年もクロックス社の便所サンダルが話題に

小生にはどうも便所サンダルにしか見えない、クロックス社のサンダルが今年も事件を巻き起こしているらしい。

去年は確か、エスカレーターでの巻き込み事件大量発生で話題になったが、今年は、このサンダル専用のアクセサリーをつけていたところ、生爪を剥いでしまうという恐ろしい事件が続出しているらしい:
サンダル事故 クロックス社製、飾りでけが…今年4件(2008年8月7日、毎日新聞)

こんな、トイレからそのまま出てきたみたいなサンダルを履くから・・・

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2008.08.06

ゼリー飲料

ゼリー飲料
今日は暑い中、広島大学まで出張。広島大学といっても広島市内には無く、東広島市の豪雪地帯にあるのである。交通の便が物凄く悪く、たどり着くのに苦労する。

キャンパスも猛烈に暑いので、ジュースの自販機へ。そして見つけたのが、「夏みかんゼリー」。

最近はゼリー状のファンタが出たり、ジュース界はゼリーブームらしいな。

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2008.08.02

許可の無車

北九州方面から宇部へ戻る途中、山陽小野田市で必ず目にする謎の看板:

駐 禁
許可の無車は
毎時10000円
微収いたします
管理者 伊藤

「禁」の字が「栞(しおり)」に見えるし、
「徴収」ではなく「微収」、というかもっと別の字になっている。
いや、そもそも許可の無車とは何か?

画像は以下のサイトで確認されたい:

デジカメでポン
にゃんにゃん家族
I wanna be with me

こんな看板、撮影していたら、怖い人が出てきそうなので、小生はとても写真が撮れなかった(ガクガクブルブル)。

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戦利品

戦利品
今日はベスト電器で冷蔵庫、エアコン、テレビを購入。

大出費なので少しでも取り返すべく抽選会に行った。

戦利品はこんなところ。

当分は景品の讃岐うどんとラーメンで食いつなごうかと思う。

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2008.08.01

なぜTBSは亀田をリングに上げたのか?

・・・とか言って、試合見てないんだけどcoldsweats01

今日は今日で青木裕子アナ辞任の情報もあって、TBSってこんなにスキャンダラスなテレビ局だっけ?と思う次第である。

亀田乱入事件(仮称)に関してなべやかん氏が何か書いているかと思ったが、今回は非常に落ち着いた内容だった。というか、呆れているのであろうと思われる。

この事件に関してTBSは関与していないとコメントしているわけだが、一部では「試合前に亀田興毅氏TBS控室でお弁当」との情報も伝えられている。

TBSと亀田興毅氏との間に関係があったという仮定の下で書く。

TBSは「悪名は無名に勝る、スキャンダルは視聴率アップのもと」とでも考えているのだろうか?

話は飛ぶようだが、最近、TVのCM収入が落ち込んでいるという話である。そのため、サラ金やパチンコのCMを解禁せざるを得なくなり、それが品格を低下させ、視聴率を落とし、さらにCM収入を落ち込ませるというデフレスパイラルになっているようである。

今回の亀田乱入事件(仮称)もまた、視聴率アップを狙った作戦なのかもしれない。だが長期的にはTBS、さらには民放界全体の寿命を縮めることになるのではないだろうか?

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本買いすぎ

昨日は近所の宮脇書店でバンバン本を買ってしまった。

本買いすぎ

アーサー・ケストラー『ヨハネス・ケプラー』(ちくま学芸文庫) \1,500
 ラディカルな科学哲学者・ジャーナリストとして知られたアーサー・ケストラーによるケプラー伝。ケプラー自体も興味深い人物だが、それを、パーキンソン病と白血病を理由に夫人とともに服毒自殺したアーサー・ケストラーが書いているというのが興味をそそる。

田中芳樹『銀河英雄伝説9』(創元SF文庫) \800
 SF界の金字塔。この巻ではローエングラム朝銀河帝国の双璧と謳われる、フォン・ロイエンタール元帥とミッターマイヤー元帥が相撃つことになる。

山田剛史、杉澤武俊、村井潤一郎『Rによるやさしい統計学』(オーム社) \2,700
 最近、仕事で統計処理言語Rを使うことが多くなっているので、まじめに勉強しようと思って。エクセルばかり使っていちゃいけません。

ユリイカ8月号「特集*フェルメール」 \1,300
 フェルメールについて浅田彰先生と森村泰昌先生が対談しているので購入。浅田先生も美術系大学の要職に就きましたし。

COURRiER Japon8月号「『エコ』をリアルに考える」 \600
 「『エコ』をリアルに考える」という特集も面白そうだし、バラク・オバマの生い立ちやチベット・ゲリラ活動秘史にも魅かれたので購入。世界中のメディアの面白い記事を集めて翻訳・再編集するというこの雑誌の仕組みは面白いと思う。現地語でなくとも日本語で読めるというのはありがたい。

ということで、本の買い過ぎには注意しましょう。あと、『鹿と少年』の下巻を読みましょう(<-自分に対する戒め)。

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