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2008.06.06

氷室冴子先生死去

享年51。肺がんだった。

小生は中学のときに『ざ・ちぇんじ!』とか『なんて素敵にジャパネスク』などの平安朝物をコバルト文庫で読んだものである。

ざ・ちぇんじ!〈前編〉―新釈とりかえばや物語 (1983年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)
ざ・ちぇんじ!〈前編〉―新釈とりかえばや物語 (1983年) (集英社文庫―コバルトシリーズ)氷室 冴子

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なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)
なんて素敵にジャパネスク (コバルト文庫)氷室 冴子

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『ざ・ちぇんじ!』を読んだときの衝撃は凄かった。

権大納言家には、母親は違うが、顔立ちはそっくりという美しい姉弟がいた。腕白な姉は男子として、すぐ気絶してしまう弱弱しい弟は姫として育てられる。成人した後、姉は妻を娶ることになり、弟は後宮に入ることになる。さあ、どうする?と言う話である。

面白くて上下巻2日で読んでしまった。しかも何度も読み直した。そういや同級生(男ども)に貸し出したところ、誰からも絶賛されたものである。

この話、実は『とりかえばや物語』という元になった古典がある。

とりかへばや物語 1 春の巻 (1) (講談社学術文庫 293)
とりかへばや物語 1 春の巻 (1) (講談社学術文庫 293)桑原 博史

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まあ、元の作品も古典にしては面白いんだけど、やはり氷室冴子の手による『ざ・ちぇんじ!』の面白さには勝てない。

「とりかへばや」と「ざ・ちぇんじ」の比較はここに出ているので時間がある人は参照のこと。

『なんて素敵にジャパネスク』はコミック(白泉社)にもなったし、ドラマ(主演:冨田靖子、木村一八)にもなった。登場人物紹介なんかはこっち(集英社サイト)をご参照ありたし。

訃報に接して、昔読んでいたときの記憶が蘇ってきた。また読みたい。

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コメント

!!!えぇーっ!マジっすか!?(驚きすぎて鳥肌が!)
ご冥福をお祈りします。

『ざ・ちぇんじ!』の姉弟の夫婦生活のアレコレはどうなるんだろう??と、お子様だった私なりに心配し、ドキドキハラハラして読んだ事を思い出しました。
『なんて素敵にジャパネスク』もそうですが、主人公の女の子が女女してないのが好きでしたね。

投稿: おじゃまします | 2008.06.07 16:44

『ざ・ちぇんじ!』の綺羅中将(姉)の男らしさもさりながら、女東宮の暴れん坊ぶりも良かったと思います。登場する女性陣が極めてサバサバしていて、それが作品の魅力だったのかも。

投稿: fukunan | 2008.06.08 08:48

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