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2008.06.11

死ぬまでにしたい100のこと

『最高の人生の見つけ方』という映画があった。ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンが主演の映画だ。末期ガンの二人が、金に糸目をつけず、死ぬまでにやっておきたいことを達成していくという内容。えらそうにあらすじを述べたが、実は見ていない。

同じようなテーマの映画としては『死ぬまでにしたい10のこと』という2003年の映画がある。これは余命2カ月のガンだと宣告された23歳の女性が「死ぬまでにしたい10のこと」をノートに書きだして、一つ一つ実行していく話。

いずれの話も、死を前にして、残された日々を充実させるために、最も自分がやりたいことを選び出して実行していくという内容である。

今日本屋で手にしたのはロバート・ハリス『人生の100のリスト』(講談社+α文庫)である。

人生の100のリスト
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ロバート・ハリスはJ-WAVEのナビゲーター。1948年横浜生まれ。高校卒業後、海外を放浪。シドニーで本屋兼画廊を経営したり、香港で映画制作に携わったりしたのち、活動の中心を日本に移している。

「人生の100のリスト」とは、一生の間に達成したい100のことを挙げたリストのことである。著者は高校卒業後、シベリア鉄道経由でヨーロッパに渡り、そのあと、中東、インドを巡った。その旅の中、あるホステルでアメリカの冒険家が「一生のうちにやり遂げたい100の冒険」というリストを作り、挑戦をしているという雑誌記事を目にする。

著者はこれに影響を受け、自分の「100のリスト」をつくった。そして、それから30年以上このリストに取り組んでおり、いくつかは達成し、いくつかは現在も進行中ということである。

著者のリストの内容はこんな感じ:


  • アマゾン川をイカダで下る
  • 1000冊の本を読む
  • 武道の黒帯を取る
  • ファッション・モデルと付き合う
  • 日本を飛び出る
  • ・・・

「人生の100のリスト」づくりは人生に生きがいを見つけるための一つの手法である。死期に迫られていなくても、人間はやがて死ぬので、それまでにやるべきことをリストアップしておくのは悔いを残さないためにいいかもしれない。生きている間は張り合いがあるし、死ぬまでに全て達成していなくても、ある程度達成していれば、満足感を持って瞑目できるだろう。

目標が1つでないということも重要だと思う。人生の目標がたった一つであれば、挫折した場合、取り返しのつかないことになる。あらかじめ100も準備しておけば、おそらく大丈夫。100個の目標がそれぞれ方向性が違うことも重要だろう。同じ方向だったら全滅(全部未達)の可能性がある。

先日の秋葉原殺戮事件、犯人は非常に早い段階で挫折した「エリート」であるようだ。本人にとって人生は勝つか負けるか、でしかなかった様子。本人に100のリストさえあれば・・・と思う。

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