『蟹工船』売れてるって
プロレタリア文学の代表的存在である、小林多喜二の『蟹工船』が売れているらしい:
「蟹工船」再脚光…格差嘆き若者共感、増刷で売り上げ5倍(ヨミウリ・オンライン 2008年5月2日)
蟹工船 一九二八・三・一五 (岩波文庫) | |
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格差社会を実感する人々の間に共感が広がっているのではないか、との話である。
小生は中学校のときに読んだ記憶があるのだが、内容の記憶がない。まだ日本が繁栄していた頃なので共感を覚えなかったのだろう。
『蟹工船』の本文は版権が切れているので、ネット上の「青空文庫」で読むことが可能。本文はこちら。
「おい地獄さ行(え)ぐんだで!」 二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛(かたつむり)が背のびをしたように延びて、海を抱(かか)え込んでいる函館(はこだて)の街を見ていた。
ちなみに。
あさりよしとおの『宇宙家族カールビンソン』だっけ? カニ星人「クラードニカ」が登場し、ハサミから「カニ光線」を出す話があるとかないとか。
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コメント
最近青空文庫で読みました。
中学生が読むにはかなりショッキングな内容だと思うのですが、憶えてらっしゃらないのは訛りが強いのと、大人じゃないと理解できないアレコレが描写されているからでしょう。
そう・・ アレコレが結構どぎつい。キャッ
投稿: おじゃまします | 2008.05.08 12:34
なるほど。お子様には理解できない部分があるので、記憶に残らなかったのか。
それにしても戦前の小説であんなドギツイ描写、よくできたもんです。
投稿: fukunan | 2008.05.09 21:04