おや、浅田彰先生が・・・
かつて生意気な高校生だったころ、小生は構造主義とやらに凝っていた。そのきっかけとなったのが、浅田彰の3つの著作だった:
『構造と力―記号論を超えて』(勁草書房, 1983年)
『逃走論―スキゾ・キッズの冒険』(筑摩書房, 1984年)
『ヘルメスの音楽』(筑摩書房, 1985年)
『構造と力』なんて、浅田彰が26歳のときに中央公論に書いた論文である。小生、26歳のとき何してたんだか?
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小生が大学受験のとき、親父が「浅田彰が助教授になったらしいぞ」と教えてくれた。尊敬する学者がしかるべく昇進したのだと、そのときはうれしくなったものである。しかしながら、浅田彰先生の昇任はそれからながらく停滞したままとなる。まあ、ご本人は様々なところで自由に活躍され(放送大学で講義をしていたこともある)、不遇であったとはいえないと思う。
で、今頃知ったのだが、浅田彰先生は長き京大准教授時代を終え、この春、京都造形大学の大学院長に就任あそばしたらしい:
浅田彰さん、大学院長に就任 京大去り京都造形芸大へ(京都新聞 2008年4月1日(火))
京都造形大大学院長に浅田彰氏(産経ニュース 2008.4.1)
ようやくその能力に応じた地位に就いたのだと感慨深く思う。
この大学、たしか、束芋(たばいも)というアーティストを26歳で教授に就けるなど、なかなか野心的な人事を行っている。浅田彰先生が加わることにより、より面白い大学になるのではないかと思う。
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コメント
浅田彰・・・
私なりに考えた構造と記号
寒っ
浅田先生のファンの方からは袋叩きに遭いそうなコメントですね
すいません
投稿: おじゃまします | 2008.04.25 12:59
最初見たとき何のことかと思いましたが、
「朝」+ダア+「キラッ」だったのですね。
文字化けしなくて良かったです。
投稿: fukunan | 2008.04.25 20:46