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2008.04.26

CNNでもBBCでもトップ記事になった長野聖火リレー

本日の長野での聖火リレー。
国内紙でトップ記事になるのは当たり前として、CNNやBBCでもトップ記事になった。

Scuffles in Japan at torch relay: The Olympic torch met with more protests and scuffles on the latest leg of its troubled relay in the Japanese city of Nagano. 拙訳:聖火は長野でこれまで以上の抗議と乱闘に見舞われた。 (26 April 2008, BBC)
Cheers, protests greet Olympic torch in Japan: The Olympic flame relay through Nagano, Japan, kicked off with little incident on Saturday despite concerns over anti-China protests that have threatened the torch along its journey to host city Beijing. 拙訳:北京までの途上、中国への抗議者たちに脅かされるだろうというと考えられていた聖火リレー。長野では小競り合いから始まった。 (25 April 2008, CNN)

中国陣営、反中国陣営が衝突しあう中、長野の聖火リレーは一応終了した。長野県警はものすごく神経をすり減らしたことだろう。しかしながら、抗議の声が一つも起こらなかったとしたら民主国家として異常なので、衝突が起きるのはやむをえないと思う。

NHKによると、聖火は風雨によって2度消えたそうで、これは天の怒りか?

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2008.04.23

おや、浅田彰先生が・・・

かつて生意気な高校生だったころ、小生は構造主義とやらに凝っていた。そのきっかけとなったのが、浅田彰の3つの著作だった:
『構造と力―記号論を超えて』(勁草書房, 1983年)
『逃走論―スキゾ・キッズの冒険』(筑摩書房, 1984年)
『ヘルメスの音楽』(筑摩書房, 1985年)

『構造と力』なんて、浅田彰が26歳のときに中央公論に書いた論文である。小生、26歳のとき何してたんだか?

構造と力―記号論を超えて
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stars26歳の大学院生が書いた挑発的な書物

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浅田 彰

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小生が大学受験のとき、親父が「浅田彰が助教授になったらしいぞ」と教えてくれた。尊敬する学者がしかるべく昇進したのだと、そのときはうれしくなったものである。しかしながら、浅田彰先生の昇任はそれからながらく停滞したままとなる。まあ、ご本人は様々なところで自由に活躍され(放送大学で講義をしていたこともある)、不遇であったとはいえないと思う。

で、今頃知ったのだが、浅田彰先生は長き京大准教授時代を終え、この春、京都造形大学の大学院長に就任あそばしたらしい:
浅田彰さん、大学院長に就任 京大去り京都造形芸大へ(京都新聞 2008年4月1日(火))
京都造形大大学院長に浅田彰氏(産経ニュース 2008.4.1)
ようやくその能力に応じた地位に就いたのだと感慨深く思う。

この大学、たしか、束芋(たばいも)というアーティストを26歳で教授に就けるなど、なかなか野心的な人事を行っている。浅田彰先生が加わることにより、より面白い大学になるのではないかと思う。

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2008.04.21

C国の「人間サファリ」

ZAKZAKを見ていたらこんな記事が:
中国非道!北の困窮につけ込み「人間サファリ」ツアー 北朝鮮住民を動物に見立て金稼ぎ(ZAKZAK 2008/04/21)

中朝国境地帯で、北朝鮮の住人を動物に見立て、たばこや食べ物を投げ与える「人間サファリ」と称するツアーが現れた。

小生は2005年の年末にこれと同じ光景を見たことがある。

桂林の風景を見ながら遊覧船で川下りをするという観光ツアーに加わっていたときのことである。川沿いの村から子供たちが遊覧船の周りに寄ってきた。それに対して、中国人観光客たちはみかんやソーセージなどを投げ与えていたのである。小生には見るに絶えない光景だったので船の中に戻った。富の格差はこういうことを生み出すのだと思った。

このZAKZAKの記事を読んで、まあやりかねんな、と思った。

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2008.04.19

スネ夫の「自慢大全」

「ドラえもん」について細かく研究している人のブログが1年と8ヶ月(?)ぶりに更新されていたので紹介する:
金持ちスネ夫の「自慢大全」 ―セリフから見る自慢遍歴全リスト―(遠足新報)
「ドラえもん」の主要登場人物である骨川スネ夫の自慢115シーンを分析した結果が自慢の内容とともに紹介されている。よくもまあ「ドラえもん」45巻全部を通読したもんだよ。

スネ夫の自慢には、薀蓄が含まれているのだが、これはおそらく作者の藤本氏(藤子・F・不二雄)の趣味とそのレベル(深さ)を反映していると考えられる。とくに模型への造詣の深さには脱帽。匹敵するのは「こち亀」ぐらいか?

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2008.04.18

「馬鹿だなあ」は褒め言葉

オライリー・ジャパンから出ている『Make: Vol. 4』が届いたので点検読書中。

今回の特集は「alt.vehicles 自分だけの乗り物を作る」だが、オタク心を揺さぶるようなものばかり紹介されている。

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オタクにもいろいろあるが、このMake:が対象とするのはMakerという、既製品をそのまま受け入れるのではなく、手を加えたり、まったく新しいものに改造してしまったりする人々である。「やらされている」感や義務感の強い企業技術者ではなく、本能的に好きが高じてものづくりをしてしまう人々である。イノベーションというのは金銭的誘導や国策によって促されるのではなく、こういうMakerによって進展していくのではないかと、読んでいて思う。

さて、alt.vehiclesとして紹介されているのは、以下のように改造自転車ばかりである:


  • 三輪自転車実現する「どこでもドライブインシアター」
  • ママチャリをチョッパーハンドルにして「ちょいワル」化
  • バイクを見せ掛けだけオンボロにして、盗難防止

なんで改造自転車ばかりかと言うと、手を加えやすいからである。さいきんの自動車なんか、電子部品ばかりで改造に向かず、改造したら今度は法規制にひっかっかってしまう。

ここに取り上げられた改造自転車たちに対して、常識人からは「役に立つのか?」とか「かっこ悪いと思わないのか?」とか非難が浴びせられそうだが、技術を我が物にするということこそMakerにとっては重要なのである。

今回の号には世界カボチャ投げ大会の記事も取り上げられている。カボチャを1マイル飛ばすことを夢見るMakerたちが、全長30メートルもあるエアガンや投石器を開発し、実際にチャレンジし続けている姿が紹介されている。小生もMaker魂が少々あるので、肯定的な意味でこの人たちを「馬鹿だなあ」と褒めたいと思う。

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聖火リレー成功の報酬:パキスタン

中国はパキスタンに対して、5億ドルの借款を約束した:
China to loan Pakistan $500M (CNN)

今週、パキスタンのムシャラフ大統領が中国海南島(中国にとってのハワイ)を訪問し、胡錦濤国家主席と会談している。この会談と先日のパキスタンでの聖火リレーが成功裏に終わったことで、中国はご褒美をあげたようである。

ちなみに、日本は中国に対して莫大な円借款をおこなってきており、それが中国から周辺国への援助に流用されているような気がするんだけど、どうだろうか?

がんばれインド。

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聖火リレーは鬼ごっこ

韓国のメジャー紙、東亜日報がいい記事を書いていたので紹介:
「[オピニオン]鬼ごっこの聖火リレー」(東亜日報2008年4月12日)

聖火リレーがそもそもヒトラーが創始したこと(1936年ベルリン五輪)、モントリオール五輪(1976年)なんか無線で聖火リレーを行ったことなど、豆知識が乗っているので読んだ人はトリビアを披露できる。

今回の聖火リレーを鬼ごっことみなす、東亜日報記者の見立ては秀逸。

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2008.04.12

セキュリティ・ホールを狙ったC国の諜報活動

超人ロック『クアドラ』風に言うと「C国」になるが、同国がマイクロソフトオフィス等のセキュリティ・ホールを狙ってスパイ活動を展開しているという話がWIREDに出ている:
「チベット支持グループなどに対する諜報活動がマイクロソフトのパッチ当てに拍車をかけている」(原文英語)
Espionage Against Pro-Tibet Groups, Others, Spurred Microsoft Patches (04.10.08 By Ryan Singel, WIRED)

コンピュータ・セキュリティの専門家によれば、2006年から2007年の間、マイクロソフトが猛烈にパッチを当てる作業(要するにソフトウェアの修正)を繰り返しているのは、同社ソフトのセキュリティ・ホールを介して、チベット支持グループ、合衆国国防産業、政府機関等のコンピュータへの侵入が発生しているためとのこと。マイクロソフト自体はこの件につき、ノーコメント。

2005年から2006年まではパッチはほとんど必要なかったものの、防衛産業やNGOなどを狙った攻撃が相次いでいるため、2006年10月以来パッチ当て作業が忙しくなったらしい。

ある防衛産業からは18ヶ月もの間、機密情報がC国のサーバに吸い上げられていたとのこと。また、チベット暴動以降、チベット支持グループに対する攻撃も急増しているとか。

マイクロソフト・オフィスのほか、アドビのアクロバットもターゲットにされており、専門家は代替PDFリーダやOpenOfficeの使用を薦めている。ある一つのソフトウェアが独占状態になると、こういうセキュリティ上の脆弱性が生じる。やはり多様性は重要だ。

ちなみに、同専門家は犯人がC国政府あるいは愛国者によるものであるとは断言していない。示唆はしてるけど。

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2008.04.11

サンフランシスコの聖火リレー成功:今日の人民網

米国五輪委、サンフランシスコ聖火リレーの成功を評価(人民網日本語版 2008年4月11日)

米国オリンピック委員会は9日、サンフランシスコ市で同日行われた聖火リレーは安全で成功したものだったとする声明を発表した。

長野では、スタートからゴールまで、地下道やトンネルで聖火リレーをするといいと思う。

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2008.04.08

ロシア資源外交の虚実

仕事で必要なので、先日購入したブックレット「エネルギー安全保障―ロシアとEUの対話」を読んだ。

エネルギー安全保障―ロシアとEUの対話 (ユーラシア・ブックレット No. 113)エネルギー安全保障―ロシアとEUの対話 (ユーラシア・ブックレット No. 113)
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近年、ロシアがエネルギー資源大国として存在感を増しているが、その実態、特に脆弱性が取り上げられている。結論としてロシアにはエネルギー「戦術」はあってもエネルギー「戦略」が無いことが指摘されている。

ロシア政府は国内外の長期的なエネルギー需給見通しも、それにもとづく設備投資計画も持っていない。そのため、各エネルギー会社が勝手に戦術を展開しているというのが実態である。また、各会社の状況を見ると、石油企業は短期収益性を追求し、設備投資を軽視、ガス企業はガス鉱床開発の選択と集中ができないまま、という有様である。

著者らは「ロシアは、豊富なエネルギー資源埋蔵量をもつにもかかわらず、十分な供給ができなくなる」かもしれないという問題意識を有してこのブックレットをまとめているが、このブックレットを読む限り、それは杞憂に終わらない可能性がある。

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聖火は消えず:今日の人民網

「北京五輪聖火がパリで消えた」との報道は事実でない(人民網日本語版 2008年4月8日)

パリでの聖火リレーは計画通り無事完了している(外交部・姜瑜報道官談)

エイプリルフールからもう一週間経っているのだが・・・。

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2008.04.07

Hachiko the Loyal Dog (忠犬ハチ公)

「忠犬ハチ公」ハリウッドへ リチャード・ギア主演で(4月7日 産経新聞)

「忠犬ハチ公」がリチャード・ギア主演のハリウッド映画になるとのこと。リチャード・ギアが柴犬らしき子犬を抱っこしている写真が・・・(ハチ公は秋田犬だったよなぁ。まあいいけど)。ディズニー配給でヒット作になったりして。

「忠犬ハチ公」って洋書でも出ているんだねぇ:

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【2013年2月22日加筆】

その後,テレビで2回ほど"HACHI 約束の犬"を見たけど,思ったよりもいい映画だった。ハチ公から見た世界が白黒になっているあたり,(人間と比べると)色盲と言われるイヌの視界を再現しているようで,凝っていると思った。まあ,年取って涙腺がゆるくなると画面がぼやけて観られない映画であることは間違いない。

IMDbの"Hachi yakusoku no inu"の評価なんか見ると,ものすごい高得点で,世界中の愛犬家が涙して見る名作として評価されている。

同ウェブページのこのコメントなんかすごい:
"Well what can i say. I'm a guy i don't cry about movies i know its fake but i gotta say this one caught me by surprise even tho id watched the trailer and read a few reviews already. by the end of the movie i was in tears absolutely broken down crying my eyes out..." (by surfer-lancealot from United Kingdom, Feb 2, 2010, from IMDb, "Hachi yakusoku no inu")

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今日の人民網

別段コメント無く、今日の人民網見出しを紹介します。

西蔵事件の真相発表、各国ネット利用者に反響(欧州)(人民網日本語版 2008年4月7日)

ドイツのミルケ・Lさんは「ここ数日、中国の西蔵地区の事が幅広い関心を呼んでいる。私はこれは、外国の情報機関と勢力が画策したものだと思う。その目的とは、オリンピックの年に中国で政治騒乱を煽動するとともに、中国を国際的に孤立させることだ」と指摘する

武装警察官が「僧侶に変装」は完全なデマ中傷(人民網日本語版 2008年4月7日)

この写真は武装警察官西蔵総隊第二支隊の兵士が2001年に映画「レジェンド 三蔵法師の秘宝」の撮影にエキストラとして参加し、衣装が配られたときのものだという

オリンピック聖火、ロンドンに到着(人民網日本語版 2008年4月6日)

北京オリンピックの聖火を載せた特別機が5日、北京聖火リレーの国外4番目のリレー活動場所となる英ロンドンに到着した。リレー活動は6日に同地で開催される

では、西側偏向報道をどうぞ:
Torch relay a 'public relations nightmare' (CNN)

"Despite nearly a year of planning and the deployment of 2,000 officers, the Metropolitan Police were unable to stop protesters breaking through the security cordon at vulnerable points," the Times reported.
<意訳>「ほぼ1年にわたる警備計画と2,000人の警官による警備にもかかわらず、ロンドン警視庁は、非常線の脆弱な場所をかいくぐって進入する抗議者たちを止めることができなかった」とタイムズ紙が報告

Olympic torch extinguished during Paris leg (CNN)

The Olympic torch relay was disrupted Monday by protesters in Paris demonstrating against the Chinese government, causing authorities to twice extinguish the flame and put the torch on a bus.
<意訳>この月曜日、パリで行われたオリンピックの聖火リレーは中国政府に抗議する人々によって妨害された。このため、聖火は関係者らによって2度消され、バスに運び込まれることとなった。

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原油高と灯油価格

エネルギー関係の資料を作っているところ。

資源エネルギー庁の平成18年度エネルギー白書を読んでいたところ、原油高とはいえ、電気・ガス平均販売価格は安定的に推移ということが記載されていた。

しかし、電気とかガスの値段と言うのは半ば国策的に安定させられるようになっているのでは?と思った。で、電気・ガスではなくて、如実に影響を受けそうな灯油価格を調べてみた。
Crudekerosene

これを見る限り、何ヶ月か遅れで影響を受けているように見えるんだけど。さて?

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2008.04.04

ユーラシア・ブックレット

ユーラシア・ブックレット
というロシアの様々なことを研究している本(薄いのでブックレットという)のシリーズがある。

エネルギー政策に興味があったのだが、ついでにテルミンと登山のブックレットも買ってしまった。

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2008.04.03

弊ブログ内の中国問題記事のまとめ

オリンピックも近づいていますし、弊ブログ内で取り上げた中国問題に関する記事をまとめてみますか。

中国の軍事力
中国の軍事力に関する年次報告書(2008.03.06)

小生の下には、福岡アメリカン・センター・レファレンス資料室から随時メールが送られてくるのだが、今回は「中国の軍事力に関する年次報告書」に関する情報提供だった・・・

「暗殺者の戦棍」計画(Assassin's Mace Programs)(2008.03.07)
昨日紹介した合衆国国防省の報告書では、中国の非対称戦闘戦略の一部として、「暗殺者の戦棍」計画(Assassin's Mace Programs)という恐ろしげなものが挙がっている・・・

オーストラリア海軍、中国に不戦敗(2008.03.13)
「豪海軍、チャイナ・マネーで骨抜きに」(朝鮮日報2008/03/13)
先日は中国の軍事力の脅威について述べたが、同国の経済力もまた間接的に周辺国の国防を揺るがしているという話・・・

チベット問題
拉薩(ラサ)3・14事件(2008.04.02)

例のチベット暴動事件を中国側はこのように呼んでいるようである。
人民網日文版では「拉薩3・14事件」と題した特集を組んで大々的に「西側偏向報道」に反論している。これは「ダライ集団」等の「西蔵独立分子」による破壊活動なのだと・・・

中台問題
台湾で考えた(2007.08.24)

先日、2泊3日で台湾に出張した。
過去何回も中国大陸に出張した経験をもとに台北の街を眺めると、なんと綺麗な国なんだろうと思う。同じ中華社会であっても、交通ルールが守られているだけでも大違い・・・

ギョーザ問題
China Free(2008.01.30)

中国はよく出張していた国で、取り立てて嫌いではないのだが、こういうのは困る:「中国製ギョーザで10人中毒症状 農薬検出 千葉・兵庫」(アサヒコム、2008年01月30日)・・・

パンダがピンチ
NHK解説委員室:ニュースを解説してくれるブログ(2008.03.10)

今まで知らなかったのだが、「NHK解説委員室」というニュースを解説してくれるブログがあった。
今日(2008年3月10日)の話題は「パンダがピンチ! 中国大雪害」と「大詰め春闘 厳しさ増す賃上げ」である。大雪害の中、パンダが雪に埋まって虫の息だったという事件があったとは知らなんだ・・・

パンダの件は置いといて、問題だらけですな。

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2008.04.02

拉薩(ラサ)3・14事件

例のチベット暴動事件を中国側はこのように呼んでいるようである。

人民網日文版では「拉薩3・14事件」と題した特集を組んで大々的に「西側偏向報道」に反論している。これは「ダライ集団」等の「西蔵独立分子」による破壊活動なのだと。

反論するだけでなく、けなげに復興に取り組む市民の姿も取り上げている:
拉薩市民、「商売は必ず続ける」」(2008年03月28日 人民網)

北京東路小商品卸売市場は同市最大の食品卸売市場であり、「3・14」事件では甚大な損害を被った。市場内には暴徒により焼き払われた壁の残骸が未だ残っており、散乱した品々の後片付けも終わっていない。しかし、人々の生活は徐々に平常に戻りつつある。

「今回の事件で70万元ちかい損害を被った。今やっと社会秩序も元に戻り、自分の気持ちも落ち着いてきました。早く頑張って失った分を取り返さないと」と、市場で店を構える馬友明さんは語った。

小生はどっちの報道を支持しているかって?野口健支持と言っておきましょうか。

どうでもいいけど、ラサのことを拉薩と書くと、菩薩様を拉致しているかのような感じ(漢字)でなんか嫌。

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労働をしないほうが偉い

『有閑階級の理論』第三章「顕示的閑暇」読了。

ヴェブレンが抑制された調子の文体で有閑階級を小突き回しているのが面白くなってきた。

第三章の中身はこんな感じ:

「金銭的競争心」はそのままであれば、蓄財と倹約に結びつく。労働を回避できない階級においてはその通りである。「生産能率と節約という分野でしか取得と蓄積をなしえない人々にとっては、金銭的な名声をめぐる闘いは、ある程度までは勤勉と節倹の増加をもたらすであろう。」(『有閑階級の理論』p. 47 - 48)

上層の有閑階級ではこうはならない。古代においては略奪によって、現在においてはなんらかの合法的な手段によって富を得ることができる人々は生産的労働を回避する。略奪が賞賛されていた時代の記憶から、有閑階級にとって労働は弱さと従属を連想させるものとなっている。

尊敬を勝ち得るためには富を所有しているだけではダメで、それを顕示する必要がある。顕示するための道具として、野蛮な時代には戦利品があった。文明が発達するとその代わりに階級や記念メダル、さらに生産的でない学問知識、礼儀作法、身だしなみなどが登場する。

礼儀作法は習得に時間がかかるが、これこそが大事な点である。習得に時間を費やすには、それだけ金銭的な余裕が無いといけない。礼儀作法を身につけていることは富の所有を示すことになり、尊敬を勝ち得るために役立つ。

「気高い紳士・淑女の堂々とした振る舞いを見られたい。それはきわめて高い権威と独立した経済的な暮らし向きを如実に物語るばかりか、同時に、何が正しく優雅であるかに関するわれわれの感覚に、きわめて説得的に訴えかける。」(『有閑階級の理論』p. 63)

この章で読み取るべきことは


  • 有閑階級が偉いとされているのは生産的な仕事をしないで済むくらいの富を持っているから
  • 有閑階級は生産的な仕事をしていないことを示すために、学問知識、礼儀作法、身だしなみなど時間と金のかかることを行う

ということである。

お稽古事が行われる理由は、さてはプチ有閑階級になって尊敬を得たいためだな。

それはそうと、『有閑階級の理論』の原文(英語)はネット上で読めることがわかった。これである。

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富こそ評価の基準

「有閑階級の登場は所有権の開始と時期を同じくしている。この二つの制度はおなじ一組の経済的な力からもたらされたものであるから、これは当たり前のことである。」(ソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』 第二章「金銭的な競争心」)

ヴェブレン『有閑階級の理論』、第二章「金銭的な競争心」を読んだ。概略は以下の通り:

前の章で出てきた重要なキーワードは製作者本能という言葉。人間には効率性を尊ぶ本能がある、ということを意味している。そして、また人々はこの製作者本能にもとづく競争心を抱いている。

十分な食料や生活必需品がない野蛮な時代、それらを効率よく獲得する手段として戦争、略奪が選択される。戦争や略奪で目覚しい働きがあった者は、英雄として尊敬を得る。そして、戦利品はその功績を誇示する手段となる。戦利品の所有=尊敬の獲得という枠組みが成立する。また、戦利品の所有が人々の競争心を煽ることとなる。

文明が発達し、生産力が向上すると、物品の獲得手段としての戦争、略奪の意義は低下する(効率が悪いから)。そして、戦利品の所有ではなく、財産の蓄積や産業を興すことで富を所有することが尊敬すべき成功の尺度となる。人々は今度は富の所有をめぐって競争するようになる。このときの人々の心理を表す言葉が「金銭的な競争心」である。

ヴェブレンの時代の経済学では富の所有の動機は、まず生存のためであり、つぎに生活の質の向上のためであると想定されていた。しかし、ヴェブレンによれば、さらに人々の間の競争心ということが富の所有の動機となる:

蓄積誘因が生活の糧や肉体的快適さの欠乏であるとすれば、社会の経済的な必需品総量は、おそらく産業能率が向上したどこかの時点で満たされる、と考えることもできよう。だがこの闘いは、実質的に妬みを起こさせるような比較にもとづく名声を求めようとする競走であるから、確定的な到達点への接近などありあえないのである。(『有閑階級の理論』p. 43)

清貧とか自制ということが尊敬を得る文化も確かにある。しかし、ざっと世間を見渡した感じだと、富の所有ということが人間を測る尺度となっているような感じを受ける。

文化人類学的には怪しい点があるものの、ヴェブレンは金銭的競争心の由来を古代の戦利品獲得競争に由来すると言っているわけである。

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2008.04.01

古典にチャレンジ:『有閑階級の理論』

「命短し、たすきに長し」ということで、人生を無駄にしないように時間を惜しんで古典にチャレンジすることにした(実は本なんか読んでいるより重要なことがあるという可能性を否定しきれないが)。

で、取り出だしましたるはソースティン・ヴェブレン『有閑階級の理論』(ちくま学芸文庫)である:

有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫)有閑階級の理論―制度の進化に関する経済学的研究 (ちくま学芸文庫)
ソースティン ヴェブレン Thorstein Veblen 高 哲男

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とりあえず点検読書をした後で、まず第1章「序説」を読んだ。以下その要約:

有閑(レジャー)階級という制度は、封建時代のヨーロッパや日本などの「野蛮時代の文化」が高度化した段階で、最高に発展している。

有閑階級というのは貴族や聖職者およびその従者で構成される階級であって、統治、戦闘、宗教、スポーツなどの非産業的な職業に従事している。

まだ有閑階級を持つにいたっていない、より原始的な社会でも、男は戦闘、狩猟、スポーツ、宗教に、女は産業的な仕事に従事するというような形で、有閑階級VS労働者階級の構図の原型が存在する。産業は原始社会で女性が担当していた仕事の派生物だと言って良い。

有閑階級という制度は、共同社会が平和愛好的な原始未開から好戦的な野蛮へと移行する間に発生した制度である。

有閑階級が従事する非産業的な仕事は尊敬に値する英雄的な仕事とみなされ、産業的な仕事は退屈な仕事として貶められる傾向がある。この区別は現代でも存在し続けている。その原因として次のようなことが挙げられる。

人間はもともと有用性や効率性を高く、不毛性や無能さを低く評価する性向=製作者(ワークマンシップ)本能を持っている。

好戦的な野蛮時代、製作者本能の下では、戦闘や狩猟などで目に見える形で富をもたらすことが高評価を得る。これに対し、骨を折るだけで退屈な産業的な仕事は低く評価される。

ここに有閑階級の従事する仕事への賞賛と、産業的な仕事への厭わしさが生じる。

ここで、注意。
ヴェブレンの用語ではどうも、「原始未開」->「野蛮」->・・・というように社会が進歩するということらしい(ついでに言うと封建社会は野蛮人の社会なのか?とも思ってしまうようなことが書かれている)。普通は民族学者ルイス・ヘンリー・モーガンが『古代社会』(1877)の中で唱えたような、野蛮->未開->文明の古代社会三段階進化説がとられるのだが。いずれにしても現在から見ると死語にも近い古い用語である。

第1章で読み取るべきことは


  • 有閑階級は上流階級であり、産業的な仕事をしない
  • 有閑階級の仕事は尊敬され、産業的な仕事は嫌がられる

の2点である。なんか腹立つ話であるが、セレブがもてはやされることと関係ありそうだなとも思う。

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ハクモクレン

ハクモクレン
ハクモクレンがライトに照らされて光り輝いていたので撮影した。

ずっとモクレンだと思っていたら、ハクモクレンはモクレンとは別種らしい。

一つ賢くなった。

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