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2008.03.07

「暗殺者の戦棍」計画(Assassin's Mace Programs)

昨日紹介した合衆国国防省の報告書では、中国の非対称戦闘戦略の一部として、「暗殺者の戦棍」計画(Assassin's Mace Programs)という恐ろしげなものが挙がっている。中国語では殺手【金間】(sha shu jian:シャーシュージエン)というのだそうだ。戦棍、Maceというのは日本には無い武器なので、説明しにくいが戦闘用棍棒である。ゲームには出てくるらしい。

「暗殺者の戦棍」計画は技術的に劣る側を技術的に優る敵よりも有利にするために考えられたもので、1999年以来、解放軍報紙上によく登場するようになったという。とくに台湾有事の際の合衆国との戦闘を想定して述べられるらしい。もっとも、その内容は不明である。

しかし、「暗殺者の戦棍」計画の上位概念である非対称戦闘戦略を研究すれば、「暗殺者の戦棍」計画の内容が推測できるのではないか?それでは、非対称戦闘戦略とは何か?小生なりに報告書の言い分を要約すると、「技術的に優位なヤツらはスマートに戦おうとするので、それをくじく」戦略である。たとえばサイバースペースの乗っ取りによって敵の情報通信網および補給網を壊滅させること(非接触戦闘)とか、ジャマー(邪魔者・幻惑材)の使用と衛星破壊によって敵が空間を支配できなくすること(空間対抗戦闘)とかいった戦闘を駆使する戦略である。

とくに小生が注目したのはサイバースペース乗っ取りのような情報戦闘である。国防省報告書によれば、人民解放軍の理論家が「網電一体戦」、つまり電子兵器とコンピュータ・ネットワークと物理的な攻撃を駆使して敵の情報ネットワークを破壊するというコンセプトを作っているそうである。そして、人民解放軍は敵のネットワークを破壊し、味方のネットワークを守るようなコンピュータ・ウィルスを開発する電子兵器開発ユニットを設立しているとのことである。

あな恐ろしや。

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コメント

中国はやる気マンマンなんでしょうか??

私は平和に暮らしたいので、生きてる間に戦争とか考えられないんですけど。

投稿: おじゃまします | 2008.03.09 13:41

常識的に考えると、中国に侵攻しようなどという馬鹿な考えを持つ国はなく、従って中国が驚異的な軍事力を持つ必要はないと思います。

中国としては国内の不満をそらすために「周囲は敵だらけ」という話をでっち上げ、国民の団結を促したいのでは?そのように話を進めていく手前、軍事力を増強せざるを得ないような状況に陥っているのではないかと。

やる気満々の人は結構少ないのでは?にもかかわらず、一部の「正論」を唱える人に引きずられているのではないかと。

ただ、本気じゃない人が多いにもかかわらず、戦争がおっぱじまるということはよくあることです。

投稿: fukunan | 2008.03.09 15:18

『よくあることです。』って・・・。そんなもんなんですね。
あまり深く考えないようにします。

わかりやすい解説、どうもありがとうございました。

投稿: おじゃまします | 2008.03.11 16:43

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