水立方
今年は北京オリンピックの年である。
北京は大気汚染がひどく、マラソンなんかやったら選手生命にかかわるとか、「鳥の巣」と呼ばれているスタジアムの完成は間に合うのか?とか、さまざまな懸念が駆け巡っている。
そんな中、水泳競技場が間近というニュースが流れた:「北京五輪水泳会場「水立方」で照明テスト」(asahi.com、2008年01月27日)
この競技場、「水立方」(ウォーターキューブ)と呼ばれ、泡状の外観をもつ、奇抜なデザインの建物である。WIRED VISIONで建設過程が紹介されているが、なかなかすごい構造だ:北京オリンピックの『水立方』:「建設過程を写真ギャラリーでご紹介」(WIRED VISION、2008年1月24日)
構造の元となっているのは「体積の等しい多面体で空間を分割するとき、最も効率的な多面体は何か?」という物理学の問題だという。そして、その解は1994年になって得られた「体積は同じだが形状の異なる2種類の多面体を使えばいい」というものだった。その構造はWeaire-Phelan structureと呼ばれる。
しかし、この競技場、外観はすでにおととし完成している:「国家水泳センター「水立方」、美しい外周部分が完成」(人民網日文版、2006年11月6日)
いったい何にそんなに時間がかかったんだろう?電気工事か?プールの水漏れ防止か?
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