廣松渉の思想
この本の第二章「マルクス主義の地平」を読み終えた:
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廣松渉の用語では、「地平」というのは世界観や思想の枠組み=パラダイムにあたる。以下は第二章に関するノートである。
廣松渉にとって、マルクス主義の考え方は単に資本主義を批判したものにとどまらず、近代的世界観そのものを超越するものだった(だから、マルクス主義VS資本主義という枠組みで物事を捉える教条的マルクス主義は、廣松渉にとって当然ながら批判対象であった)。
マルクス・エンゲルスの原典の精読と独自解釈によって、廣松渉は近代的世界観を超える重要概念を導出した。以下はその主なものである:
- 物象化論
- 世界の共同主観的存在構造(四肢構造)
これらの内容については別記事にて述べる。
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