実名/匿名論争
「実名/匿名」じゃなくて「実名/筆名」論争じゃないのかな?と思った。細かいけど。匿名は誰だかわからないが、筆名はある個人(複数人のこともあるが)に帰属し、「その名前に対してどれだけ権利を主張し、そして責任を負担する」(小飼弾談)ものだからである。
「実名/匿名論争」という論争が行われているということを知ったのは、小飼弾氏のブログ:404 Blog Not Foundの記事:
「実名って不平等だよね」を読んで。
この争いは、小谷野敦氏という評論家(前は阪大の先生だったのだが、ある事件でやめてしまった。雑読すんの書評コーナー「書海への旅 航海記録」「2005-03-01 小谷野敦氏の「辞職顛末」」参照)が、荻上チキ氏の実名を曝したという事件に関連する論争である:
荻上式BLOG「小谷野敦さんに実名を晒された件/および匿名と顕名の擁護」
先日の記事「新旧メディア対決」で紹介したように、ブログのような新興メディアでは偽名(筆名と言ったほうがいいと思うんだけど)が使用されることが多く、これが無責任さを助長しているという意見がある。
しかしながら、ある人格に付与され、長期にわたって使用されている筆名は、偽名や匿名ではなく、ある分野では実名以上の重要度を持つと思う。論争などが生じた場合、筆名を指して叩かれたほうがそのフィールドでプレーできなくなることもあり、被害が甚大なのではなかろうか?(イザヤ・ベンダサンなんかそうだったじゃないだろうか?) あるブロガーの実名がどうであろうと、あまり意味は無いと思う。
で、小生の場合はどうかというと、調べる気になれば、数回クリックしただけで実名がわかる有様である。筆名は単に「これは個人として書いていますよ」と言う程度の意味でしかない。
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