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2007.12.15

新旧メディア対決

今日も米政府発行の電子ジャーナル"eJournalUSA"最新号"Media Making Change"(「変化をもたらすメディア」)からネタを拾って記事を書く次第である。

今日のネタは:
「新旧メディアの対決」
New Media Versus Old Media by David Vania

小生の要約を以下に記す(小生の主観が混じっているので要注意):

ブログのような市民メディアの勃興は、門番のような役割を担ってきた伝統的メディアに親しんできた人々にとって、ネガティブな印象を与えているようである。というのも、ブログでは記事に対するチェックが働かず、不完全な情報が流布される恐れがあるからである。というかすでに無根拠な情報が流れてトラブルが発生している。

Pew Internet & American Life Projectの調査によると次のような結果が得られた:

  • ブロガーたちの3分の1はブログをジャーナリズムの一形態とみなしている
  • にもかかわらず、ブロガーたちの56%だけが「ときどき」あるいは「頻繁に」記事の正しさを検証しようとしているのに過ぎない
  • ブロガーたちの55%が偽名で記事を投稿している->嘘や噂を広めてしまった際に用意に追跡されにくい->無責任

この結果を見ると、市民メディアの普及には否定的な印象を受けざるを得ないが、別の調査(Pew Research Centerの2007年7月の調査)結果からは「救い」を感じ取ることができる。

  • アメリカ人の3分の2はテレビを見ることを好んでいる
  • ブログなどの市民メディアはオンラインニュースの一部を構成しているのに過ぎない
  • オンラインニュースの主流はTime WarnerのCNN.com、Yahoo News、AOL News、GannettのUSA Today.comなどによって構成されている
  • 多くのアメリカ人は公平で正確な由緒正しいニュースソースを選んでいる
  • アメリカ人の23%は自分たちの視点を強化するようなニュースを望んでいるものの、68%は特定の視点にとらわれない(中立な)ニュースを好んでいる(これはPew Research Centerの別の調査結果)

ということで、ニュースの受け手の方が賢く振舞っているようである。

ニュースに特定の主義主張が付与される傾向は実は、市民メディアに限られた話ではなく、今やテレビのニュースでも見られることである。情報をあるがままに流すのは古い流儀になってしまっている。

従来のメディアの問題点はマンパワーの制限から、全ての情報を網羅できないということである。政府や巨大企業に対する監視機能が弱まっているのではないかという恐れがある。いくつかの市民メディアはその役割を担おうとしている。

この記事を書いたDavid Vaniaとしては以下のように結論を述べている:


  • メディアの世界が変化しつつあることは確かである
  • 主導権は(ジャーナリストであれブロガーであれ)ニュースの作り手からニュースの消費者に移りつつある
  • 市民たちは、従来メディアから市民メディアまで非常に多くの情報の選択肢を持つようになり、それぞれバラバラのニュースにしか興味を持たないようになるだろう
  • 市民たち共通の議論の場を形成することが今後の問題になるだろう

おおむね、その通りだなーという記事である。メディアの形態が新しいか古いかはあまり問題ではない。
大メディアでも誤報があるし、あからさまな世論誘導が行われていることがある。
まあ市民はそんなに馬鹿ではないと小生も思うので、駄目なメディアがあっても自然に淘汰されると思う。

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