« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »

2007.12.31

山口大学饅頭

山口大学饅頭
勤め先、山口大学のヒット商品。
空港で売っていたので、お土産に持っていった。小生はまだ食べたことがない。
ほろ酸っぱい、青春のレモン味だそうである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.27

タイゾー

自民党北海道連衆院1区支部はタイゾーを切って、長谷川岳氏を擁立することにしたそうで:
杉村議員“落選” 長谷川氏の擁立推薦へ…自民道連(Yomiuri Online)

長谷川氏はYOSAKOIソーラン祭りを立ち上げた人で、まあ企画力とリーダーシップを備えているので、議員にはふさわしいかも。確か、YOSAKOIソーラン祭りを立ち上げた経緯を記した本が出ていたはずである。一応調べたらあった:

踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」踊れ!―「YOSAKOIソーラン祭り」
軍司 貞則

扶桑社 2000-05
売り上げランキング : 545206

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

こっちはご本人が共著者になっている本:

YOSAKOIソーラン祭り―街づくりNPOの経営学 (岩波アクティブ新書)YOSAKOIソーラン祭り―街づくりNPOの経営学 (岩波アクティブ新書)
坪井 善明 長谷川 岳

岩波書店 2002-06
売り上げランキング : 6850

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

タイゾー氏は議員としてはダメだと思うが、議員のダメなところを曝け出してくれたという点では非常にエライ人である。ダメッぷりが徹底していて良い。例えば、公式ブログの更新が2007年09月27日で止まっているところ(ひょっとしたら今日あたり更新されるのでは?)。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

家庭向けエネルギー管理サービス

IBMが発表した「今後5年で生活を変える5大技術」の中に、小生らが手がけている分野が入っていた。

WIRED VISIONの記事:米IBM、「今後5年で生活を変える5大技術革新」を予測(2007年12月27日)
によると、"IBM Next Five in Five"として発表された技術の中に、こういうのが入っていた:

環境分野では、エネルギー管理を可能にするネットワーク技術「インテリジェント・ユーティリティー・ネットワーク」を挙げた。既存の電力供給網を使って、多様な家電製品、使用量メーター、電源などを管理する技術で、個人レベルでの省エネと二酸化炭素排出量の削減が容易になり、環境に配慮したエネルギー利用が進むという。

これは実は日本でも研究が進んでいる分野で、HEMS (Home Energy Management System:家庭向けエネルギー管理システム)と呼ばれている技術である。スマートハウスとも言う。大昔は郵政省主導で「インテリジェントハウス」という構想があったが、現在ではエネルギー管理が重視されている。

技術的にはすでにECHONETという規格が制定されつつあり、その規格にのっとった製品が開発されている。上述の記事に書いてある、「既存の電力供給網を使って、多様な家電製品、使用量メーター、電源などを管理する技術」とは日本ではこのECHONETのことである。電灯線搬送(PLC)という技術を使って(あと、特定小電力無線:bluetoothとかも使って)、家庭の電気の配線を通じて機器を制御するのである。アメリカではX10という規格がある(ちなみに、日本国内ではPLCについて論争がある。電力線からの漏洩電磁波が無線通信に対するノイズになる可能性があるのだ)。

問題はマーケティングである。製品はできているが、商品にまで達していないのである。お客さんがこのサービスを欲しているかどうかが重要である。その辺の研究をおっぱじめたのが小生らである。某経営学者と組んでこういう研究をやっている:
NEDOプロジェクトID: 05B53503d、家庭向けエネルギー管理サービス普及のための事業戦略創出に関する研究

小生らは「省エネルギーに特化したサービス・システム(HEMS)の普及を図るという姿勢ではなく、日常生活一般をサポートするシステム(スマートハウス。広義のHEMS)の普及を図るという姿勢で取り組む必要があ」るという結論を出している。つまり、省エネだけだったら消費者はあまり興味を持たないので、セキュリティとか家電機器の遠隔操作とかヘルスケアといったほかのサービスとの融合をはからないと普及しないだろうことである。

小生らはエコデザイン2006という講演会で、こんなのも発表している:
HEMSに対する消費者ニーズ(Kazuhiro Fukuyo, Yoshiyuki Matsuura, Eriko Iwamoto: The consumer needs for the home-energy-management system, Proceedings of Eco Design 2006 Asia Pacific Symposium (Tokyo, Japan), 11-12 December, 2006, pp. 353-358)

先見の明がある、というような自慢話のようですみません。しかし、大企業が本気でこのサービスの普及に取り掛かったら、小生らの細々とした研究が吹き飛ばされる可能性は大きい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.26

米企業の役員報酬

WIRED VISIONの記事、「トップはメリルリンチ:米国の大企業役員報酬を調べられるサイト」で知ったのだが、米国証券取引委員会が大企業の役員報酬を調べることができるサイトを開設したそうである。

早速そのサイト:Executive Compensation Disclosureに行ってみたのだが…。

まず、調べたくても、米企業の名称がわからんかったりするという悲劇に見舞われた。メリルリンチって見当たらないんだけど。あと、ベアスターンズって正式名称は何?そもそも米企業だっけ?

かろうじて調べたのがCitiグループ


  • Charles Prince, Chairman and CEO: $25,975,719
  • Robert E. Rubin, Chairman of the Executive Committee, $17,341,304
  • Robert Druskin, Chief Operating Officer, $15,709,046
  • Sallie Krawcheck, CFO, $9,918,267
  • Stephen Volk, Vice Chairman, $9,825,936

貰っていますなー。一生かかっても彼らの一年分も稼げない。格差社会だ。

あと、GE(ゼネラル・エレクトリック)も調べてみた。


  • Jeffrey R. Immelt, Chairman of the Board and Chief Executive Officer, $17,863,452
  • Robert C. Wright, Vice Chairman of the Board, $17,823,889
  • 以下省略

うわー。

ようやくメリルリンチも見つかったのでお見せする。


  • E. Stanley O’Neal, Chief Executive Officer, $91,375,384
  • Ahmass L. Fakahany, Executive Vice President, $50,854,147
  • 以下省略

E. スタンレー・オニール氏の報酬は全ての企業の中の最高額だそうだ。呆れて口がふさがりまへん。アメリカンドリーム。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.25

ゲームの宝庫

知っている人は知っていたのだろうが、今頃になってゲーム(主として歴史シミュレーションゲーム)の宝庫を発見した:
信玄の野望

特に気に入ったのはJavaScriptによるゲーム集。2~3時間ぐらいでプレイできるモノばかりなのでちょうど良い感じである。

JavascriptやCGIでこんなにたくさんのシミュレーションゲームができるなんて驚きである。作った人はすごいプログラマーだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

マジちゃん、フォーエヴァー

宇部市の重大ニュースが出た:2007年宇部市重大ニュース

やはりこの中には、アレがあった:
「真締川にアザラシ (8月) 瀬戸内海では大変珍しいアザラシの出現。「マジちゃん」の愛称で一躍人気者になりました。」

このブログでも取り上げたのだが、結局9月7日に宇部市の沖合いで確認されたのを最後に消息を絶ってしまった。まあ、哺乳類でそこそこ頭はいいと思うので、うまいこと外界に出て北上しているのだろうと思う。

関連する新聞記事はこれ:
Newsクリック:やまぐち 宇部・真締川のアザラシ、消息絶ち3カ月 /山口

| | コメント (2) | トラックバック (0)

実名/匿名論争

「実名/匿名」じゃなくて「実名/筆名」論争じゃないのかな?と思った。細かいけど。匿名は誰だかわからないが、筆名はある個人(複数人のこともあるが)に帰属し、「その名前に対してどれだけ権利を主張し、そして責任を負担する」(小飼弾談)ものだからである。

「実名/匿名論争」という論争が行われているということを知ったのは、小飼弾氏のブログ:404 Blog Not Foundの記事:
「実名って不平等だよね」を読んで。

この争いは、小谷野敦氏という評論家(前は阪大の先生だったのだが、ある事件でやめてしまった。雑読すんの書評コーナー「書海への旅 航海記録」「2005-03-01 小谷野敦氏の「辞職顛末」」参照)が、荻上チキ氏の実名を曝したという事件に関連する論争である:
荻上式BLOG「小谷野敦さんに実名を晒された件/および匿名と顕名の擁護」

先日の記事「新旧メディア対決」で紹介したように、ブログのような新興メディアでは偽名(筆名と言ったほうがいいと思うんだけど)が使用されることが多く、これが無責任さを助長しているという意見がある。

しかしながら、ある人格に付与され、長期にわたって使用されている筆名は、偽名や匿名ではなく、ある分野では実名以上の重要度を持つと思う。論争などが生じた場合、筆名を指して叩かれたほうがそのフィールドでプレーできなくなることもあり、被害が甚大なのではなかろうか?(イザヤ・ベンダサンなんかそうだったじゃないだろうか?) あるブロガーの実名がどうであろうと、あまり意味は無いと思う。

で、小生の場合はどうかというと、調べる気になれば、数回クリックしただけで実名がわかる有様である。筆名は単に「これは個人として書いていますよ」と言う程度の意味でしかない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

近代とは何か?

廣松渉という哲学者がいて、かつて(高校卒業後~大学3年生ぐらいまで)はこの人の本を何冊か読んだものである。小生は漢語とドイツ語が混じる特異な文体に妙にひきつけられて、何回かまねして文章を書いたことがある。

さて、先日、近所の宮脇書店をぶらぶらしていたところ(だいたい書店に入ると1時間以上はぶらついてしまう)、久々に廣松渉の名前を眼にした:

廣松渉-近代の超克 (再発見 日本の哲学)廣松渉-近代の超克 (再発見 日本の哲学)
小林 敏明

講談社 2007-06-21
売り上げランキング : 446619

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

小林敏明という1948年生まれの、小生から見たらいわば父親ぐらいの世代の人が書いた解説本である。本の章立てが序章+三章で、各章が三節に分かれているという、まるで廣松渉の著書のスタイルを真似したかのような構成である(廣松渉なら三章×三節にしたことだろう)。

その第二章は廣松渉自身の思想から離れ、廣松が思想的に格闘した対象である「近代」について整理した章である。「近代とは何か?」ということを考えるときに、ここを読むと良く分かる。以下は小生による要約:

「近代とは何か?」


  • 近代とは特定の時代のことではなく、一つのパラダイム(考え方の枠組み)
  • 近代の特徴(メルクマール)として挙げられるもの

    • 産業資本主義: 人間の労働が商品となる体制=「賃労働」化
    • 市民社会の成立: 人間が共同体(ゲマインシャフト)に所属しながらも、同時に労働を売る個人となる。その個人同士の交流によって市民社会(ゲゼルシャフト)が成立する(まあ、日本で言えば、自治会に所属しながらも会社にも所属しているというわけである)
    • 国民国家の成立: これにも3説ある

      • ゲルナー説: 産業を成立させるために、一定水準の教育を行うために国民国家が必要になった
      • ウォーラスティン説: 国際競争の中で拠りどころとして国民国家が必要になった
      • 柄谷行人説: 共同体の解体とともに帰属先として国民国家が必要なった

    • 機械的合理主義: 官僚組織が整備され、労働の専門化が進み、資格や規定が整備され、国家が機械のようになった。そして人間が組織の歯車のようになった
    • アトミズム: 社会における原子、すなわち最小単位として個人が重視されるようになった。個人を中心としてものを見る見方が成立し、主観と客観が分離し始めた。客観的世界は主観的個人が征服するべき対象となった

哲学の世界では常識なのだろうが、うまいことまとめてますな。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.24

論文の書き方

企画書の書き方について述べたので、ついでに論文の書き方についての情報。

論文の書き方としては、聖書とも言うべき本がある:

理科系の作文技術 (中公新書 (624))理科系の作文技術 (中公新書 (624))
木下 是雄

中央公論新社 1981-01
売り上げランキング : 547

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

小生ももちろん持っている。ずいぶん前(1981年)の本だが、プロ研究者にせよ、学生にせよ、論文執筆に迫られている場合、この本を参考にする人は非常に多い。

文系バージョンはないのか?という声もあると思う。その場合は、これがある:

論文の書き方 (講談社学術文庫 (153))論文の書き方 (講談社学術文庫 (153))
澤田 昭夫

講談社 1977-06
売り上げランキング : 32302

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ただし、この本、そのまま実践に結びつくかと言うと疑問である。文系の研究者の思考回路がわかるので、読み物としては面白いと思う。

インターネット上では次のサイトがある:
科学技術論文の書き方
毎年、更新されているらしい。著者は情報工学系の先生だが、このサイトがきっかけになって、論文の書き方の講師も勤めているらしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

企画書の書き方

年が明けたら、セミナーで講師をする仕事がある。
商品企画について講義しなくてはならない。
今、その講義資料を作っているのだが、参考のために企画書や企画についての本を読んでいる。

入手しやすいものとしてはこれがある:

企画の立て方 (日経文庫)企画の立て方 (日経文庫)
星野 匡

日本経済新聞社 2001-06
売り上げランキング : 427756

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ただし、この本、企画の意義や段取り、発想法についての記述は多いが、企画書の書き方については不十分だと思う。

企画書自体の描き方に関しては、このウェブページの方が役に立つ:
「企画書の書き方」
ページの配色がすさまじいが、内容はきちんとしている。
会社員で企画書などを書かなくてはいけない人は、上述のページを見ると良いだろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.20

命の線引き

薬害肝炎訴訟(止血剤フィブリノゲンによってC型肝炎ウィルスに感染した患者たちが国と製薬会社を訴えている裁判事件)で原告団が良く使っているフレーズとして「命の線引き」というのがある。

大阪高裁が和解骨子案として示し、国も支持している「フィブリノゲンの投与を受けていた時期によって救済のレベルを変える」という考え方が、「命の線引き」であるとして非難されているのである。

産経新聞によると、国が一律救済を拒み、命の線引きを行っている理由は次の通りである:


  • 過去、スモン、エイズ、ヤコブ病などの薬害訴訟では一律救済という政治決断が行われた
  • ただし、これは、裁判所が一律救済を働きかけたため
  • 今回は裁判所が期間限定で救済を提案している
  • 国が裁判制度を無視するわけにはいかない

つまり、三権分立の原則が壁になっているわけである。
(もう一つの理由としては、莫大な補償費(予想)に政府が頭を悩ませている、という説もある)

今回、政治決断がなされなかったことで、失望感が広がっている。原告団には時間が無いのだ。あと、残された可能性としては他の高裁での和解案、もしくは大阪高裁での第二和解案の提示がある。

原告団の一人である、福田衣里子氏は活動記録をブログで公開しているので興味ある人は参照:
Piquer ~Ennrico’s room

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.19

ソムボー・プレイ・クック遺跡

カンボジアのウェブ・ページを少しずつ書き足している。

今回はあまり知られていないカンボジアの遺跡、ソムボー・プレイ・クックのページを作った:
ソムボー・プレイ・クック

写真はGoogleのウェブアルバム、Picasaにリンクしているので、ほかの写真を見ることも可能である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.17

カンボジアのページを作り始めた

今頃になってようやく、9月末から10月はじめのカンボジア旅行についてのウェブ・ページを作り始めた。

まだ、2ページしか作っていないが、カンボジアに行く予定のある人には少しは参考になると思うので、見てみてください:
Sep. 23 - Oct. 6, Cambodia

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.12.16

勘助、謙信、大暴れの巻き

北九州出張から帰った後、くつろぎながら大河ドラマ「風林火山」最終回を視聴。

最終回はこんな内容:

軍師山本勘助(内田聖陽)の失策により、武田勢は苦戦。 上杉謙信(Gackt)は宇佐美(緒方拳)の言うことを聞かずに武田本陣に攻め込み、武田信玄(亀次郎)に斬りつけるが倒せずに終わる。 勘助は失策の責任をとるために謙信の本陣に攻め込もうとするものの、足軽たちに切りつけられたあげく、集中砲火で死亡(本当はしぶとくてなかなか死なず、首をとられるまでにいろいろあるのだが省略)。

勘助、謙信、大暴れの最終回で満足した。

今年の大河ドラマ「風林火山」は途中まで地味であまり面白くなかったのだが、後半からGackt謙信が登場、一部ではGackt出陣といわれる事態が生じ、異常に面白くなった。小生はGackt登場の回は欠かさず見たものである。

Gacktが演じるにあたっては、こんなの謙信公じゃない!という意見も多かったが、謙信には女性説もあり、実際エキセントリックな行動も目立った武将だったため、意外とGacktこそがイメージに近いのではないかと思う。Gacktの演技を見ていると、謙信になりきっていてすごいなーと感心した。

今年の謙信公祭りではGacktは謙信公としてちゃんと登場し、これまでになかったほどの見物客を集めた。しかも、地震で意気消沈していた上越市民を

「地震の災いに見舞われし上越の地に上杉謙信まかりこした。みなのもの、勇気を出して立ち上がるのじゃ!」

と励まし、謙信公としての役割を完璧に果たしたほどである。エライ。

謙信公祭りの熱狂ぶりに関しては以下のブログを参照:
「謙信公祭り 運は天にあり、鎧は胸にあり」
「謙信公祭、参戦! 」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.15

新旧メディア対決

今日も米政府発行の電子ジャーナル"eJournalUSA"最新号"Media Making Change"(「変化をもたらすメディア」)からネタを拾って記事を書く次第である。

今日のネタは:
「新旧メディアの対決」
New Media Versus Old Media by David Vania

小生の要約を以下に記す(小生の主観が混じっているので要注意):

ブログのような市民メディアの勃興は、門番のような役割を担ってきた伝統的メディアに親しんできた人々にとって、ネガティブな印象を与えているようである。というのも、ブログでは記事に対するチェックが働かず、不完全な情報が流布される恐れがあるからである。というかすでに無根拠な情報が流れてトラブルが発生している。

Pew Internet & American Life Projectの調査によると次のような結果が得られた:

  • ブロガーたちの3分の1はブログをジャーナリズムの一形態とみなしている
  • にもかかわらず、ブロガーたちの56%だけが「ときどき」あるいは「頻繁に」記事の正しさを検証しようとしているのに過ぎない
  • ブロガーたちの55%が偽名で記事を投稿している->嘘や噂を広めてしまった際に用意に追跡されにくい->無責任

この結果を見ると、市民メディアの普及には否定的な印象を受けざるを得ないが、別の調査(Pew Research Centerの2007年7月の調査)結果からは「救い」を感じ取ることができる。

  • アメリカ人の3分の2はテレビを見ることを好んでいる
  • ブログなどの市民メディアはオンラインニュースの一部を構成しているのに過ぎない
  • オンラインニュースの主流はTime WarnerのCNN.com、Yahoo News、AOL News、GannettのUSA Today.comなどによって構成されている
  • 多くのアメリカ人は公平で正確な由緒正しいニュースソースを選んでいる
  • アメリカ人の23%は自分たちの視点を強化するようなニュースを望んでいるものの、68%は特定の視点にとらわれない(中立な)ニュースを好んでいる(これはPew Research Centerの別の調査結果)

ということで、ニュースの受け手の方が賢く振舞っているようである。

ニュースに特定の主義主張が付与される傾向は実は、市民メディアに限られた話ではなく、今やテレビのニュースでも見られることである。情報をあるがままに流すのは古い流儀になってしまっている。

従来のメディアの問題点はマンパワーの制限から、全ての情報を網羅できないということである。政府や巨大企業に対する監視機能が弱まっているのではないかという恐れがある。いくつかの市民メディアはその役割を担おうとしている。

この記事を書いたDavid Vaniaとしては以下のように結論を述べている:


  • メディアの世界が変化しつつあることは確かである
  • 主導権は(ジャーナリストであれブロガーであれ)ニュースの作り手からニュースの消費者に移りつつある
  • 市民たちは、従来メディアから市民メディアまで非常に多くの情報の選択肢を持つようになり、それぞれバラバラのニュースにしか興味を持たないようになるだろう
  • 市民たち共通の議論の場を形成することが今後の問題になるだろう

おおむね、その通りだなーという記事である。メディアの形態が新しいか古いかはあまり問題ではない。
大メディアでも誤報があるし、あからさまな世論誘導が行われていることがある。
まあ市民はそんなに馬鹿ではないと小生も思うので、駄目なメディアがあっても自然に淘汰されると思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

超ローカルメディアについて(Google Chart付き)

在福岡米国総領事館からときどきメールでお知らせが送られてくるのだが、今日は米政府発行の電子ジャーナル"eJournalUSA"最新号"Media Making Change"(「変化をもたらすメディア」)のお知らせだった。

今回はその中の記事
"Going Local - Really Local" by Charlene Porter
をご紹介する。以下は小生の要約。

インターネットの普及により、実に超ローカルな(Hyperlocal)メディアが登場するようになった。これらは通常のメディアではニュースとして取り上げないような、ご近所のネタを取り上げたり、意見を表明したりするメディアである。ネタとしては、地域のイベントや問題のニュース、サービスやビジネスに関する個人的な感想、工作やガーデニングに関するアドバイスなど。

超ローカルメディアの特徴は「主観性」である。従来のメディアでは客観性、中立性が重視されていたが、超ローカルメディアは自分のコミュニティーをより良いものにしようという意志が強く、執筆者個人の気持ちを隠そうとはしないのである。

超ローカルメディアは熱意ある読者に支えられており、メディア創設者や読者の熱意が継続する以上には継続しない。また、内容が多様であるかどうかが継続性を左右する。

ある超ローカルメディア創設者のコメント「一都市あたり4つか5つの超ローカルメディアが存在することになるだろうが、どれも永続的なものにはならないだろう」「超ローカルメディアは決して大きな事業になることはない」

超ローカルなニュースサイトに関する記事なのであるが、ブログにも当てはまる部分があると思う。特に「熱意が継続する以上には継続しない」ということ。

Institute for Interactive Journalism at the University of Maryland、通称J-Labが200の超ローカルメディアに対して行ったアンケート調査の結果によると、超ローカルメディアは地域コミュニティーに対して以下のような影響を与えている(と考えている)ようである:

  • 対話の機会を与えている(82%)
  • 地方公共団体に対する監視機能(61%)
  • コミュニティーが問題を解決するのを助ける(39%)
  • 投票率の増加(27%)
  • 公職に立候補する人の増加(17%)

さて、この情報を頑張ってグラフ化してみた(例のGoogle Chartで)

responses from hyperlocal media

興味ありましたら読んでみてください:

Media Making Change, An Electronic Journal of the U.S. Department of State, December 2007

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.11

車輪の下で

光文社古典新訳文庫の新刊、『車輪の下で』(ヘルマン・ヘッセ著、松永美穂訳)を読んだ。従来、『車輪の下』というタイトルで知られている作品である。

古典というと、なんとなく、課題図書として読むか、授業で教わるか、年取ってから文学全集で読むか、そういうものという感じがするのだが、そんなことは無い。

『車輪の下で』はヘルマン・ヘッセが29歳のときに書いた作品である。新進気鋭の若手作家による青春小説なのである。これはヘルマン・ヘッセの10代の頃の栄光と挫折を基にした自叙伝的小説であり、一人の少年の精神を押しつぶす画一的な教育、大人たちの無理解に対する怒りに満ちている。

旧来の翻訳だと文体の古さのせいで、いかにも老大家が執筆したかのような印象を受けるのだが、松永美穂氏の新訳では若手作家の作品らしい、みずみずしさが感じられる。

車輪の下で (光文社古典新訳文庫 Aヘ 3-1)車輪の下で (光文社古典新訳文庫 Aヘ 3-1)
ヘッセ 松永 美穂

光文社 2007-12-06
売り上げランキング : 5472

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

ちなみにヘルマン・ヘッセは1877年生まれで、1962年に没している。夏目漱石とか森鴎外よりも我々に近い時代の人である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007.12.08

「八つ」を「はちつ」と読む小学生

平仮名の作文、「八つ」を「はちつ」=国語力低下、教師9割が実感-岩波書店調査(時事通信)

記事によると、「4年生が「八つ」を「はちつ」と誤読」した例もあるとのこと。すごいな。

でも、小生はこの歳になっても、「八日」と「二十日」のどっちが「ようか」でどっちが「はつか」だったのか混乱することがあるぞ。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

NIKITA、休刊

「アナタに必要なのは”若さ”ではなく”テクニック”」という恐ろしいメッセージで有名であり、「ココリコミラクル」で戯化されたにもかかわらず、それがそのままフィードバックされて「艶女(アダージョ)」だの「艶男(アデオス)」だの「野獣女(アニマリータ)」だの腰の抜けるような新しい日本語を生み出してしまった驚異の雑誌、"NIKITA"が敢え無く休刊だそうです:
「NIKITA」、来年1月発売の3月号で休刊

周囲で買って読んでいるような人は見たことが無いので(というかやはり勇気がいる雑誌だったようで)、あまり売れていなかった様子。キワモノはだめか。

関連して。

「アナタに必要なのは○○ではなく○○。」とか
「アナタに足りないのは××ではなく××。」とか

英語の直訳みたいな言い回しが増えているような気がする。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

グーグルはすごいサービスを提供しています

小飼弾氏のブログ"404 Blog Not Found"の記事:「WEB API - Google Code Chart キター」で知ったのだが、Googleがすごいサービスを提供し始めた。

なんと、グラフ(チャート)を作ってくれるサービスの提供である。
Developer's Guide - Google Chart API - Google Code
の例を見ながら円グラフの作成をしてみた。

小生の例:
Alpha、Beta、Gamma、Deltaという4つの会社がそれぞれ10%, 20%, 30%, 40%の市場シェアを持っているとする。
250×100ピクセルのサイズでこのデータの円グラフを作る。

実践例:

http://chart.apis.google.com/chart?chs=250x100&chd=t:10,20,30,40&cht=p3&chl=Alpha|Beta|Gamma|Delta

と、Internet Explolerのアドレスのところに書き込んで、Enterキーを打つ。
そうするとこのような図が出てくるはず:

Pie Chart

意味:


  • http://chart.apis.google.com/chart? はサービスが提供されているアドレス
  • chs=250x100 は250×100ピクセルのサイズという意味
  • chd=t:10,20,30,40 はデータの内容を表している
  • cht=p3 は3次元円グラフという意味
  • chl=Alpha|Beta|Gamma|Delta はそれぞれのデータの名前(ラベルというのか?)

すごいので各自試してみられたし。

それにしてもGoogleは我々に何をしてもらいたいのか?

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2007.12.03

お礼状をいただいたの巻

お礼状をいただいたの巻
先日、北浦亮子先生の版画「庭」を購入したが、先生ご本人から手書きのポストカードが届いた。
こういうことがあるのは、コレクター冥利に尽きると思う。というか、コレクター初心者なんですけど。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007.12.01

ラーメンを食べて陽気になろう

ラーメンを食べて陽気になろう
広島のラーメン屋。
きっと陽気になれるはず。

(追記)
ラーメン通の間では有名らしいですな:
陽気 大手町店(広島県広島市中区)
もやしの伊藤食品:広島の行列ができる名店紹介-ラーメンの「陽気」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

荒谷真澄木版画展

先週、今週と、広島出張時の息抜きは、リベラルアートを覗くことである。

今回は「荒谷真澄木版画展」が開かれていた。もともとはエッチングをやっていたそうだが、現在は木版画を行っており、木の立体造形も手がけているそうである。展覧会の案内のポストカードに載っていた有元利夫を思わせるような構図の絵もまた木版画によるものである。

で、今回の重要なニュースは、個展初日ということで、荒谷真澄先生ご自身が姿を現したということである。アーティスト本人に作品を説明していただくのは小生としては空前絶後のことなので、ポストカードにもなった作品前で記念撮影。


荒谷真澄木版画展


リベラルアートは現代芸術を扱う画廊だが、店主(代表)から面白い話を聞いた。「花の絵をください」とか言われて困るとのこと。要するに、絵が好きだといっても、風景画、静物画を愛好する人たちと、抽象的な要素を含む現代芸術を愛好する人たちとでは明らかに方向が違うということである。小生としてはいろいろと謎解きができたり、思考が展開されていく現代芸術の方が好きだなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

今日のためのうた

毎週、広島に出張しているのだが、街を歩いていて気になるのが、通りに面しておかれている彫刻群である。ここは芸術の街なのか?

特に気になるのが、広島パークビルの前におかれている丸橋光生作品「今日のためのうた(1)(2)」である。黄色いのが(1)で、ピンク色のが(2)である。粘土細工に色を塗ったかのようにも見えるし、いったい何なんだ?考えさせるのが芸術なのだろうけど。

今日のためのうた


今日のためのうた


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »