光文社古典新訳文庫はすごい!
「古典はいつでも新しい! 」という考えの下、創刊一周年を迎えた光文社古典新訳文庫であるが、「だれが本を殺すのか」(by 佐野眞一)と言われるこの世の中で非常に健闘している。
なにしろ新訳『カラマーゾフの兄弟』(亀山郁夫訳)が50万部もバカ売れしているのである。長いとか難解とかしんどいとか言われるロシア文学がですよ!
来月刊行の本からも目が離せない。なにしろアーサー・C・クラークの『幼年期の終わり』の新訳が出る(池田真紀子訳)。SFの古典で、これまでに福島正実訳(早川書房、1979年)と沼沢洽治訳(東京創元社、1969年)があったのだが、現代から見るとちょっと古い言葉遣いになっている。今度の新訳がどのようなものになるかが見ものである。
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