イノベーション論の空しさ
イノベーションの重要性についての議論はあちこちで聞くが、イノベーションを起こしたわけでもない人々によるスキームだけの話はつまらないし空虚である。
狭い分野で言えば、知的財産権や著作権に係っている人たちの議論もそう。人の創作物を活用して儲けようという、つまり人の褌で相撲をとろうという気が見え見え。彼らホモ・サピエンス(知恵ある人)には自ら実際に発明・発見をしようという意志が全くないので、彼らの発言は小生のようなホモ・ルーデンス(遊ぶ人)またはホモ・ファーベル(工作人)の琴線には全く響きまへん。
ものづくりの醍醐味は大儲けをたくらんだりすることではなく、ものをつくることそのものにある。ここで紹介する本はその醍醐味というか興奮というか狂喜というかを教えてくれる。とくにセグウェイの発明者へのインタビュー記事には共感を覚える。
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