「ウェブ進化論」に対する戸惑い
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる | |
梅田 望夫 筑摩書房 2006-02-07 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
話題になってからだいぶ経って,最近読んだ本である(2006年4月14日記事参考).
で,この本の主張に対する戸惑いが伺われる(?)文章がこれ:「いったいネットで何が起こっているんだ?」である.
記事の一部を引用する:
「グーグルやはてなのように,最初からネット上で生まれた企業の中から,モノやサービスを売らないところが出てきた。」
「広告や販促支援を大きな収益源とする典型的な事業は,業種で言えば「メディア事業」。なんのことはない,記者が属する出版社の同業者だったわけだ。 」
「既存のメディア事業者との違いは,従来の放送技術や出版技術ではなく,インターネット分野でITベンダー顔負けの技術者をそろえ,高い技術力を駆使して,効果的な広告メニューの開発や,広告を見てくれる利用者数を増やすことにまい進している点である。」
この本を読んでいるとしたら,内容を誤解している.というよりもむしろ,この本を読んでいないような感じを受ける文章である.
なんだこりゃ?
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 小池正就『中国のデジタルイノベーション』を読む(2025.01.06)
- 紀蔚然『台北プライベートアイ』を読む(2024.09.20)
- 『ワープする宇宙』|松岡正剛に導かれて読んだ本(2024.08.23)
- Azureの勉強をする本(2024.07.11)
- 『<学知史>から近現代を問い直す』所収の「オカルト史研究」を読む(2024.05.23)
コメント