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2006.04.16

キシリトールと下痢

ここ数ヶ月、虫歯の治療を受けているので、キシリトール入りの飴を選んでいる。
ついつい食べ過ぎると、お腹ゴロゴロ、下痢になる。
菓子袋には「一度にたくさん食べると体質によってお腹がゆるくなることがあります」と書いてあるが、そのとおりになってしまう。

調べてみると、こんな記事が。

腸での吸収が非常に遅く、下痢を起こす場合があるということである。
いつも袋半分ぐらいの飴を食べているから、下痢を起こしても当然か。
これからは量を控えよう。

あと、この記事を見るまで、キシリトールの原料が、パルプの廃液から作られるとは知らなかったよ。

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くよくよする

朝永振一郎という物理学者がいた。
1965年にノーベル賞を受賞したひとである。
1937~39年にかけてドイツに留学し、ハイゼンベルクの指導を受けたが、この留学中、研究がうまく進展しないことについて悩み続けた。

1938年11月17日
<前略>湯川から第四の論文がくる。坂田、小林、武谷と四人共同のである。これを見てまたゆううつになる。そして、ゆううつになるなどこういうことをもう何回もくりかえしているかと思う。それから計算にかかるがうまくいかない。

11月26日

何もかわりはない。天気がいい。物理ははかどらない。散歩に行く。

1939年1月8日

<前略>あのややこしい宇宙線の実けんを分析して行くオイラーやハイゼンベルクの頭にはとてもかなわぬ気がする。ぼくにとっては、いかめしく苦しい物理学など、彼らにとっては少しばかりややこしい街すじの散歩くらいでしかないらしい。<中略>夜、大賀、イトウ君らとだべる。ぼくの会話は非常にガイストライヒで、天才的なひらめきがあるなどみな言うが、人をばかにする話だ。

2月23日
<前略>計算をなおすすめてみたら、やはりだめだ。<中略>つくづくとなさけなくなる。

朝永振一郎『滞独日記』


『滞独日記』には、こういう話が連綿とつづられている(もちろん映画を見に行ったとか、散歩に行ったとか、日常生活も記載されている)。朝永振一郎はこのような苦しみを経て、やがて新しい理論を形成し、それが世界から評価される。

しかし、読者はこの日記を読んで「頑張れば、成果を挙げられる」などという教訓めいたことを学ぶ必要はない。ただ、不断の努力と苦しみ、ライバルたちへの羨み、くよくよする姿という人間的な感情の動きについてシンパシーを感じればよい。

この日記は下の文庫本で読める。

量子力学と私量子力学と私
朝永 振一郎

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別れの歌

エリザベス・キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間 死とその過程について』では章ごとにタゴールの詩が引用されている。その一つを紹介しよう。

I have got my leave. Bid me farewell, my brothers! I bow to you all and take my departure.
Here I give back the keys of my door -- and I give up all claims to my house. I only ask for last kind words from you.
We were neighbours for long, but I received more than I could give. Now the day has dawned and the lamp that lit my dark corner is out. A summons has come and I am ready for my journey.
Gitanjali Section 93 by Rabindranath Tagore



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死とその過程について

エリザベス・キューブラー・ロスの『死ぬ瞬間 死とその過程について』の最初の章には「死の恐怖について」という題名が付いている。

エリザベス・キューブラー・ロスはこのように語る。

私たちは無意識のうちに「自分に限って死ぬことは絶対にありえない」という基本認識を持っている
私たちの無意識は、自分の命が本当にこの世で終わるとは思っていない


無意識どころか、まさしく私の認識がそうである。このような意識のもとでは、死は自然現象ではなく、悪意や罰として訪れる恐ろしいものとして受け取られる。死は忌むべきものとして遠ざけられる。死に行く人は長らく親しんだ家庭環境から遠ざけられ、縁の薄い高齢者用の施設や病院に押し込められる。

このような状況で死を受け入れることができるだろうか?

この章ではかつて「よく死ぬこと」が許されていた時代の臨終の場面を描いている。

子供のころ、ある農夫の死に出会った。その農夫は木から落ち、助かりそうもなかった。彼は寝室に娘たちを呼び、それぞれと二人きりで数分間ずつ話し合った。激痛に耐えながら、彼は冷静に身辺整理をし、自分の持ち物と土地を分け与えた。<中略>友人たちにさよならを言いたいからもう一度家に来てくれるよう頼んだ。<中略>私たちは彼が息を引き取るまで、彼の家族と悲しみを共にすることを許され、いっしょに心の準備をした。彼は死んだ。

死を自然の現象としてとらえ、日常的な環境の中で死に行く者と時間を共有することこそが、死に行く者に「よく」死を迎えられるようにするということになるだろう。



死ぬ瞬間―死とその過程について死ぬ瞬間―死とその過程について
エリザベス キューブラー・ロス Elisabeth K¨ubler‐Ross 鈴木 晶

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茶の実倶楽部

先日,出張の合間に築地の「茶の実倶楽部」というお茶屋さんに寄った.
菓子付きで,お茶を飲むことができるというので,喫茶店代わりに.

「新茶一番(¥500)」というのがあったのでそれを頼んだ.
飲んでみたところ驚き.
今まで飲んだことのない,濃厚な感じの新茶.
家で飲んでいる新茶は一体何なのだろうと思うほど.

お茶の入れ方をその店で習ったので,
家にある新茶で同じことをやってみたが,味は再現できず.
やはり茶の種類かなあ.

chanomi.png

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2006.04.15

「ウェブ進化論」に対する戸惑い



ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる梅田 望夫

筑摩書房 2006-02-07


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話題になってからだいぶ経って,最近読んだ本である(2006年4月14日記事参考).
で,この本の主張に対する戸惑いが伺われる(?)文章がこれ:「いったいネットで何が起こっているんだ?」である.
記事の一部を引用する:

「グーグルやはてなのように,最初からネット上で生まれた企業の中から,モノやサービスを売らないところが出てきた。」
「広告や販促支援を大きな収益源とする典型的な事業は,業種で言えば「メディア事業」。なんのことはない,記者が属する出版社の同業者だったわけだ。 」
「既存のメディア事業者との違いは,従来の放送技術や出版技術ではなく,インターネット分野でITベンダー顔負けの技術者をそろえ,高い技術力を駆使して,効果的な広告メニューの開発や,広告を見てくれる利用者数を増やすことにまい進している点である。」

この本を読んでいるとしたら,内容を誤解している.というよりもむしろ,この本を読んでいないような感じを受ける文章である.
なんだこりゃ?

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石井 淳蔵 『マーケティングの神話』

マーケティングの神話マーケティングの神話
石井 淳蔵

岩波書店 2004-12
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著者は神戸大学大学院経営学研究科の教授である。「ヒット商品は科学的な調査・分析によって理論的に生みだされた」という言説は、開発現場での経緯と合致しないことが多いということを著者は指摘する。
 著者が提示するのは、商品開発には「論理・実証型」と「意味構成・了解型」の二つのタイプがあるということである。先に述べた言説は「論理・実証型」の商品開発を指しており、消費者が確たる要求を抱いている場合には妥当な言説である。しかし、そうでない場合には、開発者が消費者から発せられる予
兆を感じ取って、消費者にとっての商品の意味を構成し、その商品に対する消費者の了解・支持を得るという「意味構成・了解型」の手法をとらざるを得ない。この開発手法では、文化的背景や「商品が欲望を規定する」という反作用を理解する必要がある。
 著者が提示した、このような新しい概念は、過去の経験や見聞に照らして比較的納得できるものだった。

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クラウス・バデルト

先日,『タイムマシン 80万年、時空の旅』をテレビで見たのだが,音楽が非常に良かった.
調べてみるとクラウス・バデルトというドイツの人が担当したのだという.

2002年ワールド・サウンドトラック・アワード「ディスカバリー・オブ・ザ・イヤー」賞受賞作だそうで,自家用車の中で音量を思いっきり上げて聞くと,非常に心地よい.
とくにアフリカン・コーラス(というのか?)の"Eloi"が良い.

Time Machine (Score)Time Machine (Score)

Varese Records 2002-03-26
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クラウス・バデルトについてはここが詳しい.

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今頃わかったブログの引越し

今頃になって,ブログの引越しの仕方がわかった.

要するに,
(1)「書き出し」機能を使って引越し元のブログがあるサーバから記事のデータが全部入ったファイルを出力し,
(2)記事データファイルを引越し先のブログがあるサーバに転送し,
(3)「読み込み」機能を使って,引越し先のブログに読み込めばよいと.

ここを見たら書いてあった.
もっと前にちゃんと読んでおけばよかった.

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2006.04.14

asahi.com:「ウェブ進化論」著者、梅田望夫さん(45)に聞く(下) - デジタル

リンク: asahi.com:「ウェブ進化論」著者、梅田望夫さん(45)に聞く(下) - デジタル.

今頃この本を読みました.

ネット企業と呼ばれてはいるものの,グーグル・アマゾンと楽天・ライブドアには本質的な違いがあることが判って面白かったです.

その違いとは,グーグルやアマゾンは完全に情報の海に住む企業であり,新しい秩序形成の先鋒であるのに対し,楽天やライブドアはリアル世界の商品を取引する,従来型の企業の延長線上に位置するという違いといえるでしょう.

グーグルが5000人の社員(エンジニア),30万台のコンピュータを抱えているということには驚きました.

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